書評☆3 厚い買い板層を狙った短期勝負 | 朝9時10分までにしっかり儲ける板読み投資術

概要

短期間の株式投資論として,板読み投資術を解説している。

書籍の冒頭1/4は著者のこれまでの経歴の紹介,最後の1/4は精神論について書かれている。真ん中の2/4が具体的な投資方法論となっている。

内容は,厚い買い板層を狙った買いを中心とした短期間のトレード方法についてのもの。

板は株価のトレンドが最も最初に反映されるもの。短期間のトレードだけでなく,長期間のトレードでも売買時には参考になるとのことで,たしかにそのとおりではあると思った。

参考箇所

p. 108: 成功への近道は、利益も損失も増やすこと

いろいろな投資法を試して、200万円の利益を上げながらも、一方で勉強代として100万円の損失を蒙り、結果的に100万円の利益を残す。

たしかに,取引回数を増やして動きを大きくしたほうが,勉強にもなるしいいなと感じた。

p. 148: サラリーマンでもできるデイトレ術

勝負は、わずか10分程度で決まります。前場の取引がスタートする午前9時から9時10分の間に利益確定、もしくはどう寝で撤退するという方法です。

なぜ前場の寄り付きなのか?それは板が薄いため、10分間という短い時間で利益確定できる可能性が高いからです。

もちろん、そのためには「強い板」を見つける必要があります。復習になりますが、強い板とは、次の2つの条件を満たす必要があります。

  1. 買い板が分厚いこと
  2. 売り板が上に飛んでいること

売り板が上に飛んでいれば、上の株価を買いに来る投資家が出てきたとき、株価は簡単に値上がりして利益確定しやすくなります。

また、買い板が分厚ければ、9時10分までの間にうまく儲からなかったとしても、同値で撤退できる確率が高まります。

書名にもある9時10分までの勝負方法が書いてある。ターゲットを絞れば行けそうな気もするが,勤務直前にこんなのやると落ち着けないのではないかとも感じた。どうなんだろうか。

p. 193: 大切なこと3 メンタルは負荷をかけても鍛えられない

残念ながら、私自身の経験で申し上げますと、メンタルはどれだけ強いプレッシャーを受け続けたところで、結局のところ鍛えられないものだということです。

トレードで大事なことはロジックであり、ロジックがしっかりしていれば、メンタルや精神力によってトレードが左右されることが小さくなるのです。

まとめ

短期間のトレードとして,板に注目した投資方法を解説していた。

短期間の投資は,これはこれで難易度が高いので,一つの参考にしたいと感じた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/09/03/

書評☆3 表紙に目を引かれるが中身は普通 | マンガでわかる最強の株入門

概要

株式投資の入門書となっている。表紙にかわいい女の子が出ていて,図書館で借りて気になって読んだ。

予約もたくさん入っていて,予約を申し込んでから4か月くらい待ってようやく借りることができた。それくらい人気だったので,表紙のインパクトというのは重要なんだと感じた。

それで肝心の内容だが,至って普通の入門書だった。話も普通だった。違うのは,可愛い女の子のイラストやマンガが入っていること。

同じ株式投資の入門のマンガであれば, マンガでわかる株式投資! 女子高生株塾 のほうが内容がよかった。

まとめ

表紙が目を引くが,内容は普通なので,単純に株式投資の勉強をしたいなら他の本をあたってもよいと感じた。

可愛い女の子と一緒に勉強したいならば,よいかもしれない。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/08/29/

書評☆3 株価には定価がないので自分で値決めが必要 | 10万円から始める高配当株投資術

概要

配当金による収益に着目した株式投資本となっており,分類としてはファンダメンタル分析の本である。
書籍の内容は大きく2部構成となっている。

  1. 買ってはいけない銘柄・業種
  2. 高配当株の見極め方

配当利回りが3 %以上の株式を高配当株と一般的によんでいる。安定性の高い高配当株に投資をすれば,国債や定期預金などの安全資産とは比べ物にならないほどの収益が入る。
全体の相場が下落傾向であっても,高配当株は配当金が株価定価のブレーキになるので,そこまで株価が下がらない。
高配当株の見極め方としては,以下の3点に着目することを勧めている。

