書評☆2 エンジニアの成長戦略 | 現役技術士による理系の勉強方法指南

概要

技術士事務所の代表である著者による理系技術者全般に対する成長戦略が書かれている。

成長戦略とはあるが,勉強のしかたについて著者の考えが書かれているだけの本の印象を持った。

ところどころに参考文献はあるものの,言葉の言い回しなど何というかあまり重要でない部分での引用が多く,参考文献があってもいまいちな本だった。

参考文献があっても,著者の考えが強いので,この著者を信頼できるなら参考になるだろう。

参考

p. 069: 10年に一度『現代用語の基礎知識』の読破の勧め

現代の様々な分野に関するキーワードの基礎知識のベースが頭のなかに構築される。何か新しい分野の勉強を始める時にそれが役に立つ。

このような本の存在を知らなかった。たしかに,薄く広い知識があると,次回以降にそれに関わる際の理解の速度が劇的に早くなる。著者の主張に同意した。

実際に自分もこの本を読んでみようと思った。

結論

書名が歯切れのよいフレーズだったので期待していた。しかし,内容が著者の独自の考えが書かれているだけで,そこまで客観性はなく,重要な内容がなく感じてしまった。

どこかで著者のセミナーなどを受講して,いいなと思ったならば,読む価値はあるだろうけれど,それ以外の場合,一般的な浅い内容が書かれているのであまり参考にならないように感じた。

ただし,『現代用語の基礎知識』を10年に一度読むというのはいい方法だと思ったので,ここだけ参考にしようと思った。

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書評☆3 ライフハック大全 | 著者も実践する作業効率向上のための小ネタ集

概要

もはやライフハックの達人と読んでも差し支えない著者によるライフハックのテクニック集となっている。

冒頭に記載があるが,どの項目も内容が完結しており,目次を見て気になるところだけ掻い摘んで確認することができるようになっている。

参考になるところや自分に取り入れられるところは人によっていろいろだと思うが,250個もあれば何かしら引っかかるところがあるだろう。自分の場合も何個か参考になるところがあった。

作業効率向上のために,何かしらアイデアが見つかれば儲けものだろう。そういう意味で,悪くない本だった。

参考

p. 045: HACK 021 カレンダーは10種類作って組み合わせる

仕事については、「他人との約束Jのように動かせない予定と、「自 分で決めた作業時間jといった動かせる予定のカレンダーを別に管理 すると便利ですユまた、 予定の前後の移動時間の管理や読書するつ もりで割り当ててある時間といったような時間の可視化も意識するよう にします。 たとえば以下の10のカレンダーが参考になるでしょう 。

  • 仕事(動かせない):会議、約束など
  • 仕事(動かせる):自分の作業時間、コアタイム
  • 家庭・個人(動かせない):約束、お迎え
  • 家庭・個人(動かせる):外出予定など
  • 雑用:郵便局、銀行などといった雑用
  • 移動時間:予定の前後の移動時間の管理
  • 記念日:誕生日、結婚記念日、命日など
  • 余暇:遊び、読書などの時間割当
  • 成長:学習時間
  • テンプレー卜:起床、就寝、食事時間などのテンプレート

カレンダーの分類方法は悩んでいたが,動かせる動かせないで分類する方法は思いつかなかった。あまり細かく分けすぎると,収集がつかなくなるが,参考にしたい。

p. 061: HACK 036 音声認識で歩いている時間も書類が書ける

音声認識のょいところは、完壁な原稿を音声で書けることではありません。むしろ歩いているときや、運転しているときといったように、本来なら文章の作成に使うことができなかった時間を活性化できるところにうまみがあるのです。

私はすでに、本の原稿やブログの記事など、かなりの分量の文章を音声認識で書くようにしていますユそのおかげで、1日の執筆時間を変えることなく、執筆量を倍程度まで増やすことに成功しています。


もうお気づきでしょう。この本も、原稿の半分以上は音声認識によって書かれているのです。

ここ何年かでこの著者による書籍を多く目にするようになった。いったいどうやってこんなに執筆できるのか不思議だったが,これがその種だったようだ。スマホの音声認識で執筆するというのは考えたことがなかった。

書籍や記事の作成など,文筆業に務める人であれば,かなり重要なテクニックだろう。

p. 062: HACK 037 ATOKやTextExpanderに「よく使う文章」を登録

TextExpanderというソフトを初めて知った。これはいいなと思った。

IMEの辞書ツールもまだまだ使いこなし方が足りないかもしれない。

結論

それなりに作業効率改善のための試行錯誤はしてきており,あまり参考になることはないかと思ったが,まだまだあった。

何個か参考になるところだけでも,この本の価値は十分ある。作業効率改善に興味があれば,一度読む価値はあるだろう。

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書評☆3 ITエンジニアのための「人生戦略」の教科書 | 技術向上の終着点は才能勝負であり,それだけでは成功の可能性は極めて低い

概要

IT技術者としてキャリアをスタートし,失敗を重ねながらも起業し,成功を納めた著者の実体験に基づく成功のための戦略がまとめられている。

生存バイアスやら時代などもあるが,一部参考になるところがあった。

どちらかというと,著者はエンジニアというよりかは営業よりな視点を持っている。技術指向の技術者とはちょっと合わないと思う。ただし,それでも営業的な視点が参考になった。

