書評☆4: 基礎&応用力をしっかり育成! Androidアプリ開発の教科書 | 全17章でAndroidの機能を一通り解説

概要

  • 書名: 基礎&応用力をしっかり育成! Androidアプリ開発の教科書
  • 副題: なんちゃって開発者にならないための実践ハンズオン
  • 著者: WINGSプロジェクト齊藤 新三
  • 出版: 2018-02-20
  • 読了: 2020-03-12 Thu
  • 評価: ☆4
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2020/03/31/

評価

Androidのスマートフォンを所有しており,手持ちのAndroidで動作するアプリを作ってみたいと思い購入した。

全17章でAndroidアプリの開発に必要な機能をサンプルを作りながら学べる構成になっている。

1日1-2章ずつ進めてだいたい2週間で最後のサンプルまで一通りなぞってみた。Ubuntu 18.04で学習しており,個人的には最初のAVDのインストールが一番の難所だった。後半の方はサンプルプログラムをなぞるだけで,内容の理解はひとまず後回しにした。

2020年03月で最新のAndroid Studioのバージョンは3.6だが,本書ではぎりぎり3.0.1で動作確認しており,今でもだいたい有効だった。

中身の理解は少々時間がかかるので,まずは一通り通してやって,どういう機能をどうやって実現するかを軽く頭に入れて,必要になったタイミングでしっかり見直すのがよさそうだ。

第11章くらいまでやれば,ある程度のアプリは作れるようになるので,ここまでやってから自作アプリに取り掛かるのもありだろう。

結論

Android開発は開発環境のAndroid Studioのバージョンがあっているかどうかで内容が通用するかが大きく変わる。そういう意味で,同じ3系で解説しており,今でも十分通用する内容でよかった。

Android開発に必要な機能を一通り解説しており,これ1冊でだいたいのAndroidアプリは作れそうに思った。まずは最後まで通しでやってみて,その後個人開発に移りながら復習していけばよさそうに感じた。

最初の1冊として良い本だった。

書評☆4: はじめてのLaravel6入門 | Laravel6やフレームワーク初心者にうってつけの1冊

概要

  • 書名: はじめてのLaravel6入門
  • 副題: AWS Cloud9で学ぶ
  • 著者: 山崎 大助
  • 出版日: 2019-09-16
  • 読了日: 2020-03-08 Sun
  • 評価: ☆4
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2020/03/19/

評価

PHP Laravelの勉強中に読んだ1冊だ。

書籍全体を通して本管理アプリを作りながらLaravelでの開発方法を学ぶ本となっている。

他の本と違うのは,以下の2点だ。

  1. 全体像の毎回提示
  2. 最低限の説明

開発するアプリの全体像を説明し,節ごとにどういうものを作るのかを毎回提示してくれており,とてもイメージがつかみやすかった。

そして,サンプルアプリの開発に必要な部分だけ最低限の説明に絞ってくれており,サンプルで使わない余計な細かいことに気を取られなくて済む。

認証機能からファイルアップロード機能まで,Webアプリ開発の主な機能を一通りカバーしてくれており,この手順に沿えば,似たような機能のWebサービスを開発できそうだ。

Laravel 6の入門書としては過去に「速習 Laravel 6」と「PHPエンジニアにおくるLaravel6予習入門」を読んだが,初心者に対しての親切度としては本書が一番だった。

どちらの本も全体像の説明が足りなかったり,使わない細かい機能の説明が多くて,初心者にとっては困惑する内容が多く,いまいちだった。

ただし,個別の機能の説明はやや足りないので,不足分は自分で公式マニュアルを読み必要がある。

結論

Laravel 6の入門書として良い本だった。この本をなぞりながら似たようなアプリを何個か作れば,だいぶ身につくと思った。

同じ著者の他の本も読んでみたいと思った。

ただし,2020-02-13に上位版の「はじめてのLaravel6入門 MAMP環境で学ぶ」が発売されている。これから読むならば,内容が多いこちらを読んだほうが良いだろう。

書評☆4: アフィリエイターのための Web APIプログラミング入門 | 基本文法は学習したPHP初級者向けの簡単マッシュアップ

概要

  • 書名: アフィリエイターのための Web APIプログラミング入門
  • 副題:
  • 著者: 脇村 隆
  • 出版日: 2011-05-28
  • 読了日: 2020-03-03 Tue
  • 評価: ☆4
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2020/03/17/