  1. 純利益
  2. 増配
  3. タイミング

1と2は配当金を払うためには業績が好調である必要があるからだ。
3はリーマン・ショックや災害などで,株価急落時や権利落ち後,明らかに過小評価されているタイミングで購入することで,より配当利回りを上げることができる。
配当金を目当てにした株式投資は,投資としては効率はそんなに高くない。以前,「一番売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 大学教授が考えた 本気で「株」で1億円!」(https://book.senooken.jp/post/2018/01/09/)を読んだ。
ここで書かれていたのだが,収益としては配当金や株主優待で得ようが,売買差益であろうが同じお金。であれば,より効率が高いものを選んだほうがよい。
そういう意味で,配当金を目的にした本書はそもそもいまいちなのではないかと思った。もちろん,リスクヘッジとして資金の一部を高配当株に割り当てるのはありだ。
ただ,やはりどうせ株式購入時に手間をかけて企業を調査するのだから,同じファンダメンタルズ分析でも「本気で「株」で1億円!」の方法に従ったほうが効率はいい気もした。

まとめ

高配当株を狙って株式投資をすることで,低リスク低予算で収益を上げることが可能となる。その方法について解説してあり,参考になった。
ただ,配当金よりも売買差益のほうがリターンも大きい。リスクヘッジとしてやるのはいいのだが,ある程度資金が貯まったら,売買に移行したほうがいいだろう。
パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/06/11/

書評☆2 自伝1/3,投資テク1/3,事例1/3 | 中華屋アルバイトのけいくんが年収1億円を稼ぐ1日1分投資

概要

いいとこのぼっちゃんである著者が学生時代に株式投資を始め,それで会社で働かずに至った理由や,投資のテクニック(テクニカル)が書いてある。
内容はおおまかに3部構成になっていた。

  1. 自伝
  2. 投資テクニック
  3. 事例

最初の自伝はただの自慢なので参考にならない。投資テクニックもよくある投資本に書いてある内容とだいたい同じでそんなに目新しいところはなかった。あったのは,「新値更新7日目が売りのタイミングの目安」というところ。
短く読みやすくはあったが,この本を読んで投資の役に立つとはあまり思えなかった。

参考箇所

p. 38: 不思議な値動きの小型株に可能性はあるか?
つまり、100万円で買いを入れると1株当たり200円として5000株買うことになる。出来高が多くても1000株しかないのに、これではまず約定しない。

テクニカルでやる場合,出来高が大事になる。

p. 44: チャートの上昇と下落には再現性がある
最素に見えてきたのは、どの銘柄も下落は早いが上昇のスピードは遅いということだ。
上がるときはだらだらと3ヵ月くらいかけて上昇していくのに、下がるときはストンと1〜2ヵ月で落ちている。

株の上昇,下落の見方の一つとして参考になった。

p. 75: 実践を積みながら、「自分ルール」を確立する
・決算(四半期も含む)は持ち越さない
・ニュースで話題になった企業には投資しない
・小型株には投資しない
・チャートが安定しない銘柄には投資しない

参考になるルールだった。決算期は株価乱高下のタイミングなので,利益を取りやすい点でもあるが,確かに読みにくいのでその分リスクもある。安定している方がいいというのは納得だった。

p. 102: 利確ポイントがあいまいなときは「新値更新7日」で決める
そんな苦い経験をしないためには、利益確定ポイントの目安を持つべきです。それが「新値更新」です。新値とは前より終値が高い、あるいは安い株価を指します。
新値をつけて7日目あたりが上げ止まり,下げ止まりになることが多いのです。

一つの目安として参考になるかもしれない。

まとめ

書籍のタイトルや書影が他の投資本と異質で,目を引いていた。図書館では予約がたくさん入っていて人気があった。しかし,内容はそんなにたいしたことはない。
同じテクニカルの本であれば,過去に読んだ「株は技術だ!」(https://book.senooken.jp/post/2017/12/22/)や「スマホで波乗り株投資法」(https://book.senooken.jp/post/2018/02/13/)のほうが参考になる。
文量は少なく,さらっと読めるので軽く読んでみるのはありかもしれない。
パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/06/08/

