概要
『「派生開発」を成功させるプロセス改善の技術と極意』で変更要求仕様書などの記述に使われていたUSDMについて書かれた本だ。
前著に興味を持ったので,こちらも読んだのだが,こちらはややいまいちだった。細かいことがけっこう書いてあり,読んでいて面倒くさくなった。
まず,具体的な書き方が始まる第6章に入るまで,書籍の半分近くの文量を占める1-5章が既存の問題の説明やなぜ要求が必要なのかといったことがひたすらひたすら何回も書かれている。この時点で既に読む気が失せていた。いくら何でもくどすぎる。
そして,第6章以降も同じような感じで,細かいことや似たようなことを繰り返し説明していた。言いたいことがいろいろあるのはわかるが,もっと要点を絞って簡潔にまとめてほしかった。
書き方の説明があったり,計測について説明があったのはよかったのだが,全体的に記述が冗長で,ひたすらくどいうという印象だけが残ってしまった。
結論
前著が悪くなかったので期待していたのだが,全体的に記述が冗長でくどいところだけが印象に残ってしまった。
くどい書籍から自分に必要なところを取り出すのはけっこうしんどい作業だ。
具体的な記述や計測に関する話は比較的よかったので,全体としては残念だった。
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