書評☆3 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! | 図解では省略された小ネタもあり

概要

  • 書名: 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
  • 副題:
  • 著者: 山崎元 and 大橋弘祐
  • 出版日: 2015-11-17
  • 読了日: 2019-10-25 Fri
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/10/

評価

読む順番が前後してしまったが,「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の元となった本だ。

内容自体は図解とほぼ同じだったので,書評はそちらに譲る。

違いとしては,こちらはないように関係しないような小ネタが掲載されているところだろう。例えば,著者の山崎 元は競馬好きで別の媒体で競馬の連載も担当していること,後記として本人はこういう上から目線で指導したりすることは決してないというところなどだ。

また,図解のほうでは当時は北朝鮮のミサイルなど安保状態が緊迫していたのもあり,時事的要素の言及があったが,こちらにはないなどだ。

後に図解として編集・出版されるだけあり,こちらもわかりやすくて悪くなかった。

結論

入手可能であれば,内容がほぼ同じである以上「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」のほうが図解があり,コンパクトにまとまっているのでオススメだ。

ただし,内容はこちらの元となった本でも十分通用するので,図書館などこちらを読んでも差し支えはないと思った。

書評☆3 図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! | 国債と投資信託を組み合わせた年率5 %を目指した手堅い投資解説

概要

  • 書名: 図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
  • 副題:
  • 著者: 山崎 元 and 大橋 弘祐
  • 出版日: 2017-12-01
  • 読了日: 2019-10-24 Thu
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/09/

評価

金融資産運用について素人でもわかりやすいと評判だったので興味を持って読んだ。

2015-11-17に出版された「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」に図解を取り込み,内容を修正したものとなっている。

投資素人の大橋 弘佑と金融のプロの山崎 元の対話形式で,素人が手堅く投資する方法を解説している。

本書では国債とインデックスファンドの投資信託を組み合わせた投資を解説している。この観点で関係ある事項・疑問点に絞って解説しており,手短で分かりやすかった。

特に個人的には外貨預金がダメなことをしれたのがよかった。全体として,素人向けでわかりやすく書かれていてよかった。

ただし,例えばがん保険には絶対入るななどやや怪しい部分があった。医療費控除などをうまく活用すればアリではないかと思ったからだ。

概ね問題ないと思うが,100 %鵜呑みにはしないように注意が必要だと感じた。

引用

p. 20: 05 人類最大の発明「複利」とは?

「それと複利に関して一つ覚えておくといいいのが『72』の法則」

「なんでしょう、それは」

「72を『利率』で割ると『2倍になるまでにかかるおよその年数』が出る」

72の法則は初めて知った。5 %の利率だと72/5 = 14.4という感じで2倍になるまでのおよその時間が分かる。簡単に試算する方法として便利だと思った。

p. 22: 06 本当に国債は損しないんですか?

「それで、個人向け国債には固定金利型3年満期、固定金利型5年満期、変動金利型10年満期の3種類がある」

「どれを買えばいいんですか…」

「買うのは、満期が10年の『変動金利型10年満期』というもの。他の二つは固定金利だから、ずっと金利が一緒なんだけど、これは変動金利だから長期金利 (2017年10月時点では0.05%) に合わせて変動する」


「そう。しかも、この金融商品は金利の最低利率が0.05 %と決まっていて、これ以上下がることがないの。だから、今みたいに銀行の金利がほぼ0のときは相対的に得をする。それが『変動10年型』を選んだ理由のひとつ」

本書で推奨している投資の一つの変動金利型10年満期国債の推奨理由が説明されていた。

p. 32: 09 外貨預金は銀行のカモになる

「じゃあ外貨預金はどうなんですか?」

「絶対やらないほうがいい」

「どうしてですか?」

「まず手数料が恐ろしく高い。仮に米ドル1ドルが120円だったとするでしょう。手数料は普通の銀行だと1ドルにつき1円だから、1万ドル買ったら余計に1万円かかる。つまり120万円を買うのに121万円かかるということ。日本円に戻すときも1ドルにつき1円のコストがかかる。これは確実に損だし高い。銀行の利息と比べるとわかるでしょう。」


「つまり、『為替が上がるか、下がるか』と、『金利が高いか、安いか』をセットで考えて取引価格が決まっているから、買う前にどっちの通貨が得かは言えない。だから、手数料を別にしても、外貨預金をやるのはコイントスで『表』か『裏』にお金をかけるのとほぼ一緒」

なぜ外貨預金がダメなのかが解説されており,参考になった。

p. 40: 13 結局どの投資信託を買えばいいんですか?

