概要
- 書名: はじめの一歩を踏み出そう
- 副題: 成功する人たちの起業術
- 著者: マイケル・E. ガーバー
- 出版日: 2003-06-01
- 読了日: 2019-09-06 Fri
- 評価: ☆3
- パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/11/01/
評価
過去にコミック版の「コミック版 はじめの一歩を踏み出そう」を読み,興味を持った。そのため,元となった本書を読んでみた。
コミック版との比較となるが,コミック版は本書をかなり忠実に漫画に落とし込んでいるように感じた。そのため,本書を読んで詳細な重要な部分を何かしらえられるかと思ったのだが,特にそういうものはなかった。コミック版でも十分だった。
書籍の内容は,事業を成功させるための秘訣を,パイ屋で独立したものの疲弊してしまっているサラとの対談形式で,説明している。
起業家,マネージャー,職人の3種類の人格をうまく制御し,見過ごされている起業家とマネージャーの人格を呼び起こす。さらに,事業を拡大するために,事業のパッケージ化,システム化をうまく行うことを強調していた。
たしかに,それはそうだと感じた。事業を始めるには自分の人生の目標は何であるかを考えて立てる必要があると書いてあった。ここが一番難しく,具体的な行動を起こすのが難しいのだけれど…。
訳者あとがきにあるのだが,米国の起業家向け雑誌「Inc.」の成長企業500社のCEOを対象にしたアンケートで,「7つの習慣」第二位,「ビジョナリー・カンパニー」第三位といった有名なビジネス書を差しおいて,第一位に選ばれている。
その割にはかなり読みやすい本だった。本当にこれがそんなにいいのかと若干心配になるくらいだった。
結論
起業成功の秘密が書かれた全米で人気の本だった。
コミック版を読み,より詳細な内容を知りたかったので元となった本書をあたったのだが,当然ながらコミック版と内容はほぼ同じであり,どちらを読んでも著者のいいたいことは十分伝わると思った。
ただ,こういうテクニックの本ばかり読んでも具体的な行動を起こすのは難しい。始めるに当たって,何をどうすればいいのかという具体的なところを学ぶ必要があると感じた。
人生の目標だとかは分かるのだけれど,抽象的すぎて具体的に始められない。そんな高尚なもの簡単には思いつかない。
本書に書いてある職人気質な自己満足的なところから脱出した目標を立てるのは,凡人には難しいのではないかと感じた。
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