書評☆3 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! | 図解では省略された小ネタもあり

概要

  • 書名: 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
  • 副題:
  • 著者: 山崎元 and 大橋弘祐
  • 出版日: 2015-11-17
  • 読了日: 2019-10-25 Fri
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/10/

評価

読む順番が前後してしまったが,「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の元となった本だ。

内容自体は図解とほぼ同じだったので,書評はそちらに譲る。

違いとしては,こちらはないように関係しないような小ネタが掲載されているところだろう。例えば,著者の山崎 元は競馬好きで別の媒体で競馬の連載も担当していること,後記として本人はこういう上から目線で指導したりすることは決してないというところなどだ。

また,図解のほうでは当時は北朝鮮のミサイルなど安保状態が緊迫していたのもあり,時事的要素の言及があったが,こちらにはないなどだ。

後に図解として編集・出版されるだけあり,こちらもわかりやすくて悪くなかった。

結論

入手可能であれば,内容がほぼ同じである以上「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」のほうが図解があり,コンパクトにまとまっているのでオススメだ。

ただし,内容はこちらの元となった本でも十分通用するので,図書館などこちらを読んでも差し支えはないと思った。

書評☆3 図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! | 国債と投資信託を組み合わせた年率5 %を目指した手堅い投資解説

概要

  • 書名: 図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
  • 副題:
  • 著者: 山崎 元 and 大橋 弘祐
  • 出版日: 2017-12-01
  • 読了日: 2019-10-24 Thu
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/09/

評価

金融資産運用について素人でもわかりやすいと評判だったので興味を持って読んだ。

2015-11-17に出版された「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」に図解を取り込み,内容を修正したものとなっている。

投資素人の大橋 弘佑と金融のプロの山崎 元の対話形式で,素人が手堅く投資する方法を解説している。

本書では国債とインデックスファンドの投資信託を組み合わせた投資を解説している。この観点で関係ある事項・疑問点に絞って解説しており,手短で分かりやすかった。

特に個人的には外貨預金がダメなことをしれたのがよかった。全体として,素人向けでわかりやすく書かれていてよかった。

ただし,例えばがん保険には絶対入るななどやや怪しい部分があった。医療費控除などをうまく活用すればアリではないかと思ったからだ。

概ね問題ないと思うが,100 %鵜呑みにはしないように注意が必要だと感じた。

引用

p. 20: 05 人類最大の発明「複利」とは?

「それと複利に関して一つ覚えておくといいいのが『72』の法則」

「なんでしょう、それは」

「72を『利率』で割ると『2倍になるまでにかかるおよその年数』が出る」

72の法則は初めて知った。5 %の利率だと72/5 = 14.4という感じで2倍になるまでのおよその時間が分かる。簡単に試算する方法として便利だと思った。

p. 22: 06 本当に国債は損しないんですか?

「それで、個人向け国債には固定金利型3年満期、固定金利型5年満期、変動金利型10年満期の3種類がある」

「どれを買えばいいんですか…」

「買うのは、満期が10年の『変動金利型10年満期』というもの。他の二つは固定金利だから、ずっと金利が一緒なんだけど、これは変動金利だから長期金利 (2017年10月時点では0.05%) に合わせて変動する」


「そう。しかも、この金融商品は金利の最低利率が0.05 %と決まっていて、これ以上下がることがないの。だから、今みたいに銀行の金利がほぼ0のときは相対的に得をする。それが『変動10年型』を選んだ理由のひとつ」

本書で推奨している投資の一つの変動金利型10年満期国債の推奨理由が説明されていた。

p. 32: 09 外貨預金は銀行のカモになる

「じゃあ外貨預金はどうなんですか?」

「絶対やらないほうがいい」

「どうしてですか?」

「まず手数料が恐ろしく高い。仮に米ドル1ドルが120円だったとするでしょう。手数料は普通の銀行だと1ドルにつき1円だから、1万ドル買ったら余計に1万円かかる。つまり120万円を買うのに121万円かかるということ。日本円に戻すときも1ドルにつき1円のコストがかかる。これは確実に損だし高い。銀行の利息と比べるとわかるでしょう。」


