書評☆2: 社員ゼロ!会社は「1人」で経営しなさい | 「一人会社はおすすめです」のメッセージだけで,肝心の一人会社の事業内容が薄い

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概要

  • 書名: 社員ゼロ!会社は「1人」で経営しなさい
  • 副題:
  • 著者: 山本 憲明
  • ISBN: 9784756919359
  • 出版: 2017-11-19
  • 読了: 2020-06-09 Tue
  • 評価: ☆2
  • URL: book.senooken.jp/post/2020/06/11/

評価

個人事業について考えており,興味を持って読んだ一冊だ。

書名通り,一人会社を勧めていた。たしかに,一人会社はある意味効率はいい。柔軟性はあるし,自由度も大きい。

しかし,一人会社でうまくやっていくには,市場や事業内容が重要となる。つまり,一人でできるビジネスを考える必要がある。本書では,具体例として飲食店,コンサルタント,一人出版社を挙げていた。

ただ,どの事例も内容が薄く,そこまで参考にならなかった。読者にとってはここが一番重要で知りたいところだと思うのだが,一番肝心なところが一番書かれていなかった。ここはとても残念だった。

社長の労働時間をゼロに近づけて,効率を挙げればいいとか,いうだけなら何とでもなることが書かれており,一人会社は効率がいいのでおすすめですとか,それくらいの薄い内容しか書かれていないように感じた。

唯一,税理士である著者の得意分野である資金計画だけ無駄に詳しかったが,事業内容が先で,資金計画は後から何とでもなる。

引用

p. 48: 3 「1人経営」は生産性の向上がしやすい

伊賀泰代さんが書いた『生産性』(ダイヤモンド社) という本が売れました。伊賀さんと同一人物だと言われている、ちきりんさんの『自分の時間を取り戻そう』(ダイヤモンド社) も売れました。

ちきりんというネット上の有名人の正体についての噂が書かれており,初耳だった。

結論

「一人経営はおすすめです」というメッセージだけの本だった。肝心の事業内容について,あまり書かれておらず,口だけの本という感じで,全体的に表面的で薄い内容だった。

読みやすくはあったので,すぐに読み終わったのだが,こんな内容の薄い本をいくら読んでもなんにもならないだろう。

ビジネス書は中身のない本が多いので,読んで意味のある本を見つけたい。

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