「現時点で買うべき投資信託は、①上場インデックスファンドTOPIX (国内株式の投資信託) ②ニッセイ外国株式インデックスファンド (海外株式の投資信託)。まあ、この二つでいいね。リスクを負ってもいいと思うお金の中から、この国内と海外の二つの投資信託を半々ずつ買えばいい。」

どの投資信託が上がる下がるかは誰にもわからないので,手数料の安いものとして上記2個のインデックスファンドを推奨していた。

p. 46: 16 素人が手を出してもいい金融商品って何ですか?

「難しくないよ。アクティブファンドっていうのは、プロ (人) が株や債券を選んで買うやつ。インデックスファンドというのは、日経平均とかダウ工業平均とかニュースでやっている指標に連動する投資信託」

「…ちなみに、過去の実績を見るとプロが運用するアクティブファンドの平均がインデックスファンドに勝ったことはほとんどない。渡やこれを『運用業界の不都合な真実 (その1)』と呼んでいる」

投資信託で登場するインデックスファンドとアクティブファンドを解説していた。結局,インデックスファンドのほうが手数料も勝率も高いので,常にこちらを選ぶべきだと学んだ。

p. 27: インデックスファンドは国内と海外を半々ずつ買う

「いや一気に買ったほうがいい」

「一気に200万ですか……⁉」

「なぜかっていうと、毎月少しずつ買うと、分けて買う分、購入手数料 (イニシャルコスト) が余計にかかる。それに、仮に毎月5万円ずつ分散して投資したとすると、3年以上君のお金の一部を働かせずに寝かせておくことになる。投資額を決めたら速やかにその状態を作るほうが合理的なの」

ここは意外だった。ドル・コスト平均法で毎月少しずつ買い足すほうがリスクに強く,結果的に安いときにたくさん買い足すことができるからというのをよくきくからだ。まとまった資金が手元にある場合は購入手数料と運用額を増やすため,短い間隔で一気に購入するのが有利だと学んだ。しかし,それにしても2-3か月などでわけたほうがいいのではないかとも思ってしまった。

また,ここではインデックスファンドは国内と国外を半々ずつ買うことを推奨していたが,その理由は説明されていなかったのが物足りなかった。

結論

お金の素人が手持ちで遊ばせているお金を手堅く運用する方法を解説していた。ポイントを絞って解説しており,ごちゃごちゃとした細かいことが書かれておらず,わかりやすくてよかった。

その点細かいところが書かれていないという欠点はあるが,わかりやすくて手短だったのでこれはこれでよかった。

投資の最初の一冊として悪くなかった。

書評☆4 気づけばプロ並みPHP 改訂版 | Webサービスの必須要素をフルスクラッチのPHPで網羅

概要

  • 書名: 気づけばプロ並みPHP 改訂版
  • 副題: ゼロから作れる人になる!
  • 著者: 谷藤 賢一
  • 出版日: 2017-03-06
  • 読了日: 2019-12-04 Wed
  • 評価: ☆4
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/08/

評価

PHPによるWebサービスの開発方法に興味があり,多くのWebサイトでこの書籍が推薦されていたため興味を持って読んだ。

書籍の内容としては,ショッピングサイトを題材にPHPによるWebサービスの開発を学ぶ本となっている。

動作環境はPHP 5+XAMPPとなっている。PHPの基本機能しか使っていないので,PHP 5でも7でも特に影響はなさそうだ。

前著の「いきなりはじめるPHP ワクワク・ドキドキの入門教室」である程度PHPについて知識があることをベースにしている。が,本文でもある程度説明はある。

Webサービスに必須の以下の機能を具体的にどのように実装するのか学べるようになっている。

  • DB操作
  • セッション管理
  • メール送信
  • ファイルダウンロード
  • 会員機能

PHPの教本はいろいろ出ているが,書籍の末尾にDB操作だけとか,PEARなどの外部ライブラリーやフレームワークを使っていたり,どれも微妙なものばかりな印象だった。

この書籍はPHPの基本機能だけで,ここまで網羅的にWebサービスに必要な機能を説明しているところが,他の書籍と一線を画している。そして,初学者を強く意識しており,あまり細かいことの説明を避けて,本質的な部分の説明に絞っている。

