書評☆3 Webサーバを作りながら学ぶ 基礎からのWebアプリケーション開発入門 | 簡易WebサーバーをJavaで作りながら学ぶ

概要

  • 書名: Webサーバを作りながら学ぶ 基礎からのWebアプリケーション開発入門
  • 副題:
  • 著者: 前橋 和弥
  • 出版日: 2016-06-07
  • 読了日: 2018-04-04
  • 評価: ☆3
  • パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/05/25/

評価

Webアプリケーション開発は複雑になってきている。しかし,基本的なところは15年くらい前から変わっていない。ここに着目して,Web開発の基礎を学ぶために簡易WebサーバーをJavaで開発しながら,どういう処理を行うのか解説している。

全体の構成は以下の3部構成だった。

  • 1/3がWebサーバーの作成
  • 1/3が認証まわり(サーブレット,Cookie,セッション)
  • 1/3がWebアプリ開発に必要なその他の知識の解説

順を追って解説してあって,まあまあわかりやすかった。要所要所できちんと定義元のRFCを引用していたのがよかった。

引用

p. 62: 補足 URLの末尾のスラッシュはいるの?いらないの?

  • ホストのトップのページであれば、あってもなくても同じ
  • ディレクトリの場合は、スラッシュを付けないと、リダイレクトが発生してリクエストが2回発生する(よって付けるのが望ましい)

なお、ホストのトップのページの場合、URLを最初に規定したRFCであるRFC 1738に「If neither nor is present, the "/" may also be omitted.」、つまり、「パスも検索部分(URLのうち[
?」以後の部分のこと)もないのであれば、「/」も省略される」と陽に書いてあります。

古典的な問題に対して,実際にブラウザーの開発ツールの[Network]タブからアクセスして発生する要求と応答のやりとりも確認し,さらにRFCもきちんと明記しており参考になった。

p. 64: 2.5 URLエンコードに対応する

ところで、IEとFirefoxがディレクトリやファイル名部分をUTF-8でエンコードするというのは良いとして、それはどこかで規格として文書化されているのかが気になりますが、W3CのHTML 4.01 specificationの附属書Bに記載がありました。

We recommend that user agents adopt the following convention for handling non-ASCII characters in such cases:

  1. Represent each character in UTF-8 (see [RFC2279]) as one or more bytes.
  2. Escape these bytes with the URI escaping mechanism (i.e., by converting each byte to %HH, where HH is the hexadecimal notation of the byte value).

ブラウザーのURLエンコードでUTF-8で解釈される理由がわかって参考になった。

p. 138: 補足 Cookieの容量制限

そこで、標準化された中では一番古いRFCであるRFC 2109の6.3を見ると、次の記述があります。

  • at least 300 cookies
  • at least 4096 bytes per cookie (as measured by the size of the characters that comprise the cookie non-terminal in the syntax description of the Set-Cookie header)
  • at least cookies per unique host or domain name

Cookieの制限をしれて参考になった。

p. 142: 4.3 Cookieの使用

Cookieに関する最新のRFCであるRFC 6265を参照すると、次の属性が記載されています。

CookieのRFCがわかってよかった。

結論

Javaで簡易Webサーバーを作ることでWebの仕組みを学べるようになっている。RFCも要所要所で参照していてよかった。

個人的には,JavaではなくC/C++で解説してあればもっとよかった。JavaでWeb開発をするなら参考になると感じた。

書評☆3 イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本 | Web技術全般が見開きで簡潔にまとまっている

概要

Web技術を解説している。見開きの左側で文章で解説し,右側で図解で開設する構成を取っており,わかりやすかった。ほぼ全てのページがこの構成となっており,どこを開いてもそこだけで基本的に内容が完結するようになっていて,リファレンスとしても使いやすいと感じた。

ただし,簡潔さを重視しているため,細かい内容はわからない。参照元のRFCや標準規格を明記しておいてくれたら,詳細を知りたいときに辿れるので,こういう情報を脚注や巻末資料に掲載してくれていたらかなりよかった。

まとめ

書名通り,Web技術の基本をわかりやすくまとめていた。Webの開発をするときや,Webに関する知識を得る上で最初にこの本を参照するとよいと思った。また,用語集やリファレンスとして,Webの開発を頻繁にするなら手元に一冊あっても良いと思った。