「つまり、『為替が上がるか、下がるか』と、『金利が高いか、安いか』をセットで考えて取引価格が決まっているから、買う前にどっちの通貨が得かは言えない。だから、手数料を別にしても、外貨預金をやるのはコイントスで『表』か『裏』にお金をかけるのとほぼ一緒」

なぜ外貨預金がダメなのかが解説されており,参考になった。

p. 40: 13 結局どの投資信託を買えばいいんですか?

「現時点で買うべき投資信託は、①上場インデックスファンドTOPIX (国内株式の投資信託) ②ニッセイ外国株式インデックスファンド (海外株式の投資信託)。まあ、この二つでいいね。リスクを負ってもいいと思うお金の中から、この国内と海外の二つの投資信託を半々ずつ買えばいい。」

どの投資信託が上がる下がるかは誰にもわからないので,手数料の安いものとして上記2個のインデックスファンドを推奨していた。

p. 46: 16 素人が手を出してもいい金融商品って何ですか?

「難しくないよ。アクティブファンドっていうのは、プロ (人) が株や債券を選んで買うやつ。インデックスファンドというのは、日経平均とかダウ工業平均とかニュースでやっている指標に連動する投資信託」

「…ちなみに、過去の実績を見るとプロが運用するアクティブファンドの平均がインデックスファンドに勝ったことはほとんどない。渡やこれを『運用業界の不都合な真実 (その1)』と呼んでいる」

投資信託で登場するインデックスファンドとアクティブファンドを解説していた。結局,インデックスファンドのほうが手数料も勝率も高いので,常にこちらを選ぶべきだと学んだ。

p. 27: インデックスファンドは国内と海外を半々ずつ買う

「いや一気に買ったほうがいい」

「一気に200万ですか……⁉」

「なぜかっていうと、毎月少しずつ買うと、分けて買う分、購入手数料 (イニシャルコスト) が余計にかかる。それに、仮に毎月5万円ずつ分散して投資したとすると、3年以上君のお金の一部を働かせずに寝かせておくことになる。投資額を決めたら速やかにその状態を作るほうが合理的なの」

ここは意外だった。ドル・コスト平均法で毎月少しずつ買い足すほうがリスクに強く,結果的に安いときにたくさん買い足すことができるからというのをよくきくからだ。まとまった資金が手元にある場合は購入手数料と運用額を増やすため,短い間隔で一気に購入するのが有利だと学んだ。しかし,それにしても2-3か月などでわけたほうがいいのではないかとも思ってしまった。

また,ここではインデックスファンドは国内と国外を半々ずつ買うことを推奨していたが,その理由は説明されていなかったのが物足りなかった。

結論

お金の素人が手持ちで遊ばせているお金を手堅く運用する方法を解説していた。ポイントを絞って解説しており,ごちゃごちゃとした細かいことが書かれておらず,わかりやすくてよかった。

その点細かいところが書かれていないという欠点はあるが,わかりやすくて手短だったのでこれはこれでよかった。

投資の最初の一冊として悪くなかった。

書評☆3 お金は寝かせて増やしなさい | インデックス投資はアセットアロケーションで結果が決まるらしい

概要

  • 書名: お金は寝かせて増やしなさい
  • 副題:
  • 著者: 水瀬 ケンイチ
  • 出版日: 2017-12-18
  • 読了日: 2019-11-22 Fri
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/07/

評価

全面改訂 ほったらかし投資術」でインデックス投資に興味を持ち,同著の別の本でオススメの本をブクログやAmazon.co.jpでレコメンドされたので試しに読んでみた。