書評☆4 マンガと侮るなかれ,株式投資全般の解説 | マンガでわかる株式投資! 女子高生株塾

概要

株や投資を専門に扱っている「ダイヤモンドZAi」という雑誌の2006年5月号から2008年1月号までの連載を大幅に加筆修正して構成されている。

オールカラーで304ページとけっこうな読み応えがあり,株式投資に関する情報を一から説明していてよかった。各種の指標や株の格言,また株だけでなく先物取引やREITなどに触れている。重要な部分(PER,PBR)は後半でも同じ内容の説明があった。

投資の話だけでなく,物語もしっかり作りこまれていて面白く,3-4時間かけて一気に読んでしまった。後半はライブドア事件を模したようなTOB(公開買付け)による仕手戦を中心に物語が進んでいて熱かった。

この本の続編である,「株、FX、世界経済がマンガでわかる!新女子高生株塾」を先に読んでいたため,登場人物の過去の経緯がよくわかり,なんとも感慨深かった。続編と本書は内容的にかぶっているところはほとんどないので,どちらの本を読んでも参考になる。

続編の登場人物の六本木のドンが前編の本書に登場するのかと思ったがそうではなかった。前編から続編に登場したのは主要人物だけで,続編から入っても問題ないようになっていた。

まとめ

投資の専門誌の連載に掲載されているだけあって,内容はけっこう専門的なものがあった。しかし,そこは漫画の図解と,物語とのリンクもあって分かりやすかったと思う。続編と合わせて,初心者のうちに読んでおくと良いと思った。

イラストはクセがあるが,読んでいるうちに気にならなくなり,これはこれで味があるなとも感じた。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/05/11/

書評:株、FX、世界経済がマンガでわかる!新女子高生株塾

☆4:リーマン・ショック・東日本大震災前後の金融情勢の解説

「ダイヤモンド・ザイ」の2009年1月号から2011年6月号まで連載されていた「女子高生株塾 SEASON3」を大幅に加筆修正し,収録した内容になっている。

2010年前後はリーマン・ショックや東日本大震災という日本や世界において大きなできごとがあり,これの前後で世界情勢や,金融情勢がどう変わったのか,漫画で解説されている。また,株式だけではなく,FXや金などの仕組みについても解説してある。

物語としても,株の仕手戦や,FXに大きな影響を与えるCPI(消費者物価指数)の情報をめぐるやりとりなど,面白くてつい一気に読んでしまった。

絵柄がまた独特でどうなのかと思ったが,ちゃんと話が作りこまれていてよかった。

この本は前作からの続編とのことで,今回は前作は読まずにいきなりこの本を読んだため,前作からの因縁などがよくわからなかった。
前作を読んでいれば,前作の登場人物が少し登場していたので,より面白かったとは思うが,別にこの本から読んでも内容は分かるようにはなっている。

なお,前作の書評は以下に掲載している。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/05/11/

まとめ

2010年前後におきた,リーマン・ショックと東日本大震災という大きなできごとの前後で金融情勢がどう変わったのかがわかりやすくまとまっている。

株だけではなく,FXや金,政府の金融政策などにも触れられており,読み物として面白かった。内容としては,けっこう専門的な知識を要するものがあるのだが,漫画になっていてすらすらと読めた。

投資初心者〜中級者の読み物としてよかった。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/05/07/

書評☆2「うねりチャート底値買い投資術」:株価停滞期の上下変動を狙った投資術

概要

著者の失敗の経験を踏まえて,株価停滞期の上下変動を狙った投資方法を解説している。ただ,内容は他の株式投資の本に書かれている内容が多く,この本の独自性があまりなかった。

内容もけっこう表面的なことが多く,なぜこうするのか,気をつけることなど,深堀りしきれていなかった。

個人的には,「株は技術だ! 倍々で勝ち続ける究極のチャート授業」(https://book.senooken.jp/post/2017/12/22/)のほうが良かった。こちらのほうがサポートラインやレジスタンスラインの見方,なぜこういうラインができるのかなどが詳しく書いてあった。

参考箇所

p. 87(6)暴落レシオ

暴落レシオは、一言でいえば「市場の過熱感」です。

一般的には、120以上で買われ過ぎ、80以下で売られ過ぎとなります。
使い方としては、120を超えはじめたら、注意が必要です。

なお、暴落レシオを知りたい人は、無料で次のサイトで閲覧できます。株価の買いどき、売りどきの判断の材料となるはずです。参考にしてみてください。
※URL:http://nikkei225jp.com/data/touraku.html