技術力を高めるだけでは,天才が最終的に勝つので,成功はハードなのだ。

そうではなく,天才ではなく,自分より知識の低いところを顧客にしてやっていくのがいい。士業のような専門家と同じで,自分たちが優位に立てる立場で勝負するのがよいのだとこの本で認識できた。

参考

p. 14: 0-2 独立を果たす4つのステージ

  • ステージ | 本業 | 副業
  • 1 | 正社員 | 受託案件
  • 2 | 常駐型フリーランス | 受託案件
  • 3 | 受託案件 | 自社ビジネス (B2C)
  • 4 自社ビジネス | –

正社員を勤めながら,次のステージに必要な仕事を副業として行い,備え,最終的に自社ビジネスで起業するという流れが説明されている。

次のステージを副業で準備するというのは,たしかに理にはかなっている。ただ,副業も土日や終業後にこなすというのは,ハードな気もするがどうなのだろうか。

最終的に,B2Cの自社ビジネスに持ち込むというのは,IT技術者ならではでありたしかにありだと感じた。ここを目指して,Webの勉強をするのがいいのだろうと思った。

p. 134: 5-2 稼げるエンジニアになるための近道とは?

問 あなたは、「稼げるようになるために何をするのが最も近道でしょうか?」と訊かれたら、何と答えるだろうか?

  1. 最新の技術を極め、自分の市場価値を高め、多くの企業から引っ張りだこになる
  2. 見込みのあるITベンチャーに飛び込み、CTOになって株式上場まで我慢する
  3. スマホアプリなどで一発当てる

結論から言うと、これらの方法はかなりハードルが高い。


これらよりもっと簡単で、私がおすすめしたのは、「毎月10万円支払ってくれる顧客を10社持つこと」である。


自分自身がスキルアップすることは確かに重要だが、「売上を伸ばす」という目的を果たすための行動としては、スキルアップすることよりも「自分よりITリテラシーの低い顧客を見つける」ほうが、はるかに簡単であり、目的に早く近づくことができる。

ここが一番印象に残った。IT技術者であれば,技術力向上は考えるだろうし,それが正攻法と思うだろう。ただ,社会に出て凄腕エンジニアに出会うと分かるが,最後は才能勝負になってくる。ここで読んでそれに気付かされた。

凡人が成功しようと思うならば,天才共相手に勝負するのではなく,凡人相手にやるのがよいのだろうと感じた。

結論

書籍全体のレイアウトもきれいに整っており,読みやすかった。

こういう成功者の本を読むのは妬みもあり,気分がいいものではない。しかし,それでも参考になるところがあった。

考えをあらためて,自分のWebサービスの開発や,今後の方針を考え直したい。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/03/

書評☆3 そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか | プロフィットモデルパターンの組み合わせによる起業プラン

概要

独立する人向けに起業の助言が書かれている。

具体的には,既存の会社のプロフィットモデルを分析し,プロフィットモデルパターンの組み合わせを提案している。

この第2章で書かれている30ページほどのプロフィットモデルの説明が本書の本質であるように感じた。

いかにも経営コンサルタント的な内容ではあるが,一理あるところがあり参考になった。

参考

p. 88: 成果に応じて報酬を得る「成功報酬型モデル」の可能性

最年少社長によるリブセンスという会社が2010年代に話題になった。このリブセンスはリクルートのような就業サービスを行っている。リブセンスの特徴が成功報酬型モデルを採用しているところであり,ここがリクルートとの大きな違いになっているとのことだ。

既存事業であっても,プロフィットモデルを変えることでまだまだチャンするがあるという具体例として印象的だった。

p. 94: プロフィットモデルパターンは複数組み合わせよう

  • 顧客: 個人
  • 顧客: 法人
  • 顧客: お上 (政府)
  • 商品: 商品そのもの
  • 商品: 周辺商品 (サブグッズ)
  • 商品: 共感
  • 課金の仕方: スポット
  • 課金の仕方: ストック
  • 課金の仕方: エクイティ
  • 支払い方法: 本人が現金払い
  • 支払い方法: 本人が簡単に支払い
  • 支払い方法: 第三者が支払い
  • 資源: 自己調達
  • 資源: タダ・バーターで調達
  • 資源: 参加するメンバーが価値の資源

本書の核であると思われるプロフィットモデルのパターンが列挙されており,既存起業がどのように組み合わせているかがまとめられている。

結論

どちらかというと意識高い系の本になるのだが,プロフィットモデルパターンの考え方は参考になった。

自分がWebサービスや事業を開始する際の参考にしたいと思った。

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書評☆3 カラー版 マンガでわかる 個人事業の始め方 | 個人事業主開始までの流れの解説

概要

書名どおり,個人事業開始に必要な届け出や準備などがマンガでまとめられている。

マンガ10ページの後に,その解説が20ページほど続くような形式で構成されている。事務手続き的なところがメインとなっている。

必要な手続きがたぶん網羅されているのだろう。個人的には,必要な事務手続きだけを抜粋してリストにしてほしかった。

開業届やら社会保険の切り替えなどいろいろあり,具体的に何をどの順番ですればいいのか把握したかった。

結論

全体的な流れをざっくりと把握するにはマンガ形式でわかりやすかった。

ただし,これだけだと不安になるので,もう少し事務的な手続きのところだけ抜粋したものがほしいなと感じた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/01/