評価

Web APIの調査中に読んだ1冊だ。

WebサービスAPI勉強会」での活用内容を元に,Web APIを活用したアフィリエイトサイトの作り方を解説している。

Web APIとしては以下APIなどが取り扱われていた。

  • 楽天トラベル
  • Google Maps
  • リンクシェア
  • Yahoo! 関連検索ワードAPI

本書の特徴は内容が易しいところだろう。小難しいことは書かれておらず,平易な文体でできる限り簡単に解説している。ただし,PHPの基本文法の理解を前提としている。ここは賛否が分かれると思うが,個人的にはWeb APIの本質に集中できてよかった。

250ページ程度の内容でポイントを絞って,説明されていてよかった。

書籍ではPHPとJavaScriptを扱っており,前半でWeb APIに関連するPHPの基本を解説し,後半でWeb APIの使い方,マッシュアップサイトの構築演習を解説していた。

構築演習もトラベル系サイトとリンクシェアショッピングと,ポイントを絞って,できるだけシンプルな形のものだったので,これなら頑張れば自分でもできそうだと思った。

引用

p. 007: 参考書籍

PHP+MySQL系

  • つくって覚えるPHP入門
  • ノン・プログラマのためのPHP入門10日間コース
  • 速効!図解プログラミングPHP+MySQL
  • PHP 逆引きレシピ

PHP+API系

  • PHP×WebサービスAPIコネクションズ
  • 俺流amazonの作り方
  • Web2.0 プログラマー図API & マッシュアップメソッド
  • マッシュアップかんたんAtoZ

サイト

筆者が参考にした書籍やサイトが紹介されていた。この中では,PHP×WebサービスAPIコネクションズは過去に読んでおり,自分も参考になると感じた。

他のAPI関係の本も読んでみたいと思った。

p. 010: サンプルファイル

サンプルファイルは [//web-service-api.jp/?page_id=428] からダウンロードできる。

p. 222: 勉強会事例紹介

勉強会で実際に作られた33のマッシュアップサイトが紹介されていた。マッシュアップではアイデアが重要なので,どちらかというこちらが参考になった。

結論

PHPの基本文法は理解できた初級者向けにWeb APIのマッシュアップサイトの作成方法を解説していた。

書籍全体のレイアウトも読みやすく,内容も多すぎず複雑でなく,悪くなかった。代わりに扱っているWeb APIが少なく,解説がやや物足りなく感じた。

ただ,詳しい内容は本書の目的と外れるので,詳しい内容が必要な人は,発展的内容として参考書籍に挙げられていた本をあたるのが良いと思った。

書評☆4: Google Android WebAPIプログラミング入門 | 2020年でも類書不在のWeb APIを活用した実用的なAndroidアプリ開発指南

概要

  • 書名: Google Android WebAPIプログラミング入門
  • 副題:
  • 著者: 横山 隆司
  • 出版日: 2011-04-01
  • 読了日: 2020-03-05 Thu
  • 評価: ☆4
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2020/03/15/

評価

Web APIの調査中に読んだ1冊だ。

Androidアプリ上でWeb APIを使う方法を解説している。本書内では以下のWeb APIを使っていた。

  • Google Chart API
  • Social Feedback (GREE)
  • じゃらんWebサービス
  • HeartRails Express
  • YouTube Data API
  • Twitter4j
  • Facebook SDK
  • Admob SDK

Androidの入門書を読み終えて,次のステップとして何かアプリを作る人を対象に書かれている。そのため,基本的な内容は省略されており,内容もややレベルが高い。

ただし,その分実際のアプリ開発の部分に内容が集中されていてよかった。実コードの掲載が多く,内容を理解するにはある程度の知識が必要だ。

Web APIを使うAndroidアプリは実用的なものになるので,着眼点としてよかった。

出版が2011年と古くなっているのだが,基本的な作りは変わらないと思うのと,意外なことにWeb APIをあつかったAndroidの本は他にあまり出版されていない。

そういう意味でこの本は貴重だと感じた。

結論

Web APIの教材としてAndrodでのWeb APIの活用例が書かれていた。

内容が中級者向けとなっており,やや難易度が高い。ただし,その分実用的なアプリ開発例が紹介されており,Androidの次の学習として,なぞるだけでもよい勉強になると思った。