本書ではインデックスファンド投資を推奨・解説している。特徴は以下2点だろう。

  1. アセットアロケーション・分散投資の解説
  2. 著者の投資遍歴の解説

特に,アセットアロケーションに関して計算ツールの紹介,組み合わせによりリターンやリスクの試算などもあり興味深かった。

ただし,アセットアロケーションがインデックス投資の結果を決めると,アセットアロケーションの説明の冒頭であったものの,その理由などについてはあまり説明がなく,やや消化不良だった。

その他は,他のインデックス投資の本 (例: 「全面改訂 ほったらかし投資術」) と大きな違いがなく,新鮮味はなかった。

随所に漫画が散りばめられていたが,内容にあまり意味がなく,個人的にはただのページのかさ増しで邪魔だった。

また,巻末の著者の投資遍歴は別に興味なかったのでどうでもよかった。

引用

p. 86: 数字を入力するだけでリスクと期待リターンがわかる便利ツール

  • ブログ「投資信託のブログ ファンドの海」
    • アセットアロケーション分析 (イーノ・ジュンイチ氏作成)
    • http://guide.fund-no-umi.com/tools/aa.html
  • ブログ「ひと手間くわえた積立投資で資産形成」
    • バリュー平均法の道具箱 (森村ヒロ氏作成)
    • http://valavg.com/value-averaging-tools/
    • (要ダウンロード・Excel形式)

これらのツールにはいずれも、各資産クラスの期待リターンやリスクなどの基礎データがあらかじめ入っており、各資産クラスの入力欄に、国内株式に○○%、先進国株式に○○%、新興国株式に○○%と数字を入れていくと、そのポートフォリオ全体の期待リターンとリスク (標準偏差) が自動計算されます。

アセットアロケーションを試算するツールを知った。

p. 102: 投資すべきインデックスファンドはズバリこの3本!

  • 三井住友・DCつみたてNIS・日本株インデックスファンド
  • eMAXIS Slim先進国株式インデックス
  • <購入・換金手数料なし> ニッセイ新興国株式インデックスファンド

オススメインデックスファンドが紹介されていた。

結論

インデックス投資本として,アセットアロケーションについてわずかに重点が置かれていたように感じたが,内容が中途半端であまり納得できなかった。

きちんとした他書を当たらないと理論的なところは理解できないだろうと思った。

内容自体は,インデックス投資本では普通に感じた。

書評☆3 全面改訂 ほったらかし投資術 | 山崎 元がいろんなところで推奨しているインデックス投資術

概要

  • 書名: 全面改訂 ほったらかし投資術
  • 副題: インデックス運用実践ガイド
  • 著者: 山崎 元 and 水瀬ケンイチ
  • 出版日: 2015-06-30
  • 読了日: 2019-11-21 Thu
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/06/

評価

著者の一人の山崎 元の別の書籍である「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」が面白かったので,興味を持って漁った他書の1冊だ。

「図解」でも解説されていたような内容が,より細かく書かれていた。出版年的には,本書のほうが先なので,図解が本書の内容に基づいているというのが正確ではある。

基本的な内容は,「図解」でも書かれていた通り,投資信託のうち,インデックスファンドで国内と国外を5:5の比率で保有するというものだ。

手順や戦略が明確で悪くないと思った。アセットアロケーションやリバランスのところでなぜこの配分にするのかなどの細かい説明がなかったのが気になった。

引用

p. 82: イチオシ銘柄2点

普通の読者が無理なく買うことができる商品の中で、最も手数料が安いものが、国内株式では「MAXISトピックス上場投信」(銘柄コード134)、外国株式では「ニッセイ外国株式インデックスファンド」でした。

本書ではこの2銘柄を推奨していた。

p. 143: 「リバランス」はどうするか — 水瀬式・年に一度行う

リバランスは、好調なアセットクラスでの一部利益確定と、不調なアセットクラスでの割安な仕込みを行うことになるので、リターンの改善に寄与する面もあります。

実際、日本株式・日本債権・外国株式・外国債券の4資産に均等投資したポートフォリオに1969年12月末に100円投資し、2007年12月末まで運用し、「リバランスなし」「1年ごとにリバランス」「3年ごとにリバランス」した結果、「リバランスなし」は1145円、「1年ごとにリバランス」は1404円、「3年ごとにリバランス」は1509円となったというデータがあります (出典・『しぶとい分散投資術』田村正之)。

