書評☆2 サラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさい | お金のソムリエ協会の宣伝が多い

概要

  • 書名: サラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさい
  • 副題:
  • 著者: 坂下 仁
  • 出版日: 2019-03-10
  • 読了日: 2019-10-09 Wed
  • 評価: ☆2
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/11/28/

評価

プライベートカンパニーによる節税策を活用した金策を紹介している。

ところどころに漫画が差し込まれており,他の本とは毛色が若干違う。

物語仕立てで全部で4章の構成になっている。

  1. お金儲けのコツ
  2. プライベートカンパニーの話
  3. 副業や配偶者を活用したコツ
  4. 海外不動産投資の薦め

ただし,全体的に著者が主催するお金のソムリエ協会の勧誘めいた内容になっているように感じてしまった。

プライベートカンパニーを立てると節税効果が大きいというのはわかったが,ただ欠点があまり書かれておらず,いいことしか書いていないように感じてしまった。また,妻を社長にしなさいという薦めがあるが,そもそも独身なので,この方法は使えない。また,海外不動産投資も話が飛躍しているように感じてしまった。

書名にあるプライベートカンパニーを立てると節税効果が大きいというのはわかったが,何か全体的に内容が表面的で,勧誘がメインのように感じてしまった。

引用

p. 148: 3時間と7万円あればパソコン1つで会社をつくれる?

例えば合同会社をつくる際には登録免許税が6万円かかります。司法書士手数料は4〜13万円なので、トータル10〜20万円になります。

ところが、「会社設立ひとりでできるもん」では、登録免許税6万円の他にはシステム利用料・電子定款作成料だけなので、総額7万円未満でつくれます。作業自体も3時間程度で完了します (https://www.hitodeki.com)。

会社といえば株式会社ですが、こだわりがなければ合同会社にしましょう。株式会社には20〜30万円かかりますが、合同会社は7万円で済むからです。合同会社は株式会社と違って運営の手間暇も少ないし、得られる効果は株式会社と遜色ありません。

そんな合同会社ですが、簡単につくれる代わりに落とし穴もあります。設立時に定款という会社のルールを決めなければなりませんが、出資額や事業目的などは千差万別なので自分で考える必要があります。

合同会社であれば会社設立がインターネット上で簡単にできることを知った。

結論

漫画を随所に差し込みながら物語仕立てで書名にあるプライベートカンパニー設立の薦めが書かれていた。

ただし,著者が主催するお金のソムリエ協会の宣伝が多く感じ,なんだか胡散臭く感じてしまった。前評判に対して,内容がいまいちだった。

書評☆2 お金2.0 | 発展する経済システムの5の要素とは?

概要

  • 書名: お金2.0
  • 副題: 新しい経済のルールと生き方
  • 著者: 佐藤 航陽
  • 出版日: 2017-11-30
  • 読了日: 2019-10-07 Mon
  • 評価: ☆2
  • パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/11/25/

評価

株式会社メタップス代表取締役社長の佐藤 航陽により書かれたお金に関する本となっている。

書籍の内容は,冒頭に記載ある通り,お金を取り巻く世界の著者の捉え方・考え方・見聞をまとめたものとなっている。

2018年半ば頃に電車内広告で大きく取り上げられており,気になっていた。図書館でも人気の本で,借りるまで半年くらいかかってしまった。前評判・話題性が高かっただけに,中身に期待していた。

しかし,期待や話題だけが先走っていて,肝心の中身は普通だった。既に書いた通り,あくまで著者のお金に対する見聞をまとめたものだ。書名がお金2.0とややだいそれたものになっているが,何か目新しいことが書かれているわけではなく,既に世の中で普及しつつあるような経済システムについて著者の考えが書かれているだけだ。

p. 28あたりに記載があるが,書名の「お金2.0」はFintech1.0とFintech2.0から来ている。1.0は従来の金融の概念に基づいたもの,既存の技術を活用したり効率化したものだ。具体的には,ロボアドバイサー,スマホ決済,クラウドファンディングなど。一方,2.0は1.0とは全く異なり,既存の仕組みを無視して新しく構築されたものだ。仮想通貨,シェアリングエコノミー,評価経済などが該当する。

読み物として普通だった。ただ,前評判が高かっただけに残念だった。

引用

p. 50 発展する「経済システム」の5つの要素

「経済システム」は、大前提として自己発展的に拡大してくいような仕組みである必要があります。

誰か特定の人が必死に動き回っていないと崩壊するような仕組みでは長くは続きません。


この持続的かつ自動的に発展していくような「経済システム」にはどんな要素があるかを調べていった結果、5つほど共通点があることに気がつきました。

①インセンティブ、②リアルタイム、③不確実性、④ヒエラルキー、⑤コミュニケーション、の5つです。


現代は生物的な欲望よりも社会的な欲望が目立ってきていて、中でも頭文字を取って3M (設けたい・モテたい・認められたい) の3つが欲望としては特に強く、これらを満たすようなシステムは急速に発展しやすいです。

発展する経済システムの特徴がまとめられていた。たしかに,発展しているサービスはこれらの要素を満たしているように感じた。

結論

電車内広告で長く大きく取り上げられており,Amazon.co.jpや図書館の予約数などから人気・話題の本であり,期待していた。

しかし,中身は著者のお金に関する見聞をまとめたものであり,これを知ったところでどうなるの?というところが多かった。発展する「経済システム」の5の要素など,悪くないところはあったものの,前評判が高かっただけに,期待はずれとなってしまった。

250ページ程度と文量も多くはないので,教養としてさらっと読むのがよいだろう。