入力チェックのために画面構成が冗長であったり,まどろっこし部分などがあったりはするのだが,丁寧に順序立てて説明しており,よかった。

本書1冊をきっちりこなすことができれば,自分で会員機能のあるWebサイトを構築でき,半年から1年のPHPの実務経験と同等の経験が身につけられそうに感じた。

本書をきっちりこなして基礎を身に着けてから,Smarty,CakePHP,Laravel,Symphonyのような人気のPHPのフレームワークを触るのが正攻法に感じた。

結論

PHPの入門書は何冊か読んだが,入門書の次の一冊としてこの本がよかった。入門書ではWebサービスに必要な要素の説明が欠けている。

例えば,セッション管理の説明はあるが,実際の会員機能については説明がない。そのため,ログイン後のページアクセスではどのようにログイン中かそうでないかを判定し,処理を分けるのかまで書かれていない。そうした実際のWebサービスには必要な細々としたことが,一つのショッピングサイトを作ることで本書で学ぶことができる。

また内容が実践的なものが多く,例えば配列の使い方にしても,単純な使い方だけではなく,配列のキーをうまく使うことでif文を省略できるなど,実用的な使い方を説明していてよかった。

多くのサイトで本書が推薦されているだけのことはあると感じた。

セキュリティ的に問題があったり,UIや画面構成がいまいちだったりはするが,基本については押さえられており,遊びの個人サイトであればセキュリティに目をつぶってそのまま流用できるのではないかと思った。

教科書的に無味乾燥なサンプルをやるのではなく,実践的な内容が詰まっており,いい本だった。

書評☆3 お金は寝かせて増やしなさい | インデックス投資はアセットアロケーションで結果が決まるらしい

概要

  • 書名: お金は寝かせて増やしなさい
  • 副題:
  • 著者: 水瀬 ケンイチ
  • 出版日: 2017-12-18
  • 読了日: 2019-11-22 Fri
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/07/

評価

全面改訂 ほったらかし投資術」でインデックス投資に興味を持ち,同著の別の本でオススメの本をブクログやAmazon.co.jpでレコメンドされたので試しに読んでみた。

本書ではインデックスファンド投資を推奨・解説している。特徴は以下2点だろう。

  1. アセットアロケーション・分散投資の解説
  2. 著者の投資遍歴の解説

特に,アセットアロケーションに関して計算ツールの紹介,組み合わせによりリターンやリスクの試算などもあり興味深かった。

ただし,アセットアロケーションがインデックス投資の結果を決めると,アセットアロケーションの説明の冒頭であったものの,その理由などについてはあまり説明がなく,やや消化不良だった。

その他は,他のインデックス投資の本 (例: 「全面改訂 ほったらかし投資術」) と大きな違いがなく,新鮮味はなかった。

随所に漫画が散りばめられていたが,内容にあまり意味がなく,個人的にはただのページのかさ増しで邪魔だった。

また,巻末の著者の投資遍歴は別に興味なかったのでどうでもよかった。

引用

p. 86: 数字を入力するだけでリスクと期待リターンがわかる便利ツール

  • ブログ「投資信託のブログ ファンドの海」
    • アセットアロケーション分析 (イーノ・ジュンイチ氏作成)
    • http://guide.fund-no-umi.com/tools/aa.html
  • ブログ「ひと手間くわえた積立投資で資産形成」
    • バリュー平均法の道具箱 (森村ヒロ氏作成)
    • http://valavg.com/value-averaging-tools/
    • (要ダウンロード・Excel形式)

これらのツールにはいずれも、各資産クラスの期待リターンやリスクなどの基礎データがあらかじめ入っており、各資産クラスの入力欄に、国内株式に○○%、先進国株式に○○%、新興国株式に○○%と数字を入れていくと、そのポートフォリオ全体の期待リターンとリスク (標準偏差) が自動計算されます。

アセットアロケーションを試算するツールを知った。

p. 102: 投資すべきインデックスファンドはズバリこの3本!

