概要
- 書名: 全面改訂 ほったらかし投資術
- 副題: インデックス運用実践ガイド
- 著者: 山崎 元 and 水瀬ケンイチ
- 出版日: 2015-06-30
- 読了日: 2019-11-21 Thu
- 評価: ☆3
- URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/06/
評価
著者の一人の山崎 元の別の書籍である「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」が面白かったので,興味を持って漁った他書の1冊だ。
「図解」でも解説されていたような内容が,より細かく書かれていた。出版年的には,本書のほうが先なので,図解が本書の内容に基づいているというのが正確ではある。
基本的な内容は,「図解」でも書かれていた通り,投資信託のうち,インデックスファンドで国内と国外を5:5の比率で保有するというものだ。
手順や戦略が明確で悪くないと思った。アセットアロケーションやリバランスのところでなぜこの配分にするのかなどの細かい説明がなかったのが気になった。
引用
p. 82: イチオシ銘柄2点
普通の読者が無理なく買うことができる商品の中で、最も手数料が安いものが、国内株式では「MAXISトピックス上場投信」(銘柄コード134)、外国株式では「ニッセイ外国株式インデックスファンド」でした。
本書ではこの2銘柄を推奨していた。
p. 143: 「リバランス」はどうするか — 水瀬式・年に一度行う
リバランスは、好調なアセットクラスでの一部利益確定と、不調なアセットクラスでの割安な仕込みを行うことになるので、リターンの改善に寄与する面もあります。
実際、日本株式・日本債権・外国株式・外国債券の4資産に均等投資したポートフォリオに1969年12月末に100円投資し、2007年12月末まで運用し、「リバランスなし」「1年ごとにリバランス」「3年ごとにリバランス」した結果、「リバランスなし」は1145円、「1年ごとにリバランス」は1404円、「3年ごとにリバランス」は1509円となったというデータがあります (出典・『しぶとい分散投資術』田村正之)。
分散投資の有益性をあまり理解していなかったのだが,分散投資してリバランスすると割安な資産の買い増しもでき,総合的な利益が大きくなるというのがわかってよかった。今まであまり考えていなかったので,今後はアセットアロケーションやリバランスを考えようと思った。
p. 172: 考え方のヒント3・定額解約よりは、定率解約で
投資信託の売り方に関して,必要なときに売るというのもあるのだが,それ以外のコツが書かれていた。ドルコスト平均法のように定額で解約すると,株価の低いときにたくさん解約することになるので,定率での解約はなるほどと思った。
p. 179: インデックス投資の情報収集
インデックス投資に関するおすすめ書籍が紹介されていた。
- ウォール街のランダム・ウォーカー
- 敗者のゲーム
- 全面改訂 超簡単 お金の運用術
- 最新 資産設計はポートフォリオで考える 投資信託35の法則
- 新・投資信託に騙されるな!
- しぶとい分散投資術
次どこかで見かけたら読んでみたいと思った。
結論
山崎 元がいろんなところで推奨しているインデックス投資術が書かれているように感じた。
無難な投資方法として参考になった。個人的には,本書で実際にアセットアロケーションやリバランスで運用成績の向上につながるということを知れたのは大きい。
また,参考書籍の紹介があったのもよかった。
コメント
[…] 「全面改訂 ほったらかし投資術」でインデックス投資に興味を持ち,同著の別の本でオススメの本をブクログやAmazon.co.jpでレコメンドされたので試しに読んでみた。 […]