分散投資の有益性をあまり理解していなかったのだが,分散投資してリバランスすると割安な資産の買い増しもでき,総合的な利益が大きくなるというのがわかってよかった。今まであまり考えていなかったので,今後はアセットアロケーションやリバランスを考えようと思った。

p. 172: 考え方のヒント3・定額解約よりは、定率解約で

投資信託の売り方に関して,必要なときに売るというのもあるのだが,それ以外のコツが書かれていた。ドルコスト平均法のように定額で解約すると,株価の低いときにたくさん解約することになるので,定率での解約はなるほどと思った。

p. 179: インデックス投資の情報収集

インデックス投資に関するおすすめ書籍が紹介されていた。

  • ウォール街のランダム・ウォーカー
  • 敗者のゲーム
  • 全面改訂 超簡単 お金の運用術
  • 最新 資産設計はポートフォリオで考える 投資信託35の法則
  • 新・投資信託に騙されるな!
  • しぶとい分散投資術

次どこかで見かけたら読んでみたいと思った。

結論

山崎 元がいろんなところで推奨しているインデックス投資術が書かれているように感じた。

無難な投資方法として参考になった。個人的には,本書で実際にアセットアロケーションやリバランスで運用成績の向上につながるということを知れたのは大きい。

また,参考書籍の紹介があったのもよかった。

書評☆3 フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。 | 申告と節税の概要を面白おかしくなんとなく把握

概要

  • 書名: フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。
  • 副題:
  • 著者: きたみ りゅうじ
  • 出版日: 2005-12-10
  • 読了日: 2019-10-17 Thu
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/05/

評価

フリーランスとしてやっていくことになったため,帳簿や節税について興味を持っていた。この本はこの手の話題で検索すると頻繁に見かける本で,人気があるようなので読んでみた。

内容はフリーのライター&イラストレーターの著者と税理士の対話形式で申告と節税について解説したものとなっている。

フリーのイラストレーターが書いているだけあって,フリーランサーの視点に立って,面白おかしく書かれていた。細かい情報はそこまでだと感じたが,全体的なことが書かれていて,最初の1冊としては悪くないと思った。

引用

p. 61 国保組合

国保組合とは、職能団体などが互助会的側面を持って運営している国民健康保険の組合です。こうした組合は全国に139あり、その多くが定額の保険料をうたっています。

社会保険の話になると,せいぜい健康保険と国民健康保険の2種類くらいしか解説しない本が多い。しかし,この本では国保組合について解説しており,初めてその存在を知った。しかも,国民健康保険よりもお得な場合が多い。加入条件があるため,結局は加入できないのだが,こういう情報を知ることができてよかった。

結論

2005年の初版から2016年の第30刷が発行され,ネット上でよく見かけるだけあって,悪くない本だった。

良くも悪くも面白おかしく申告と節税についてまとめられており,最初の1冊としては悪くなかった。

ただ,個人的にはもう少ししっかりまとめられた本がほしいなと感じた。

書評☆2 経費で落ちるレシート・落ちないレシート | 仕事に関係あるレシートは経費になるという当たり前の話だけ

概要

  • 書名: 経費で落ちるレシート・落ちないレシート
  • 副題:
  • 著者: 梅田 泰宏
  • 出版日: 2014-01-01
  • 読了日: 2019-10-18 Fri
  • 評価: ☆2
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/04/

