概要
名刺交換のコツについて調べていて読んだ本の一冊だ。
1963年生まれで,吉本興業に新卒で入社し,大物芸人 (横山やすし,宮川大助・花子など) のマネージャーを務め,2003年に研修会社の志縁塾を設立した著者による,人脈作りのための本だ。
前著『「出会い力」の磨き方』の続編にあたるらしい。
副題に『名刺交換だけでは「人脈」になりません』とあり,名刺交換について書かれていることを期待して読んだ。
内容は著者がまた会いたいと思う人がどのような人かについて好き勝手に書いていた。しかし,内容がけっこう一般的なことだけで終わり,そこから掘り下げるということがあまりなかった。著者の経験談はあったが,あくまで経験の話であり,それを他の人が適用できるかどうかはまた別の話だ。
一つ一つのテーマも手短にまとまっており,読みやすくはあったが,物足りなかった。
参考
p. 16: 興味を持って、相手の話を聞いてみる
人との出会いは、昔からよく言われるけれど、「一回目は偶然、二回目は必然、三回目からはお互い縁にするかどうか」。
いい言葉だなと思った。
p. 18: 愛嬌のある人は、かわいがられる
営業研修などで若い人たちから、「著名人や社会的地位のある人と名刺交換するとき、どうやって話のきっかけをつかめばいいですか」と聞かれることがよくある。
わたしがアドバイスするのは、たとえば「わたしは二二歳なんですが、社長は二二歳のときに、どんなことをされていましたか?」という質問は殺し文句になる、ということ。
人生の先輩を立て、話を聞こうとする人は、やはりかわいがられる。
これはいい質問だと感じた。今後活用したい。
結論
名刺交換のコツを期待して読んだが,内容は一般的なことが多くてあまり参考にはならなかった。全く無駄だったというわけではなく,読み物としては悪くはなかった。ただ,一つ一つの内容が少なくて物足りなかった。
もう少し,裏付けをとったり客観的な事柄があるよかった。
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