意外なことに,2020年の今でもAndroidでWeb APIを取り扱ったよさそうな本が他に見つからなかったので,2011年と出版が古いものの今でも十分価値があるように感じた。

手元においてWeb APIを活用したAndroidアプリ開発の参考にしたいと思った。

書評☆3: PHPエンジニアにおくるLaravel6予習入門 | 簡易ブログを作りながらの学習はよいが,全体の解説が欠けてわかりにくい

概要

  • 書名: PHPエンジニアにおくるLaravel6予習入門
  • 副題: バージョン 6.7 対応
  • 著者: 辛島 信芳
  • 出版日: 2019-12-22
  • 読了日: 2020-02-25 Tue
  • 評価: ☆3
  • //book.senooken.jp/post/2020/03/08/

評価

PHP Laravel 6について学んでいて読んだ1冊だ。

この本の特徴は,書籍全体を通して一つの簡易なブログを作るところだ。サンプルコードは「dream-developer/project-laravel6」で公開されている。

PHP 7.4, Laravel 6.7.0の環境での解説となっている。

第7章までがチュートリアルで,Laravelの機能説明がメインで,第8章からサンプルアプリの作成になるように思う。

Laravel をダウンロードしたところから実際に修正を加えながらアプリを開発するということで,勉強にはいいスタイルだった。

過去に,「速習 Laravel 6」を読んだが,こちらの本では具体的なサンプルを作りながら学ぶ感じになっておらず,イメージがつきにくく,しかも認証機能などの説明が不足していた。

その点では,実際にアプリを開発しながら認証機能ももれなく取り扱っており,悪くなかった。

ただ,いくつか悪いところもあった。

まず,全体の見通しの悪さだ。チュートリアルがどこまでで,どこから実装なのか,またどういうサンプルアプリを作るのかという全体の説明がなく,書籍の全体がつかみにくかった。

また内容もせいぜいLaravelの公式サイトのマニュアルの日本語訳+αという感じで,説明もやや物足りなく感じた。全体の説明がないまま進んでいるため,今何のために何をやっているのかわかりにくく,勉強資料としてはいまいちに感じた。

結論

Laravel 6でサンプルアプリを作りながら学ぶ本だった。

速習 Laravel 6」と比べると,実際にアプリを作りながら学ぶスタイルで,悪くなかった。

ただし,全体の解説がなく,書籍の構成や作業内容のイメージがつきにくく,チュートリアル部分の作業やサンプルの開発部分とがごちゃまぜになりそうで,正直使いやすくはなかった。

全体の説明を入れてやれば,ましになりそうだったので,もったいなかった。

書評☆4: PHP×WebサービスAPIコネクションズ | 26もの大量のWeb APIの紹介と考察はアイデアとして今でも有効

概要

  • 書名: PHP×WebサービスAPIコネクションズ
  • 副題:
  • 著者: 秋元 裕樹
  • 出版日: 2006-11-30
  • 読了日: 2020-02-19 Wed
  • 評価: ☆4
  • パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2020/03/01/

評価

Web APIについての調査中に読んだ1冊だ。

26ものWeb APIの紹介とPHP 5による使用例,そのWeb APIを使ったサイトや応用例の考察,さらにこれらのWeb APIを組み合わせたマッシュアップの実例を解説している。

全編PHP 5+PEARライブラリーという構成で実例は書かれている。

2006年出版でPHP5でのWeb APIの実例と,ここまでであれば過去に読んだ「Web API マッシュアップブック」と類似している。

ただし,情報の量と質が段違いだと感じた。例えば,Web API マッシュアップブックは7のWeb APIしか紹介していなかったが,本書は収録されているWeb APIは26と数が単純に多い。そして,その一つ一つにそのWeb APIを使ったサービスと応用例の考察がある。情報の量と質が違った。

26ものWeb APIに対して,使い方と実例コードを掲載しながら,利用サービス,応用例を考えるというのだけでも相当な労力がかかるだろう。おそらく,著者のブログ「秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ | akky’s work blog」でも公開されている内容や作業メモ,後述するProgrammable Webを参考にしたとは思う。それでもこの量を1冊の本にまとめたのはすごいと感じた。

個人的には,実際のWeb APIの利用サービスと応用例というアイデアの部分だけでも読む価値があると思った。Webサービスの価値は,最終的には技術というよりはアイデア勝負になるところが多いからだ。

