概要
C#を使ったWindowsフォームアプリの開発の入門書となっている。C#の構文は知っている前提で,C#でWindowsフォームの書き方を書いてある。
書籍の冒頭で,フォーム開発で重要なオブジェクト指向の構文を若干説明しているが,気休め程度。p. 40あたりのイベント処理でデリゲートとかラムダ式とかが出てきて,初心者だとこのあたりで躓くかもしれない。
フォームの部品の解説は,出版が2002年ともう古いが [C#によるプログラミングWindows] のほうが断然詳しい。
例えば,コンボボックスとかリストボックスなど一部の部品の解説は本書にはなく,細かい説明はあまりない。ただし,こちらは古いためラムダ式など現代的なC#の書き方はされていない。
まとめ
見やすいレイアウトで書かれていて,構文も比較的最近のものを使っているので,C#でのWindowsフォームアプリ開発の入門としては無難な印象を持った。
ただ,内容の網羅性や詳しさはいまいちなので,この本だけだと不十分。C#の構文だけ他で勉強して,[C#によるプログラミングWindows]にあたったほうがいいように感じた。
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