書評☆3: はじめてのパソコン書斎整理術 | パソコンを使った書類管理術は悪くない

概要

  • 書名: はじめてのパソコン書斎整理術
  • 副題:
  • 著者: 林 晴比古
  • ISBN: 9784797308693
  • 出版: 1999-03-31
  • 読了: 2020-08-04 Tue
  • 評価: ☆3
  • URL: book.senooken.jp/post/2020/08/06/

評価

過去に読んだ「魔法のように片づく!見つかる!超ファイルの技術」のブクログでの書評に,「DOSのエディターで袋ファイル管理する本のような感動はなかった」とあり,興味をもって読んだ本だ。

書名通り,書類整理術に関する本となっている。書類以外雑多な物やアドレスなども対象となっている。

ページ数は280ページほどとなっているが,本質的な整理術については140ページほどであり,残りはアドレス,本,スクラップ記事などとなっている。紙質の問題なのか分厚かったが,意外とすらすら読み終えた。

内容としては,山根式整理術を参考にした袋管理が基本となっている。袋に連番と簡単な中身のラベルを書き込み,パソコンのテキストファイルで番号と中身の情報の一覧を用意する。袋ファイルはこのテキストファイルの検索で探すというものだ。

今ならば,MS ExcelやLibreOffice Calcなどの表計算ソフトを使えば手軽に用意できる。パソコンを使った検索システムというのがこの本の独自性の高いところだ。

パソコンを使うことで,思いつく検索条件をすきなだけ書き込むことができ,悪くはないと思った。ただ,いちいちパソコンで管理するというのが手間な感じには思ってしまった。その他,番号で管理する都合,袋同士の並びに意味がなく,パソコンなしでは探しにくい可能性を感じた。

書類以外の袋に入らないものについての整理方法も書かれており,参考になった。

引用

p. 25: 探す時間にも階層がある

極論すれば整理整頓などというのは、それ自体たいして役立つものではありません。大切なのは必要とするものが理想的な時間で取り出せることを保証することです。つまり、

アクセスタイムが保証されていること

が快適な書斎のためには必要不可欠なのです。

整理術のなかで重要な考え方が書かれていた。

p. 39: 管理サイズの問題

そんな壁に当たって悩んでいた頃、『スーパー書斎の仕事術』(アスキー刊) という本で、著者の山根氏が同じことをやっているのを知りました。


その中で興味をもったのは、

  • 検索用インデックスを付ける
  • 五十音順管理をする

という2点です。

「魔法のように片づく!見つかる!超ファイルの技術」でも引用されていた山根式整理術がここでも引用されていた。

p. 114: 唯一の管理条件

まず、

物が大きくて巻き寿司にできない

というものがあることです。たとえば昔買ったけど今は出番のない英会話教材のセット、学校の筒入り卒業証書


次にこれらは、特別になにかないかぎり、

まず取り出すことはない

というアクセス頻度の低さがあります。


ちょっと大きくて出番のないものをどう整理するか もまた問題になります。それを見事に解決するのが今から説明する、箱管理システムです。このようなものを管理する条件はひとつです。次のことだけが守られていればいいのです。

唯一の管理条件 → どこにあるかが特定できる

卒業証書など,まず取り出すことはないものを本棚にしまっているのはたしかにもったいないなと感じた。

結論

1999年と今となってはだいぶ古い本だが,考え方としては悪くないと思った。

ただ,個人的にはパソコンで管理するのが邪魔くさく思ってしまうので,「魔法のように片づく!見つかる!超ファイルの技術」の刑部式整理術が自分にはあっているように思った。

書評☆3: プログラマが知るべき97のこと | 薄く広い知見が収録されたプログラマーの教養本

概要

  • 書名: プログラマが知るべき97のこと
  • 副題:
  • 著者: 和田 卓人 and Kevlin Henney and 夏目 大
  • 出版日: 2010-12-10
  • 読了日: 2020-02-14 Fri
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2020/02/20/