そういう意味で,技術的なところは時間と共に古くなるが,アイデアの部分は古くならず,本書は未だに価値があると感じた。

引用

p. 13: COLUMN | WebサービスAPIの総合サイトProgrammable Web

Programmable WebというWebサービスAPIやその応用を収集・公開しているサイトを紹介していた。

このようなサイトを知らなかったので,参考になった。たぶん,本書の応用例のWebサービスや本書内で紹介しているWeb APIもここから持ってきているのではないかと思った。

結論

26ものWeb APIの紹介とその考察がまとめられた本だった。

実際にWeb APIを使ったマッシュアップの開発というのは,2020年の今でも未だに有効な方法だ。ただし,何をどう組み合わせるかというサービスの肝の考案が未だにネックになる。

2006年に出版されており,当時のWeb APIとPHP 5での解説のため,技術的にはあまり通用しない部分があるだろう。ただし,本書内で展開されたWeb APIの利用例と応用例の考察は,時間が経過しても色あせず,未だにアイデアの参考になると感じた。

古い本だが手元に保持しておきたいと思えるいい本だった。

書評☆3: 速習 Laravel 6 | Laravel 6の全体を概説した中級者向けの本

概要

  • 書名: 速習 Laravel 6
  • 副題:
  • 著者: 山田 祥寛
  • 出版日: 2019-09-04
  • 読了日: 2020-02-19 Wed
  • 評価: ☆3
  • パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2020/02/23/

評価

PHP Laravelについて勉強しているときに読んだ1冊だ。

PHP Laravel 6は2019年にリリースされたばかりで,このバージョンで解説された本はまだ少ない。そういう意味ではまだ希少な1冊だった。

サンプルプログラムを例に,Part 3までで全体の基本的なところを説明し,残りの章でビュー,ルーティング,コントローラー,状態管理,データベース連携の細かい話を説明していた。

フレームワーク未経験で,Part 3までは理解できたのだが,そこから先がいまいちだった。Part4からは細かい話になっており,イメージがつきにくかった。

Part 3の続きで,サンプルアプリを作る中で,どういうことをするのに必要だからこの機能を使うという形で説明してもらったほうが分かりやすかった。

Part 4からは機能の使い方の説明が多く,それをどう実際に使うのかのイメージがつきにくく,自分には難易度が高かった。

結論

PHP Laravel 6の全体を解説していた。ただし,フレームワークでの開発経験がないと,理解するのが難しい部分があった。

Part 3の基本部分まではついていけたが,それ以降の細かい部分は難易度が高く,中級者向けの本で,自分にはあわなかった。

書評☆3: プログラマが知るべき97のこと | 薄く広い知見が収録されたプログラマーの教養本

概要

  • 書名: プログラマが知るべき97のこと
  • 副題:
  • 著者: 和田 卓人 and Kevlin Henney and 夏目 大
  • 出版日: 2010-12-10
  • 読了日: 2020-02-14 Fri
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2020/02/20/

評価

ときどき紹介されていて気になったので読んでみた。

内容としては,73人のプログラマーによる97本のエッセイと,日本人プログラマー8人による10本の合計81人による107本のエッセイが掲載されている。

エッセイといっても,題名通りプログラマーのためのものであり,「達人プログラマー」のように,他の本で書かれているような開発上のコツなども書かれていた。

エッセイ集になっているのもあり,ややとりとめもなく,1-2ページ程度で話が終わってしまい,薄くて浅い教養本な感じがしてしまった。

教養として読むのは悪くないのだが,本書で引用されているような本をあたったほうが勉強になるように感じてしまった。

結論

プログラマーの教養本だった。他の本で書かれているような内容が断片的に書かれており,教養本の通り,薄くて広い知見が得られる本だった。

ただ,個人的にはどこかできいたことのあるような話が浅く書かれており,少々物足りなかった。

けっこうテストが大事とか書かれているのだが,いうのは簡単だが今までやったこともなく,周りで誰もやっていないものを習得するのはなかなかたいへんだ。

書評☆3: HTML5ガイドブック | HTML 5で新規追加されたJavaScriptによるWebブラウザーAPIの解説

概要

  • 書名: HTML5ガイドブック
  • 副題: Google API Expertが解説する
  • 著者: 羽田野 太巳 and 白石 俊平 and 古籏 一浩 and 太田 昌吾
  • 出版日: 2010-09-21
  • 読了日: 2020-02-07 Fri
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2020/02/11/