評価

書名どおり,公認会計士・税理士である著者による経費で落ちるレシート落ちないレシートを解説している。

書籍の構成が,フリーランサーと著者に見立てた税理士のQ&Aの対話形式で,解説されている。

ただし,結局のところ仕事に関係あるレシートは経費になるという当たり前のことが書かれているだけで,なにか目新しいことや発見がなかった。

同じことを何回も言い回しを変えて解説したり,少々ルーズなフリーランサーに対して上から目線で解説している感じがして,読んでいてもあまりいい気分がしなかった。

同じ対話形式であるならば,同じタイミングで読んだ「フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。」のほうが,情報量が多く,ユーモアがあってましだった。

結論

当たり前のことしか書かれておらず,期待はずれだった。もう少し読み手に役に立つような内容があればよかった。

税理士の視点でしか書かれておらず,実際の個人事業主の視点には経って書かれていないので,残念だった。

書評☆3 お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください! | 漫画がメインな節税解説

概要

  • 書名: お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!
  • 副題:
  • 著者: 大河内 薫 and 若林 杏樹
  • 出版日: 2018-11-20
  • 読了日: 2019-11-19 Tue
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/01/

評価

フリーランスや節税などの本を探していると,Amazon.co.jpでの評価が高くて目についたので読んでみた。

内容は,漫画家と税理士によるフリーランスの節税解説本となっている。書籍のほぼ全編に渡って漫画が掲載されており,漫画の中や合間に税理士による解説が入る形式だった。

ただ,内容としては既に他の本で見知っていることが大半で,特に得られるものはなかった。個人的には,漫画内の税理士がなんだか俺すげー感を出していて,印象は悪かった。また,漫画仕立てで解説するという形式が自分には合わないのか,読みにくかった。

同じ税理士とフリーランサーとのタッグで書かれた本としては,本書でも参考文献に掲載されている「フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。」のほうが詳しくて,ユーモアがあって面白かった。

引用

p. 177 セルフメディケーション税制とは

医療費控除はしっていたが,セルフメディケーション税制の存在は知らなかった。ただ,こちらも1.2万円以上医薬品購入時に受けられる税制であり,健康な人には無関係なものなので,ただの教養だった。

結論

漫画が多くて,漫画のおまけに節税部分を読むような印象な本だった。

内容自体は初見であればそこまで悪くはないと思った。しかし,内容の詳しさと面白さ的には「フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。」の下位互換的に感じてしまった。

書評☆2 サラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさい | お金のソムリエ協会の宣伝が多い

概要

  • 書名: サラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさい
  • 副題:
  • 著者: 坂下 仁
  • 出版日: 2019-03-10
  • 読了日: 2019-10-09 Wed
  • 評価: ☆2
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/11/28/

評価

プライベートカンパニーによる節税策を活用した金策を紹介している。

ところどころに漫画が差し込まれており,他の本とは毛色が若干違う。

物語仕立てで全部で4章の構成になっている。

  1. お金儲けのコツ
  2. プライベートカンパニーの話
  3. 副業や配偶者を活用したコツ
  4. 海外不動産投資の薦め

ただし,全体的に著者が主催するお金のソムリエ協会の勧誘めいた内容になっているように感じてしまった。

プライベートカンパニーを立てると節税効果が大きいというのはわかったが,ただ欠点があまり書かれておらず,いいことしか書いていないように感じてしまった。また,妻を社長にしなさいという薦めがあるが,そもそも独身なので,この方法は使えない。また,海外不動産投資も話が飛躍しているように感じてしまった。

書名にあるプライベートカンパニーを立てると節税効果が大きいというのはわかったが,何か全体的に内容が表面的で,勧誘がメインのように感じてしまった。

引用

p. 148: 3時間と7万円あればパソコン1つで会社をつくれる?