株式の指標で暴落レシオは初見だったので参考になった。

まとめ

投資術として特に目新しい内容ではなく,内容も薄かった。読みやすくはあったので,初心者向けとしては悪くはなかった。しかし,内容的にも他の本をあたったほうがよいと思った。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/05/04/

書評:はじめての人のための3000円投資生活

☆3:投資信託による確実で簡単な投資指南

将来に備えてお金を簡単で確実に増やす方法として毎月3000円ずつ投資信託に投資することを勧めている。

知識不足で損をしているかもしれないという事実をいくつかしれたのが良かった。例えば,年間の利益が20万円以下であれば源泉徴収なしの特定口座でも十分であったり,受け取り方を工夫すれば確定拠出年金はお得になるといった事例だ。

参考箇所

p. 053: ポイント2:口座の種類は「源泉徴収なしの特定口座」でOK

投資によって年間20万円以上の利益を出すと,確定申告をし,税金を納めることになります。

証券会社が確定申告を代行してくれるのだから,「源泉徴収あり」の方がおトクな感じがしますが,こちらを選ぶと,利益が20万円以下の場合でも,利益が発生した時点で,約20 %の税金が自動的に徴収されてしまいます。

今まで特定口座は源泉徴収ありにするのが楽でいいかと思っていたが,このようなお得な面があることは知らなかったので参考になった。

p. 086: NISAを無理に使う必要がない,これだけの理由

20万円を超える利益が出るのであれば,税制面のメリットが得られますが,月々300円からの投資の場合,最初のうちはそれほど大きな利益が出るわけではないため,NISAはマストではないといえます。

なんとなくNISAでやっておけばいいかと思っていたが,前述の年間20万円を考慮すると再検討する必要があると感じた。

p. 152: 3000円投資生活で,「確定拠出年金」を有利に運用する

しかしDC(確定拠出年金)には,ほかの投資と大きく違う点があります。それは,
●掛金が所得控除される。
●確定拠出年金の運用で得た利益は,運用期間中は非課税である。
●受け取る時も,一括の場合,「退職金控除」が適用される。
といった具合に,税制面で非常に優遇されている点です。

確定拠出年金は,掛金が所得控除されるが,受け取るときに税金がかかるので結局あまり意味がないのではないかと思っていた。受け取り方を工夫すれば,受け取り時にも税金控除を受けられることを初めて知った。もう少し調べておく必要があると感じた。

まとめ

年間20万円の非課税制度を利用することで,毎月3000円の少額投資だからこそ得になる可能性があることをしれたのが大きい。
もう少しお金について調べて,うまくやりくりしたほうがよいと思った。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/04/13/

書評:難しいことは嫌いでズボラでも株で儲け続けるたった1つの方法

☆3:社長で判断

証券アナリストでありこの分野の専門家が株式投資方法について解説しています。
書籍の内容は大きく3部構成となっています。

  1. 社長で判断する理由・方法
  2. 株式売買のテクニック
  3. 社長で判断する事例

この方法の大きな特徴は,「社長で判断する」ところです。ジャスダックや東証二部などの中小企業にフォーカスし,その中で東証一部に上場して大化けしそうな会社にフォーカスしています。また,特定分野でシェアの大きい企業,今後のトレンドとなる分野,そういったところも対象としています。

書籍のレイアウトは緑と黒の2色刷りで,組版も綺麗で読みやすかったです。

ただ,証券アナリストだからかわかりませんが,かなり自信があることが文面から読み取れます。なんとなく読者を見下しているような,そういう雰囲気も読み取れるので,なんとなく胡散臭くてイマイチだなと思いました。たとえば,「一番の方法は藤本(著者)をチェックすることです」などの記述がありました。

方法としては,企業の業績を頻繁に確認し,損切りもしっかりする必要があるので,なかなかリスクはあると感じました。

まとめ

書籍の組版が綺麗で読みやすく,理論もなんとなくわかります。若干著者が胡散臭いなと思ったので,この著者を信用できるなら,この方法もありかなと思いました。

株式投資の方法の一つして,知っておいてもいいかと思いました。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/04/02/