  • 三井住友・DCつみたてNIS・日本株インデックスファンド
  • eMAXIS Slim先進国株式インデックス
  • <購入・換金手数料なし> ニッセイ新興国株式インデックスファンド

オススメインデックスファンドが紹介されていた。

結論

インデックス投資本として,アセットアロケーションについてわずかに重点が置かれていたように感じたが,内容が中途半端であまり納得できなかった。

きちんとした他書を当たらないと理論的なところは理解できないだろうと思った。

内容自体は,インデックス投資本では普通に感じた。

書評☆3 全面改訂 ほったらかし投資術 | 山崎 元がいろんなところで推奨しているインデックス投資術

概要

  • 書名: 全面改訂 ほったらかし投資術
  • 副題: インデックス運用実践ガイド
  • 著者: 山崎 元 and 水瀬ケンイチ
  • 出版日: 2015-06-30
  • 読了日: 2019-11-21 Thu
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/06/

評価

著者の一人の山崎 元の別の書籍である「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」が面白かったので,興味を持って漁った他書の1冊だ。

「図解」でも解説されていたような内容が,より細かく書かれていた。出版年的には,本書のほうが先なので,図解が本書の内容に基づいているというのが正確ではある。

基本的な内容は,「図解」でも書かれていた通り,投資信託のうち,インデックスファンドで国内と国外を5:5の比率で保有するというものだ。

手順や戦略が明確で悪くないと思った。アセットアロケーションやリバランスのところでなぜこの配分にするのかなどの細かい説明がなかったのが気になった。

引用

p. 82: イチオシ銘柄2点

普通の読者が無理なく買うことができる商品の中で、最も手数料が安いものが、国内株式では「MAXISトピックス上場投信」(銘柄コード134)、外国株式では「ニッセイ外国株式インデックスファンド」でした。

本書ではこの2銘柄を推奨していた。

p. 143: 「リバランス」はどうするか — 水瀬式・年に一度行う

リバランスは、好調なアセットクラスでの一部利益確定と、不調なアセットクラスでの割安な仕込みを行うことになるので、リターンの改善に寄与する面もあります。

実際、日本株式・日本債権・外国株式・外国債券の4資産に均等投資したポートフォリオに1969年12月末に100円投資し、2007年12月末まで運用し、「リバランスなし」「1年ごとにリバランス」「3年ごとにリバランス」した結果、「リバランスなし」は1145円、「1年ごとにリバランス」は1404円、「3年ごとにリバランス」は1509円となったというデータがあります (出典・『しぶとい分散投資術』田村正之)。

分散投資の有益性をあまり理解していなかったのだが,分散投資してリバランスすると割安な資産の買い増しもでき,総合的な利益が大きくなるというのがわかってよかった。今まであまり考えていなかったので,今後はアセットアロケーションやリバランスを考えようと思った。

p. 172: 考え方のヒント3・定額解約よりは、定率解約で

投資信託の売り方に関して,必要なときに売るというのもあるのだが,それ以外のコツが書かれていた。ドルコスト平均法のように定額で解約すると,株価の低いときにたくさん解約することになるので,定率での解約はなるほどと思った。

p. 179: インデックス投資の情報収集

インデックス投資に関するおすすめ書籍が紹介されていた。

  • ウォール街のランダム・ウォーカー
  • 敗者のゲーム
  • 全面改訂 超簡単 お金の運用術
  • 最新 資産設計はポートフォリオで考える 投資信託35の法則
  • 新・投資信託に騙されるな!
  • しぶとい分散投資術

次どこかで見かけたら読んでみたいと思った。

結論

山崎 元がいろんなところで推奨しているインデックス投資術が書かれているように感じた。

無難な投資方法として参考になった。個人的には,本書で実際にアセットアロケーションやリバランスで運用成績の向上につながるということを知れたのは大きい。

また,参考書籍の紹介があったのもよかった。

書評☆3 フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。 | 申告と節税の概要を面白おかしくなんとなく把握

概要

  • 書名: フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。
  • 副題:
  • 著者: きたみ りゅうじ
  • 出版日: 2005-12-10
  • 読了日: 2019-10-17 Thu
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/05/

評価

フリーランスとしてやっていくことになったため,帳簿や節税について興味を持っていた。この本はこの手の話題で検索すると頻繁に見かける本で,人気があるようなので読んでみた。

内容はフリーのライター&イラストレーターの著者と税理士の対話形式で申告と節税について解説したものとなっている。

フリーのイラストレーターが書いているだけあって,フリーランサーの視点に立って,面白おかしく書かれていた。細かい情報はそこまでだと感じたが,全体的なことが書かれていて,最初の1冊としては悪くないと思った。

引用

p. 61 国保組合

国保組合とは、職能団体などが互助会的側面を持って運営している国民健康保険の組合です。こうした組合は全国に139あり、その多くが定額の保険料をうたっています。

社会保険の話になると,せいぜい健康保険と国民健康保険の2種類くらいしか解説しない本が多い。しかし,この本では国保組合について解説しており,初めてその存在を知った。しかも,国民健康保険よりもお得な場合が多い。加入条件があるため,結局は加入できないのだが,こういう情報を知ることができてよかった。

