書評☆3 この1冊でまるごとわかる 人工知能&IoTビジネス2018-19 | AIを中心としたビジネス現場の変化を解説

概要

AIやIoTを中心としてビジネス現場がどう変わってきているかをまとめた記事が大量に掲載されている。

書名にIoTと書かれているが,どちらかというとAIの記事が多い印象だった。また,AIとIoT以外にも5GやVRなどの記事もあり,ビジネス現場でホットな内容を知ることができた。

特にAIやデータサイエンティストの教育に力を入れているという記事が印象に残った。

参考

p. 114: 顧客との関係を買えるデジタル戦略

ここでは様々な課題をサービス提供者の工夫と根性だけで解決するのではなく、ときには顧客の強力を得ながら課題解決することを「主客一体経営」と呼ぶ。サービスを提供する「亭主」と、それを受ける「顧客」が一体となってサービスを高度化することを意味する。


主客一体経営が可能となる背景には、テクノロジーの成熟による調整コスト低減がある。一例を見てみよう。アマゾンが米英で展開する「ノーラッシュシッピング (お急がない便)」だ。

この取り組みでは、通常4影響日以内の配達を、顧客が「6営業日以内でいいよ」と融通を利かせることで、クーポンがもらえる仕組みになっている。

顧客を自社のサービスの協力者として仰ぐ仕組みは参考になった。

「関心」ではなく「無関心」をお金に変換する

調整でデマンドを巻き込んでいく「主客いったい経営」が今後時節を得ていくことを示した。具体例の1つは「無関心の組織票」を得ることだ。

例えばスーパーホテルは2008年9月より「エコひいき活動」を進めている。連泊の際の清掃不要などを申し出た顧客には、ペットボトルの水などのささやかなプレゼントを提供する。清掃不要の申し出は1年で約15万件に達したという。


スーパーホテルは「連泊時に清掃がなくても気にしない」という無関心を吸い上げ、本来の業務を消滅させた。

結論

現在ホットな話題を扱っており,ビジネスパーソンには刺激的な内容が多かったと感じた。フルカラーで広範な内容を扱っていて読み物として面白かった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/12/03/

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