評価

ときどき紹介されていて気になったので読んでみた。

内容としては,73人のプログラマーによる97本のエッセイと,日本人プログラマー8人による10本の合計81人による107本のエッセイが掲載されている。

エッセイといっても,題名通りプログラマーのためのものであり,「達人プログラマー」のように,他の本で書かれているような開発上のコツなども書かれていた。

エッセイ集になっているのもあり,ややとりとめもなく,1-2ページ程度で話が終わってしまい,薄くて浅い教養本な感じがしてしまった。

教養として読むのは悪くないのだが,本書で引用されているような本をあたったほうが勉強になるように感じてしまった。

結論

プログラマーの教養本だった。他の本で書かれているような内容が断片的に書かれており,教養本の通り,薄くて広い知見が得られる本だった。

ただ,個人的にはどこかできいたことのあるような話が浅く書かれており,少々物足りなかった。

けっこうテストが大事とか書かれているのだが,いうのは簡単だが今までやったこともなく,周りで誰もやっていないものを習得するのはなかなかたいへんだ。

書評☆3 学びを結果に変えるアウトプット大全 | アウトプットが大事というだけで当たり障りのない内容が多い

概要

  • 書名: 学びを結果に変えるアウトプット大全
  • 副題:
  • 著者: 樺沢 紫苑
  • 出版日: 2018-08-03
  • 読了日: 2019-10-29 Tue
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/11/

評価

過去に,「問題解決大全」「アイデア大全」「ライフハック大全」などのなんとか大全という本を何冊か読んでいた。

なんとか大全という本が目についていたので,その一種と思って興味を持って読んだ。図書館で借りたのだが,人気があるようで,予約してから半年くらいかかった。

内容は自称日本一アウトプットしている精神科医である著者が実践し,考えているアウトプット方法やアウトプットの重要性が書かれている。

最初にアウトプットの基本法則を説明し,その後は,話し方,ライティング,行動についてそれぞれアウトプットのコツが書かれていた。

ただし,個人的には内容は若干期待はずれだった。というのも,内容がけっこう一般的なことも多かったからだ。例えば,ポジティブなことを話したり書いたりする,とにかくやってみるなど。

もう少し,効果的で具体的なアウトプットについて期待していたので,どこかできいたようなことばかりで,肩透かしを食らった気分だった。

ただし,書籍のレイアウトはきれいに組版されていて,読みやすくはあった。

結論

著者が実践し,考えて,一部文献も引用しながら,アウトプットの原則,コツが書かれている。図解が至るところに散りばめられており,読みやすくはあった。

ただし,効果的なアウトプット方法について,期待していたのだが,自分の期待は超えていなかった。

この著者は有名らしいが,なんとなくマウンティングというかポジショントーク的な,自慢話的な感じが全体的に漂っていて,個人的にはいまいちだった。

あまりアウトプットについて意識していない人が読むと効果が高そうに感じた。

逆に,普段からアウトプットについて意識のある人は,既にどこかで見知ったようなことばかり書かれているので,物足りないかもしれない。

書評☆4 魔法のように片づく!見つかる!超ファイルの技術 | 「超整理法」の押し出し式ファイリングを改良したWI式ファイリングシステムは書類整理に効果あり!

概要

  • 書名: 魔法のように片づく!見つかる!超ファイルの技術
  • 副題:
  • 著者: 刑部 恒男
  • 出版日: 2005-08-27
  • 読了日: 2019-10-11 Fri
  • 評価: ☆4
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/11/29/

評価

ファイル・書類の整理術を解説している。この本の特徴としては,既存のファイリング術を試して試行錯誤の上に考案したWI式ファイリングシステムを解説しているところだ。

ファイリング術としては,野口による「「超」整理法 – 情報検索と発想の新システム (中公新書)」で提案されている押し出し式ファイリングが有名だった。

ただし,該当書籍内でも説明がある通り,この方法は数が増えると検索に時間がかかる。そのため,量が増えたらうまく分類して保管場所に格納する必要があった。

そこで,著者が考案したWI式ファイリングシステムでは,封筒にWI (ダブル・インデックス) を記入し,グループ名と中身をそれぞれ記入する。これにより,グループで管理することが可能になる。

WI式ファイリングシステムの実践方法を図解を用いてわかりやすく解説されていた。過去に参考にした他の文献も随所に引用されており,さすが医学博士だと思える素晴らしい書籍に仕上がっていた。