結論

2005年の初版から2016年の第30刷が発行され,ネット上でよく見かけるだけあって,悪くない本だった。

良くも悪くも面白おかしく申告と節税についてまとめられており,最初の1冊としては悪くなかった。

ただ,個人的にはもう少ししっかりまとめられた本がほしいなと感じた。

書評☆2 経費で落ちるレシート・落ちないレシート | 仕事に関係あるレシートは経費になるという当たり前の話だけ

概要

  • 書名: 経費で落ちるレシート・落ちないレシート
  • 副題:
  • 著者: 梅田 泰宏
  • 出版日: 2014-01-01
  • 読了日: 2019-10-18 Fri
  • 評価: ☆2
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/04/

評価

書名どおり,公認会計士・税理士である著者による経費で落ちるレシート落ちないレシートを解説している。

書籍の構成が,フリーランサーと著者に見立てた税理士のQ&Aの対話形式で,解説されている。

ただし,結局のところ仕事に関係あるレシートは経費になるという当たり前のことが書かれているだけで,なにか目新しいことや発見がなかった。

同じことを何回も言い回しを変えて解説したり,少々ルーズなフリーランサーに対して上から目線で解説している感じがして,読んでいてもあまりいい気分がしなかった。

同じ対話形式であるならば,同じタイミングで読んだ「フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。」のほうが,情報量が多く,ユーモアがあってましだった。

結論

当たり前のことしか書かれておらず,期待はずれだった。もう少し読み手に役に立つような内容があればよかった。

税理士の視点でしか書かれておらず,実際の個人事業主の視点には経って書かれていないので,残念だった。

書評☆2 サクッと起業してサクッと売却する | サクッと売却する前にサクッと破産する内容

概要

  • 書名: サクッと起業してサクッと売却する
  • 副題: 就職でもなく自営業でもない新しい働き方
  • 著者: 正田 圭
  • 出版日: 2018-02-09
  • 読了日: 2019-10-16 Wed
  • 評価: ☆2
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/03/

評価

15歳で起業し,インターネット事業を売却し,M&Aサービスを展開後,TIGLA株式会社を設立・代表就任した著者により,新しい働き方が提案されていた。

書籍の内容は,概ね以下の4種類の内容のように感じた。

  1. 会社を売ることのメリット
  2. 売却FAQ
  3. 企業に関するありふれた話
  4. 売却タイミング

起業してその会社を売ることの良さを伝えたいだろうと感じた。ただし,書籍冒頭で編集者に起業自体がハードルが高いという指摘にある通り,起業自体がハードルが高い。

冒頭でそのことについて書いてあったので,本文で起業について書いてあるかと期待したのだが,ほぼなかった。唯一参考になったのが以下だ。

p. 173 起業のアイデアはコピペでよい

特別な才能を持った人だけが起業するわけではないし、世界を変える画期的なアイデアや独創性、創造力もなくていい。

起業するときは、まず儲かっている商売、成功している人の「真似」から入るのが正解だと僕は思っている。


では、どう真似すればいいか?

まずは身近なサービス、身近で儲かっている会社を探してみよう。

探し方にもコツがある。

上場企業の「有価証券報告書」や、それらをインターネット上で閲覧できる金融庁の「EDINET」がある。


これで、儲かっている会社とそうでない会社を見つけていく。


まずはこうして、真似したくなる会社や事業を探してみよう。

そして、いいと思った会社やそのビジネスモデルを、積極的に真似していこう。

すでに儲かっている会社の型を学び、半年なり1年なりその通りにやってみることで、この分野ならこう工夫しよう、この事業ではシェアを取れなかったけどここにニッチな需要がありそうだ、などと見えてくるものがあるはずだ。

たしかに,既にうまくいっている会社を徹底的に分析して真似をするのはありのように感じた。もちろんこれもたいへんな作業だとは思うが。

参考になったのはせいぜいこれくらいだった。起業するのは天才だけではないという著者の主張には共感するが,サクッと起業してサクッと売却するというのはやはり難しいと感じた。

その他の部分については内容が薄くて,参考にならなかった。この書籍の内容で,書名のとおりに「サクッと起業してサクッと売却」は不可能で,サクッと売却する前にサクッと破産すると思った。

