概要
アセンブラ (言語) を気負わずに読み物のようによんでみようという趣旨で,50種類にも及ぶ多数のアセンブラを掲載している。
最初はかなり簡単で初歩的なところから,始まり徐々にアセンブラの全体像が見えるようになっている。
驚かされるのは書籍の分厚さだ。 1100ページ もの長大な文量となっており,通勤中の読書など持ち運び諦めたほうがいい。 また,あまりにも量が多すぎるので,最初の100-200ページまではちゃんと読んでいたがそれ以降は読む気が失くなってしまった。
そして肝心の内容だが,ひたすらにいろいろなアセンブラを読んでみるという内容となっており,ある意味単調となっている。 同じような内容でも,アーキテクチャーが変われば変わるということを示していると思うのだが,読む側としては味気なかった。
また,書籍の趣旨にもあるとおり,多数のアセンブラを気負わずに読むということで,リファレンスとしても使いにくくなっている。
アセンブリを学ぶという目的には合わないと思った。これなら,まだ「プログラムはなぜ動くのか 第2版」のほうが参考になる。
結論
アセンブラがどんなものかと思って借りた。この本は出版が2017年と比較的新しくて興味を持って読んだ。
しかし,文量が多すぎであり,しかも内容があくまで読み物という体制をとっているので,リファレンスとしても使いにくく,勉強のための参考書としてはあまり役に立たないように感じた。
本書の趣旨通り,アセンブラが好きで読み物として,いろんなアーキテクチャーのアセンブラがどうなっているのか知りたい人が読むと良いだろうと思った。
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