概要
- 書名: GACKTの勝ち方
- 副題:
- 著者: GACKT
- ISBN: 9784861133770
- 出版: 2019-08-09
- 読了: 2020-08-11 Sat
- 評価: ☆3
- URL: book.senooken.jp/post/2020/07/21/
評価
ビジネスやお金儲けについて調べている際に目についたため読んだ。
男性ソロシンガーアーティストのGACKTの自叙伝ともいえる本となっている。
経歴が謎に包まれている部分が多く,アーティストの他に実業家としても活動しているGACKTについて,本人の思考から,マネタイズ,自身を形成する大きなエピソードなどが語られている。
一番印象的だったのは,やはり冒頭のマネタイズの部分だ。20歳くらい上京したての頃,当時は浪費癖が激しく手持ち資金が思っていた以上に少ないことに焦りを感じ,ある行動を起こした。
今でいうママ活や援助交際に近い形も含んで,3か月で公園で女性サポーターを50名集め,それが礎になっているということだ。
そのときから,マネタイズというところはうまくGACKTを形成するためのゲームとして,徹底的に取り組んできたそうだ。競売物件から始めた不動産売買,中古スマホの輸出ビジネスなど。
成功者に共通している強い意志や徹底的にストイックにやり抜くというところが垣間見えた。
また,同じく20歳ごろにメンターと呼べる人との出会いがその後に大きく影響を与えているというのも,成功者に共通していると思った。
引用
p. 180: 負けないこと
面白い事実がある。ボクについて何かしらの内容が炎上している時、つまりネガティブの波が立ってる時、ボクの商品はすこぶる売れる。数字が伸びる。
ネガティブでもなんでも、波が高く立てばその波はより遠くまで届く。と同時に、その波に乗せたポジティブな情報もまた世の中の遠くの人まで届く。
いわゆる炎上商法の話だが,波に乗せるという考え方が面白いと思った。
結論
今まで謎が多かった有名アーティストのGACKTの考え方について知ることのできる貴重なエッセイだった。
理想のGACKTを実現するために,徹底的なブランディング,ストイックな取り組みなどしているのだとわかった。
考え方で尊敬できる部分はあった。が,ただ,GACKTはGACKTであって,あくまで自分ではない。
参考にできるところだけ真似して,教養として頭の片隅においておくにとどめたい。
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