結論

刺激的な書名で若干期待したのだが,ある意味予想通り内容が薄くて,参考にならなかった。

こんな薄くて意味のない本をたくさん出すくらいなら,もう少し焦点を絞って具体的な内容の本を出してほしい。

書評☆4 起業の科学 スタートアップサイエンス | 科学に基づいた成功するスタートアップのコツ

概要

  • 書名: 起業の科学 スタートアップサイエンス
  • 副題:
  • 著者: 田所 雅之
  • 出版日: 2017-11-06
  • 読了日: 2019-10-15 Tue
  • 評価: ☆4
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/02/

評価

スタートアップの成功に必要な知識をまとめようと著者が作成した「スタートアップサイエンス2017」をベースにした成功するスタートアップの解説本となっている。

この本のすごいところは以下の2点だろう。

  1. 文献
  2. レイアウト

過去の成功したスタートアップと失敗したスタートアップの事例をふんだんに散りばめられており,出典元の情報も記載されている。情報の出所が記載されており,信頼性が高いと感じた。

また,元がスライドベースだということでイラストや図解が大量に掲載されており,かなり読みやすかった。

実際にスタートアップを考える際に,手元においておきたい資料になるだろうと感じた。

引用

p. 18-29 1-1スタートアップにとっての「良いアイデア」とは

スタートアップはいかに課題にフォーカスするか,解決する課題の質を高めることを説明していた。解決する問題の影響度が高ければ高いほど,ビジネスとしても大きな成果が上がる。ただし,グーグルグラスやアップルウォッチのように,大企業でも課題を軽視すると失敗するとというのを事例を出して説明していたのがよかった。

その他,同じ観点で自分ごととして捉えられる課題を解決することが課題の質の向上につながるとのことだった。

また,スタートアップは誰が聞いても良いアイデアを選ぶべきでないとして,大企業の意思決定の流れを用いていたのは面白かった。たしかに,大企業のように重役を何人も説得しようとすると,長持ちするモバイルバッテリーのように,ありきたりな誰が聞いても良いと思うような既存の製品の改善くらいしかできない。

スタートアップは,電池不要のスマホのような既存市場を破壊するくらいのことをしないと,一見悪いようなアイデアを打ち出すことが重要だ。

p. 60: PEST分析で「兆し」を見つける

このセクションでは,スタートアップのための課題を見つけ出すための4種類の領域について分析していた。

  1. Politics
  2. Economy
  3. Society
  4. Technology

例えば,規制産業ほど規制緩和時にスタートアップにとっては大きなチャンスとなり得る。規制に守られてきた企業はエンドユーザーのUXなどを考えていないからだ。

結論

実際に自分で起業するなんてことは,ほとんどないだろう。そういう意味で大多数の人にとっては無意味な本だろう。

ただし,起業する際には参考になりそうな情報が,文献を元にわかりやすくまとまっていた。実際に起業する際には入手してもう一度読み直したいと思った。

書評☆3 お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください! | 漫画がメインな節税解説

概要

  • 書名: お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!
  • 副題:
  • 著者: 大河内 薫 and 若林 杏樹
  • 出版日: 2018-11-20
  • 読了日: 2019-11-19 Tue
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/01/

評価

フリーランスや節税などの本を探していると,Amazon.co.jpでの評価が高くて目についたので読んでみた。

内容は,漫画家と税理士によるフリーランスの節税解説本となっている。書籍のほぼ全編に渡って漫画が掲載されており,漫画の中や合間に税理士による解説が入る形式だった。

ただ,内容としては既に他の本で見知っていることが大半で,特に得られるものはなかった。個人的には,漫画内の税理士がなんだか俺すげー感を出していて,印象は悪かった。また,漫画仕立てで解説するという形式が自分には合わないのか,読みにくかった。

同じ税理士とフリーランサーとのタッグで書かれた本としては,本書でも参考文献に掲載されている「フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。」のほうが詳しくて,ユーモアがあって面白かった。

引用

p. 177 セルフメディケーション税制とは

医療費控除はしっていたが,セルフメディケーション税制の存在は知らなかった。ただ,こちらも1.2万円以上医薬品購入時に受けられる税制であり,健康な人には無関係なものなので,ただの教養だった。

結論

漫画が多くて,漫画のおまけに節税部分を読むような印象な本だった。

内容自体は初見であればそこまで悪くはないと思った。しかし,内容の詳しさと面白さ的には「フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。」の下位互換的に感じてしまった。