概要
これからRaspberry Piを使い始める人に向けた入門書となっている。2014年に初版が出版されてから,毎年改訂されている。
内容は,以下のとおりとなっており,Raspberry Piを使ううえで必要なところが網羅されている。
- Raspberry Piのラインアップの紹介
- Linuxサーバーとしての利用方法
- Scratch/Pythonの基礎
- 電子回路の基礎
- 電子工作の基礎
- 電子工作応用/IoT基礎としてネットとの連携
また,カラーで図表がふんだんに用いられており,わかりやすかった。
特に,ただの電子工作に終わるのではなく,IoTとして重要な,Linuxサーバーと,最後のインターネットとの連携があるのがとてもよかった。
Raspberry Piの紹介などの部分がある都合,最後の電子工作部分が相対的に少なくなっているのはしかたがない。
電子工作やIoT的な部分をもっとやる場合は,それに特化した本 (例: 実例で学ぶRaspberryPi電子工作) をあたるのがよいだろう。
他の版とは,章立ての構成が同一なので,おそらく新しいRaspberry Piのモデルに関する内容などが違うのだろう。予想でしかないが,古い版と内容にあまり違いがないのかもしれない。
結論
Raspberry Piについて,網羅的にわかりやすく解説されており,入門として最適な本だと感じた。
IoTをこれから始める上で,Raspberry Piによる電子工作やプロトタイプを始める取っ掛かりとしてもよかった。
手元においておきたいと思えるいい本だった。
コメント
[…] う少し電子工作とか踏み込んだことをやりたい人には向いていない。そういう人は,素直に「これ1冊でできる! ラズベリー・パイ 超入門 改訂第3版」などの別の本をあたったほうがよい。 […]
[…] 悪くない無難な入門書だ。しかし,文庫本サイズの本のため,配線図やプログラム例などがみにくい。個人的には,こちらよりかは「これ1冊でできる! ラズベリー・パイ 超入門 改訂第3版」のシリーズのほうが,書籍が大きくて見やすかった。 […]