日々の生活な中に取り入れてみたいと感じた。

引用

引用箇所が多いので,ページ数と概要を記載しておく。

  • p. 4-7 まえがき: 野口式+山根式の既存の整理法の概要と欠点を手短に言及されていた。
  • p. 27 理想的な仕事環境のための4つの条件: ファイリングシステムに必要な要件を定義していた。
  • p. 48-51 「魔法の袋」で夢のシステム化: WI式ファイリングシステムの全体フローがまとめられていた。
  • p. 60 2 「山根式袋ファイル」の50音順検索のメリット・デメリットは?: 既存のファイリング術として1986年出版の山根による「スーパー書斎の仕事術」の方法を紹介していた。この方法は「超整理法」以前の方法で知らなかった。
  • p. 108 5 ネーミングのポイントは、最初に思いついた名前: WI式の課題としてインデックスへ記入する名前を感じていた。ここでは最初に思いついた名前がいいと解説していた。
  • p. 124 9 保管スペースをどうするか?: 保管スペースの確保方法を解説しており,その中で垣添が「知の便利フォーム術」で提案している内容も引用していた。
  • p. 140-143 「スタンプ法」にすれば簡単で美しい!: WI式のインデックス部分の枠の用意方法を説明していた。専用のスタンプを作る際の寸法が書かれていた。
  • p. 146-149 4 ファイルの中は、クリアーホルダーで細分化すればいい: 袋ファイルの中にそのまま詰め込むとぐちゃぐちゃになるので,クリアファイルで細分化することを提案していた。
  • p. 152-155 5 封筒が「情報カード」になる: 封筒表面の活用方法を解説していた。その中で中身の移動履歴を記入することを薦めていた。
  • p. 156-159 6 大量に使う人は「印刷法」: 大量に使う人向けに封筒へのラベル類の印刷の寸法が書かれていた。
  • p. 170-173 3 さまざまな情報や資料をファイリングする: ファイルをどういう単位で格納するか解説していた。保存するか迷ったらペンディングファイルを使うというのがポイントだった。
  • p. 200-203 1 「I Canカード」で夢を実現する!: WI式の番外編としてシステム手帳活用術を解説していた。その中で,著者が印象に残った梅棹忠夫の「知的生産の技術」を紹介していた。

結論

医学博士により書かれたファイリング術に関する本だった。医学博士だけあって,既存の文献を引用しており,論理的に文章が組み立ててられてとても良かった。

また,過去の文献の引用からわかる通り,実際にいろんなファイリング術を試した試行錯誤の過程も記されており,今回提案されたWI式ファイリングシステムの経緯なども参考になった。

2017年に「片づく! 見つかる! スピーディー![完全版]超ファイルの技術」という新著でている。本書の出版時は,WI式の専用封筒開発の文具企業への企画は失敗したようだが,コクヨから打診が出てWI式に最適な商品「グルーピングフォルダー」が販売されたようだ。これにあわせて内容を見直したもののようだ。章構成はほぼ同じなので,本書でも十分通用するだろう。

詳細はWI式の公式サイト[魔法の整理術! WI式ファイル法・公式サイト」を見ると良い。

この本の内容がよかったので,著者の別の本も読みたいと思った。

書評☆3 トヨタで学んだ「紙1枚! 」にまとめる技術[超実践編] | 業務計画から叱られ対策まで!紙一枚の実践解説

概要

  • 書名: トヨタで学んだ「紙1枚! 」にまとめる技術[超実践編]
  • 副題:
  • 著者: 浅田すぐる
  • 出版日: 2016-01-05
  • 読了日: 2019-09-25 Wed
  • 評価: ☆3
  • パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/11/20/

評価

トヨタで学んだ「紙1枚! 」にまとめる技術」の続編で,前著で書かれた内容の実践方法について具体的に書かれた本となっている。

前著が基本的なところをメインに書いてあったが,本書でも基本は解説しながら,具体的な活用場面・実践事例を中心に展開されていた。

前著自体,そこまで自分にはピンとくるようなものでなかったので,その実践例の本書も残念ながら自分にはあまり響かなかった。

いろいろ実践例があるが,読みながらいちいち面倒くさいなと感じてしまった。

結論

書かれている内容自体は悪くなかったので,必要な人が読めば役に立つかもしれない。

ただ,自分にはこういう内容を読んでも,活用する場面やその効果を実感できる場面がないので,単にいろいろ面倒くさいなと感じてしまい,軽く読み流してしまった。

テクニック面はたまには役に立つのだけれど,テクニックではなく,もう少し実務的で効果的なところをやったほうがいいように感じた。

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書評☆3 トヨタで学んだ「紙1枚! 」にまとめる技術 | ブレスト+KJ法を紙1枚で実践

概要

  • 書名: トヨタで学んだ「紙1枚! 」にまとめる技術
  • 副題:
  • 著者: 浅田すぐる
  • 出版日: 2015-02-20
  • 読了日: 2019-09-25 Wed
  • 評価: ☆3
  • パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/11/19/

