書評☆4 投資対リターンなどIoT導入の実例があり,IoT導入検討資料として有用 | 中小企業がIoTをやってみた

概要

2016年4月から開催されている経済産業研究所の「IoTによる中堅・中小企業の競争力強化に関する研究会」の2017年9月までの活動成果をまとめたものとなっている。

IoT導入のモデル企業として,製造業の中でも工場を担っている,日東電気製作所,正田製作所,ダイイチ・ファブ・テック,東京電機の4社の活動事例が掲載されている。

IoTというよりは,単なるIT導入に終わっているところもあるが,各社が抱えておりIoTにより解決したいや,IoT導入による投資対リターンの具体的な数字や成果が掲載されており,参考になる。

あまり,こうした具体的な数字は目にしないので,参考になった。例えば,自社でIoT導入を検討する場合の,参考資料として有益だと感じた。

まとめ

この本ではプロジェクト初年度ということもあり,製造業の中でも工場を持っている企業の導入事例が掲載されている。

工場は外注しているところが多いと思うので,直接参考にはならないかもしれない。しかし,他社が具体的にどういう課題をIoTで解決しようとして取り組み,具体的にどういう成果を数字ベースで上げることができたのかがわかるのは,導入前の検討として重要だ。

IoTにこれから取り組む上での貴重な資料になると感じた。どちらかというと,現場の人よりかは課長などのある程度役職があって意思決定の権限がある人が読むと良いと感じた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/10/01/

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