技術的な内容や細かい内容は載っていないので,必要になったときに別途書籍や標準規格を参照する必要がある。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/05/21/

イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本

小林 恭平/坂本 陽 SBクリエイティブ 2017年03月17日
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書評☆4 高品質なLightningテーマでサイト作りのセオリーをなぞることで初心者でも手っ取り早く一定品質のサイト作成が可能 | いちばんやさしいWordPressの教本第3版

概要

WordPressを用いたWebサイトの作り方を解説している。
この本の特徴は,WordPressテーマにLightningを使い,これをベースにサイト作りに必要な要素を一つ一つ解説しているところだ。

このLightningというテーマの品質が高いというのが大きい。このテーマは,一般的で見やすくある程度の品質のサイトを作るテンプレートになっており,必要な項目を入力していくだけで,それなりのサイトを構築できる。

この本の解説もWebサイト作りを念頭に置いており,サイト作りで来訪者の目を引く重要な以下の要素を解説していた。

  1. サイトレイアウト
  2. メニューやサイトマップの配置のしかた
  3. ヘッダー画像

まとめ

WordPressのPHPやテンプレート階層など,内部の仕組みはほぼ一切解説はしていないので,自分で作りこみたい人には物足りないかもしれない。

しかし,既に用意してあるLightningテーマとそのプラグイン[VK All in One Expansion Unit]を使うことで,手っ取り早く一定品質のサイトを構築できる。

例えば,サークルとか,個人商店とかでWebサイトを作る必要に迫られた場合,この本一冊あればたしかにそれなりの品質のものを短時間で作れそうだ。

WordPress入門書売上No.1なのも納得できる。とりあえずWebサイトを作りたい初心者,作る必要に迫られた担当者に胸を張っておすすめできる。

個人的に,WordPressテーマはたくさんあって探すのが面倒だったが,このLightningは見た目がよくて使いやすそうなので,自分でも使ってみたいと思った。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/05/18/

書評☆4 Amazonレビューは辛口多数だが,実践的内容も多数 | 副業ブログで月に35万稼げるアフィリエイト

概要

ブログを使ったアフィリエイトにより副収入を得るためのテクニックが書かれている。書籍の構成としては,以下の内容がメインだった。

  • ブログ執筆
  • 書き方
  • SNS対策
  • アフィリエイトの選択
  • 精神論

概ねアフィリエイトやブログに関して重要な点は網羅できていると思われる。これだけだと他の本と同じだが,書かれている内容が著者の経験や失敗談に基づいており,実践的なものが多かった。

例えば,あるテーマに絞ってブログを作ったほうが一般的にSEO的に有利と思われているが,これは著者が読者の好みを理解しているというある意味 傲慢 だと。そうではなく,良し悪しは読者に任せ,自分が興味のあることをどんどん発信したほうがいいとのこと。

他にも,SNSの力は大きいとのことで,インフルエンサーの力を借りたり,イベント参加後は最初に参加レポートを書いて開催者に拡散してもらえる。

収益性をあげるテクニックとして,Kindleの無料漫画をまとめたり,タイムセールをまとめることで,アクセス数と収益性を高める。

書籍自体もきれいに組版されており,青と黒の2色刷りで読みやすかった。

まとめ

Amazonレビューに辛口な内容が多くて,読む前は心配だった。しかし,実際に読んでみると,具体的で実践的な内容が多く,とても有益な本だった。

テクニック的な話だけではなく,精神面(思いますではなく言い切る,多少イタイくらいの行動力が大事)でも参考になる面が多々あり,付箋だらけになってしまった。

タイトルの「月に35万稼げる」は難しいだろうが,この本の内容に沿って粘り強く頑張れば,成果はあげれそうだと思った。手元に置いておきたいと思える良い本だった。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/05/14/

書評☆4 マンガと侮るなかれ,株式投資全般の解説 | マンガでわかる株式投資! 女子高生株塾

概要

株や投資を専門に扱っている「ダイヤモンドZAi」という雑誌の2006年5月号から2008年1月号までの連載を大幅に加筆修正して構成されている。

オールカラーで304ページとけっこうな読み応えがあり,株式投資に関する情報を一から説明していてよかった。各種の指標や株の格言,また株だけでなく先物取引やREITなどに触れている。重要な部分(PER,PBR)は後半でも同じ内容の説明があった。