評価

SES企業に勤務しており,帰社日の行事でこの本の内容のワークショップを行い,若干興味を持ったので読んでみた。

トヨタ自動車でマーケティング部など文系職種を経験した著者による,トヨタ自動車で当たり前のように実践されている紙1枚でのアイデア整理術著者が改良して紹介している。

内容としては,著者が考案した9の手法の内の以下の2個にフォーカスしたものだった。

  1. エクセル1: ブレインストーミングの内容を紙1枚に縦横の線を入れて8-64くらいまでのマス目を作り,底に落としこむ。
  2. ロジック3: エクセル1の内容を念頭ベースに,P1Q3 (目的1,問い3)の形でまたマス目で整理していく。

やっている事自体は,ブレインストーミングとその内容をKJ法でまとめるというような感じで,特に画期的でも目新しいものでもないように感じた。

書かれている内容は,いかにもコンサルタントが好きそうな内容で,グループワークの時間つぶしにはもってこいだろう。

しかし,個人的には余りピンとこなかった。マス目を作ることで,無理やり埋めたくなるという心理を利用しているようだが,余計なアイデアが出てきたり,マス目に気を取られたり,思いつかなかったところのいいアイデアにたどり着けないなど,問題はあるように感じた。

結論

書かれている内容は悪くはない。しかし,自分にとってはありきたりで,特に目新しくもなかったので,そこまでピンとこなかった。

そもそも,このようなことが必要になるのは,そういうクリエイティブな仕事をしている人だけで,普段目の前の作業におわれているような下っ端にはあまり意味がないように感じた。

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書評☆4 問題解決大全 | 皆が知っている問題解決方法もきちんと解説しており知ったかぶりの解消にもなる

概要

前著のアイデア大全を発展させたような感じで,今度は問題を解決するための技法をまとめて紹介している。

アイデア大全よりも一つ一つの方法の解説が詳しくなっており,よかった。

また,読者特典のひと目で分かる問題解決ステージマップもよかった。方法論はわかったが,いつどの方法を使えばいいかという重要な観点が本書内には欠けていたからだ。

参考

p. 041: 03 ノミナル・グループ・プロセス

  1. グループづくり
  2. アイデア抽出
  3. アイデア発表
  4. アイデア整理
  5. アイデア議論
  6. 投票
  7. まとめ

書籍冒頭で,いきなり集団での問題解決に有益な手法の解説がありよかった。

1-5まではやるが,6の投票は思いつかなかった。ここまでやれば,全員の参加ができ,いい議論ができそうだ。

p. 101: 09 文献調査

  1. 目標と現状を確認し問題を定義する。
  2. 問題や目標、現状に関連する事項 (関連事項) を次の「関連事項・文献表」の左端欄に書き込む。
  3. 関連事項のそれぞれについて探索する分野、主題語、図書館分類を記入する。
    • 分野がまるでわからない場合に手っ取り早いのは、国会図書館サーチ (http://issndl.go.jp) での関連事項の検索である。
    • 関連項目がどの分野に属するかは、国会図書館リサーチ・ナビ (http://rnavi.ndl.go.jp) で検索すると以下のようなテーママップが表示されるので参考にする。
  4. 文献を検索して入手し、資料名や得られた知見を「関連事項・文献表」に書き込む。
  5. 文献から得られた情報・知識を使って2以降の作業を繰り返していく。

大学院修士課程での研究経験があるが,このような国会図書館の利用方法は知らなかった。このような表を作成するのはいいなと思った。

p. 122: 11 フェルミ推定

そこで加減と上限を設定し,桁数にだけ関心があるから、幾何平均を使う。

桁が1桁異なっているなら,下の桁を採用して3を掛ける。

フェルミ推定での数の推定方法が参考になった。

p. 159: 15 KJ法

<ラベル> を集める際には、既成概念による分類にならないようにする。「○○に関すること」や「○○なもの」を集めてしまうのは望ましくない。同じ特徴 (共通点) を持つもの同士をまとめるのではなく、一緒にしてみて「もっともだ」と感じるもの同士を集める。

「集める」というよりむしろ、つながりを発見しながら <ラベル> 同士を「結んでいく」と考えたほうがうまくいく。

KJ法の存在はしっていたが,グループ化の方法を誤解していた。

p.305: 30 問題への相談

個人攻撃の罠

日常で遭遇する問題について、例えば仕事や人間関係でうまくいかないことがあると、我々はその原因について自分の性格や能力、やる気や適性のせいにしてしまうことが少なくない。