例えば合同会社をつくる際には登録免許税が6万円かかります。司法書士手数料は4〜13万円なので、トータル10〜20万円になります。

ところが、「会社設立ひとりでできるもん」では、登録免許税6万円の他にはシステム利用料・電子定款作成料だけなので、総額7万円未満でつくれます。作業自体も3時間程度で完了します (https://www.hitodeki.com)。

会社といえば株式会社ですが、こだわりがなければ合同会社にしましょう。株式会社には20〜30万円かかりますが、合同会社は7万円で済むからです。合同会社は株式会社と違って運営の手間暇も少ないし、得られる効果は株式会社と遜色ありません。

そんな合同会社ですが、簡単につくれる代わりに落とし穴もあります。設立時に定款という会社のルールを決めなければなりませんが、出資額や事業目的などは千差万別なので自分で考える必要があります。

合同会社であれば会社設立がインターネット上で簡単にできることを知った。

結論

漫画を随所に差し込みながら物語仕立てで書名にあるプライベートカンパニー設立の薦めが書かれていた。

ただし,著者が主催するお金のソムリエ協会の宣伝が多く感じ,なんだか胡散臭く感じてしまった。前評判に対して,内容がいまいちだった。

書評☆2 お金2.0 | 発展する経済システムの5の要素とは?

概要

  • 書名: お金2.0
  • 副題: 新しい経済のルールと生き方
  • 著者: 佐藤 航陽
  • 出版日: 2017-11-30
  • 読了日: 2019-10-07 Mon
  • 評価: ☆2
  • パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/11/25/

評価

株式会社メタップス代表取締役社長の佐藤 航陽により書かれたお金に関する本となっている。

書籍の内容は,冒頭に記載ある通り,お金を取り巻く世界の著者の捉え方・考え方・見聞をまとめたものとなっている。

2018年半ば頃に電車内広告で大きく取り上げられており,気になっていた。図書館でも人気の本で,借りるまで半年くらいかかってしまった。前評判・話題性が高かっただけに,中身に期待していた。

しかし,期待や話題だけが先走っていて,肝心の中身は普通だった。既に書いた通り,あくまで著者のお金に対する見聞をまとめたものだ。書名がお金2.0とややだいそれたものになっているが,何か目新しいことが書かれているわけではなく,既に世の中で普及しつつあるような経済システムについて著者の考えが書かれているだけだ。

p. 28あたりに記載があるが,書名の「お金2.0」はFintech1.0とFintech2.0から来ている。1.0は従来の金融の概念に基づいたもの,既存の技術を活用したり効率化したものだ。具体的には,ロボアドバイサー,スマホ決済,クラウドファンディングなど。一方,2.0は1.0とは全く異なり,既存の仕組みを無視して新しく構築されたものだ。仮想通貨,シェアリングエコノミー,評価経済などが該当する。

読み物として普通だった。ただ,前評判が高かっただけに残念だった。

引用

p. 50 発展する「経済システム」の5つの要素

「経済システム」は、大前提として自己発展的に拡大してくいような仕組みである必要があります。

誰か特定の人が必死に動き回っていないと崩壊するような仕組みでは長くは続きません。


この持続的かつ自動的に発展していくような「経済システム」にはどんな要素があるかを調べていった結果、5つほど共通点があることに気がつきました。

①インセンティブ、②リアルタイム、③不確実性、④ヒエラルキー、⑤コミュニケーション、の5つです。


現代は生物的な欲望よりも社会的な欲望が目立ってきていて、中でも頭文字を取って3M (設けたい・モテたい・認められたい) の3つが欲望としては特に強く、これらを満たすようなシステムは急速に発展しやすいです。

発展する経済システムの特徴がまとめられていた。たしかに,発展しているサービスはこれらの要素を満たしているように感じた。

結論

電車内広告で長く大きく取り上げられており,Amazon.co.jpや図書館の予約数などから人気・話題の本であり,期待していた。

しかし,中身は著者のお金に関する見聞をまとめたものであり,これを知ったところでどうなるの?というところが多かった。発展する「経済システム」の5の要素など,悪くないところはあったものの,前評判が高かっただけに,期待はずれとなってしまった。

250ページ程度と文量も多くはないので,教養としてさらっと読むのがよいだろう。