投資の話だけでなく,物語もしっかり作りこまれていて面白く,3-4時間かけて一気に読んでしまった。後半はライブドア事件を模したようなTOB(公開買付け)による仕手戦を中心に物語が進んでいて熱かった。

この本の続編である,「株、FX、世界経済がマンガでわかる!新女子高生株塾」を先に読んでいたため,登場人物の過去の経緯がよくわかり,なんとも感慨深かった。続編と本書は内容的にかぶっているところはほとんどないので,どちらの本を読んでも参考になる。

続編の登場人物の六本木のドンが前編の本書に登場するのかと思ったがそうではなかった。前編から続編に登場したのは主要人物だけで,続編から入っても問題ないようになっていた。

まとめ

投資の専門誌の連載に掲載されているだけあって,内容はけっこう専門的なものがあった。しかし,そこは漫画の図解と,物語とのリンクもあって分かりやすかったと思う。続編と合わせて,初心者のうちに読んでおくと良いと思った。

イラストはクセがあるが,読んでいるうちに気にならなくなり,これはこれで味があるなとも感じた。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/05/11/

書評:株、FX、世界経済がマンガでわかる!新女子高生株塾

☆4:リーマン・ショック・東日本大震災前後の金融情勢の解説

「ダイヤモンド・ザイ」の2009年1月号から2011年6月号まで連載されていた「女子高生株塾 SEASON3」を大幅に加筆修正し,収録した内容になっている。

2010年前後はリーマン・ショックや東日本大震災という日本や世界において大きなできごとがあり,これの前後で世界情勢や,金融情勢がどう変わったのか,漫画で解説されている。また,株式だけではなく,FXや金などの仕組みについても解説してある。

物語としても,株の仕手戦や,FXに大きな影響を与えるCPI(消費者物価指数)の情報をめぐるやりとりなど,面白くてつい一気に読んでしまった。

絵柄がまた独特でどうなのかと思ったが,ちゃんと話が作りこまれていてよかった。

この本は前作からの続編とのことで,今回は前作は読まずにいきなりこの本を読んだため,前作からの因縁などがよくわからなかった。
前作を読んでいれば,前作の登場人物が少し登場していたので,より面白かったとは思うが,別にこの本から読んでも内容は分かるようにはなっている。

なお,前作の書評は以下に掲載している。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/05/11/

まとめ

2010年前後におきた,リーマン・ショックと東日本大震災という大きなできごとの前後で金融情勢がどう変わったのかがわかりやすくまとまっている。

株だけではなく,FXや金,政府の金融政策などにも触れられており,読み物として面白かった。内容としては,けっこう専門的な知識を要するものがあるのだが,漫画になっていてすらすらと読めた。

投資初心者〜中級者の読み物としてよかった。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/05/07/

書評☆2「うねりチャート底値買い投資術」:株価停滞期の上下変動を狙った投資術

概要

著者の失敗の経験を踏まえて,株価停滞期の上下変動を狙った投資方法を解説している。ただ,内容は他の株式投資の本に書かれている内容が多く,この本の独自性があまりなかった。

内容もけっこう表面的なことが多く,なぜこうするのか,気をつけることなど,深堀りしきれていなかった。

個人的には,「株は技術だ! 倍々で勝ち続ける究極のチャート授業」(https://book.senooken.jp/post/2017/12/22/)のほうが良かった。こちらのほうがサポートラインやレジスタンスラインの見方,なぜこういうラインができるのかなどが詳しく書いてあった。

参考箇所

p. 87(6)暴落レシオ

暴落レシオは、一言でいえば「市場の過熱感」です。

一般的には、120以上で買われ過ぎ、80以下で売られ過ぎとなります。
使い方としては、120を超えはじめたら、注意が必要です。

なお、暴落レシオを知りたい人は、無料で次のサイトで閲覧できます。株価の買いどき、売りどきの判断の材料となるはずです。参考にしてみてください。
※URL:http://nikkei225jp.com/data/touraku.html

株式の指標で暴落レシオは初見だったので参考になった。

まとめ

投資術として特に目新しい内容ではなく,内容も薄かった。読みやすくはあったので,初心者向けとしては悪くはなかった。しかし,内容的にも他の本をあたったほうがよいと思った。

パーマリンク:https://book.senooken.jp/post/2018/05/04/