これを個人攻撃の罠という。

kろえがなぜ「罠」なのかといえば、ここはまり込むと、特定の個人を問題の根本原因である <犯人> として見なし批判しておしまいになりがちで、それ以上の究明もなければ、具体的な改善のためのアクションを取ることもなく、結果として問題は放置されてしまう。


「自分」を変えることで何らかの成果を得ようとすることは、喩えるなら、スピードメーターの針を動かして自動車を加速させるようなものである。こうした考え方は、因果の向きの捉え方が逆さまになっている。

スピードメーターは自動車のスピードが変化した結果動くのであって、その逆ではない。

行動によって何らかの成果が得られた結果「自分」は変わるのであって、その逆ではない。

自分も個人攻撃の経験があったので,ここの説明は,とてもよかった。

結論

問題解決について古今東西のいろいろなところで使われている方法がまとめられている。

実際に取り組むのはけっこう面倒だったりするのだけれど,知っているかどうかは大きな違いなので,読んでよかった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/17/

書評☆4 アイデア大全 | 新しいアイデアを生み出すための方法論集

概要

新しいアイデアを出すために古今東西で編み出されてきたさまざまな方法論を集めて解説している。

かなりいろんな分野から選べれており,その方法論の出典を掲載し,簡単なイラストを用いてわかりやすく解説している。

これだけあれば,知らない方法や参考になる方法が1個2個は見つかるし,それが見つかるだけでも読む価値はあるだろう。

アイデアを出すのはけっこう面倒くさい作業で,普通の人はぱっと思いついたことだけで終わるだろう。コンサルタントやクリエイティブ系仕事をしている人の場合,アイデアが重要となる。そういう人たちが新しいアイデアを出すための参考にするのがよいだろう。

参考

p. 135: 19 問題逆転

  1. 問題や課題や既存のアイデアを言葉で表現する。
  2. 言葉にした問題の一部を非定形や対義語に置き換えて <逆転> する。
  3. 裏返した問題についての <逆転的解決策> を考える (他の技法を使う)。
  4. <逆転的解決策> がいくつか出せたら、(一部変更して) 元の問題の解決に使えないか考える。
    1. でできた解決策が使えるかどうか確かめる。

逆転裁判ででてくるような逆転の発想を使っていた。失敗を人工的に作り出ることで,発想の幅を広げるというのは面白い考え方だった。

p. 156: 22 ヴァーチャル賢人会議

頭の中に偉人や賢人を招いて仮想的な会議を開くという考え方が面白かった。自分が尊敬する人物であればどう考えるか?というのを考えることで,今までで違う視点が見つかるかもしれない。

p. 192: 26 さくらんぼ分割法

  1. 課題を簡潔に「○○を△△する」または「○○な△△」というふうに2語で表現する。
  2. 表現の2語 (○○と△△) について、それぞれの属性を考え、2つの属性に分割する。
  3. それぞれの属性について、さらに2つの属性に分割する。これを十分だと思うまで繰り返す。
    4 分割してできたたくさんの属性から、好きなようにして組み合わせて新しいアイデアを作る。

独創的なアイデアは既存のものの今までになかった組み合わせだとよくいわれる。まさに,これを実践するための手法だと感じた。

p. 253: 35 NM法T型

  1. QK (Question of Keyword): 「要するにどうすれば/どうなればいいか?」と問い,課題を端的に一語 (動詞や形容詞) で表現したキーワードを決める。
  2. QA (Question of Analogy): キーワードそれぞれについて「(動詞の場合) ○○するもの/(形容詞の場合)○○なものといえば、たとえば何があるか?」と問い掛け、類比する実例を集める。
  3. QB (Question of Background): 類比実例のそれぞれについて「そこで何が起きているか?」と問い掛け、背景を探る。
  4. QC (Question of Concept): 背景に出てきたイメージをそれぞれヒントにして、「それは何かの役に立たないか?」と問い掛け、課題の解決法を考える。