評価

Web APIについての勉強資料を漁っていて読んだ1冊だ。

HTML 5で新しく追加されたWebブラウザーで使える以下のJavaScript APIについて解説している。

  • Canvas
  • SVG
  • Video & Audio
  • Drag & Drop
  • Offline Events
  • WebSocket
  • Web Workers
  • Geolocation

CanvasとVideo & Audioのみ40ページ程度で解説しており,その他はだいたい20ページずつのページ数となっている。

内容は要点を絞って,実例も用いながら使い方を解説しており,これらの機能について学ぶ上では参考になると感じた。

Web APIとはいったものの,こちらはWebブラウザーのJavaScriptのAPIといったほうが正しく,こちらが探していたものとは違った。そのため,軽く読み流して終わった。

結論

HTML 5で新規追加されたWebブラウザーのAPIにポイントを絞って解説した本だった。

これらの機能について学ぶには良いと思った。ただ,自分が探していたものとは違ったため,軽く読み流して終わった。

書評☆4 ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版] | デザインの4原則は近接・整列・反復・対比

概要

  • 書名: ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]
  • 副題:
  • 著者: Robin Williams
  • 出版日: 2016-07-02
  • 読了日: 2019-12-10 Tue
  • 評価: ☆4
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/14/

評価

いろんなところでデザインの本として推奨されていたため興味を持って読んだ。

デザイナー以外の人に向けたうまくデザインを施し,人目を惹きつけるための原則を解説している。

書籍の冒頭で掲示される以下の4原則を書籍の2/3程をかけて一つ一つ実例を踏まえて丁寧に解説していた。

  1. コントラスト (Contrast) (対比)
  2. 反復 (Repetition)
  3. 整列 (Alignment)
  4. 近接 (Proximity)

残りの1/3は文字組版に関する解説だった。

書籍自体がこれらの原則に従ってデザインされていて読みやすく,ところどころにユーモアを交えながら,理由を丁寧に説明されていた。そのため,ページ数は260ページほどと。程々で文字数もそこまで多いとは思わなかったが,読むのに時間がかかってしまった。

随所に練習問題のようなものがあったり,使用フォントの紹介や文献の引用もあり実用的でいい本だった。

また,最期のタイポグラフィの章は文献の引用があまりなく,信頼性には若干欠けるように思ったが,一般常識として興味深かった。

引用

p. 170 ダッシュ

ここでは英単語で見かけるダッシュについて説明されていた。

  • ハイフン: 単語のハイフネーションや行の折り返しに使う
  • Enダッシュ (エンダッシュ): 大文字のNの幅とほぼ同じ。時刻や月のような語の間に入れて期間を示すのに使う。toの代わりに入れる。読むときはtoと読む。その他,複合形容詞の構成要素が2語あるいはハイフネーションされた後の場合に使う。
  • Emダッシュ (エムダッシュ): enダッシュの2倍の長さで大文字のMとほぼ同じ。思考の流れが突然変わったことやピリオドでは強いがコンマでは弱い箇所で使う。

p. 177 いろいろなこと

ここでは約物の取扱について参考になった。

  • スタイル付テキスト直後の約物: ボールド体,イタリック体,異なるフォントなどのスタイルを付けた単語があれば,その最期の文字の直後の約物は同じスタイルにする。
  • パーレン内部の約物: 約物をパーレン (丸括弧) の中と外のどちらに置くべきかは以下のルールに従う。
    • パーレン内のテキストが完全な文の一部なら約物はパーレンの外に出る (この例のように)。
    • パーレン内のテキストが完全で独立した文なら約物は中にはいる。(これは約物が入っている文の見本です。)

結論

いろんなところで推奨・紹介されているだけのことはあり,読みやすくていい本だった。一度は読んでおいて損はないと思った。

ただし,一つ一つの余白の使い方,配置のしかたというのは実際にやるのは難しい。例えば自分で名刺を作る際も文字などの配置をきれいに違和感なく,全ての配置に意味を込めようと思うと難しい。デザイナーがすごいなと思った。

できる範囲で原則を実践し,できる範囲でうまくやるのが良いだろうと思った。