ステップが明快でよかった。最後のQCのそれは何かの役に立たないかという前向きな質問もよかった。

結論

アイデアを出すためのいろんな方法を知れてよかった。ただし,これを実践するというのはまた話が変わってくる。やるのはけっこう面倒くさい。

どちらかというと,自分は方法論を知るための教養のための本のように感じてしまった。

必要になった場合にまた読むことになるだろう。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/10/

書評☆3 ライフハック大全 | 著者も実践する作業効率向上のための小ネタ集

概要

もはやライフハックの達人と読んでも差し支えない著者によるライフハックのテクニック集となっている。

冒頭に記載があるが,どの項目も内容が完結しており,目次を見て気になるところだけ掻い摘んで確認することができるようになっている。

参考になるところや自分に取り入れられるところは人によっていろいろだと思うが,250個もあれば何かしら引っかかるところがあるだろう。自分の場合も何個か参考になるところがあった。

作業効率向上のために,何かしらアイデアが見つかれば儲けものだろう。そういう意味で,悪くない本だった。

参考

p. 045: HACK 021 カレンダーは10種類作って組み合わせる

仕事については、「他人との約束Jのように動かせない予定と、「自 分で決めた作業時間jといった動かせる予定のカレンダーを別に管理 すると便利ですユまた、 予定の前後の移動時間の管理や読書するつ もりで割り当ててある時間といったような時間の可視化も意識するよう にします。 たとえば以下の10のカレンダーが参考になるでしょう 。

  • 仕事(動かせない):会議、約束など
  • 仕事(動かせる):自分の作業時間、コアタイム
  • 家庭・個人(動かせない):約束、お迎え
  • 家庭・個人(動かせる):外出予定など
  • 雑用:郵便局、銀行などといった雑用
  • 移動時間:予定の前後の移動時間の管理
  • 記念日:誕生日、結婚記念日、命日など
  • 余暇:遊び、読書などの時間割当
  • 成長:学習時間
  • テンプレー卜:起床、就寝、食事時間などのテンプレート

カレンダーの分類方法は悩んでいたが,動かせる動かせないで分類する方法は思いつかなかった。あまり細かく分けすぎると,収集がつかなくなるが,参考にしたい。

p. 061: HACK 036 音声認識で歩いている時間も書類が書ける

音声認識のょいところは、完壁な原稿を音声で書けることではありません。むしろ歩いているときや、運転しているときといったように、本来なら文章の作成に使うことができなかった時間を活性化できるところにうまみがあるのです。

私はすでに、本の原稿やブログの記事など、かなりの分量の文章を音声認識で書くようにしていますユそのおかげで、1日の執筆時間を変えることなく、執筆量を倍程度まで増やすことに成功しています。


もうお気づきでしょう。この本も、原稿の半分以上は音声認識によって書かれているのです。

ここ何年かでこの著者による書籍を多く目にするようになった。いったいどうやってこんなに執筆できるのか不思議だったが,これがその種だったようだ。スマホの音声認識で執筆するというのは考えたことがなかった。

書籍や記事の作成など,文筆業に務める人であれば,かなり重要なテクニックだろう。

p. 062: HACK 037 ATOKやTextExpanderに「よく使う文章」を登録

TextExpanderというソフトを初めて知った。これはいいなと思った。

IMEの辞書ツールもまだまだ使いこなし方が足りないかもしれない。

結論

それなりに作業効率改善のための試行錯誤はしてきており,あまり参考になることはないかと思ったが,まだまだあった。

何個か参考になるところだけでも,この本の価値は十分ある。作業効率改善に興味があれば,一度読む価値はあるだろう。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/04/

書評☆2 ワイド版 思考の整理学 | 昔の人の思考整理術

概要

1983年に「ちくまセミナー1」として刊行され,1986年にちくま文庫として刊行されたもののワイド版となっている。

元となった本が1980年代のものであり,昔の人の思考整理術が書かれている。

著者が英文学者であり,いかにも文系的な内容となっている。つまり,文献の引用などはなく,著者が考えること,他の文献を読んで参考になったことなどが書かれている。

けっこう一般的なことが書かれている。例えば,一度他のことを考えてみるとか,とにかく書き出してみるとか。

記憶にとどまった内容をノートに記し,特に印象的だったものなどをさらにまとめていくことで,自分だけの思考整理ノートができる。こういう考え方はよかった。

ただ,全体的に文体が偉そうな感じで,読んでいてあまり気分は良くなかった。

結論

図書館での貸出が人気であり,人気の本なのだと期待していたのだが,期待はずれだった。

昔であれば,このような本も貴重だったのかもしれない。しかし,今となっては別にそこまで目新しいことでもない。

せめて,もう少し文献を引用するなど,科学的根拠に基づく内容を展開してほしかった。著者の思考整理術に終止しており,個人の方法論を出るものではなかった。

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