概要
- 書名: ビジネスブロックチェーン実践活用ガイド
- 副題:
- 著者: 長瀬 嘉秀 and 亀井 亮児 and 松本 哲也 and ラブロック株式会社
- ISBN: 9784839974572
- 出版: 2021-10-25
- 読了: 2021-12-12 Sun
- 評価: ☆3
- URL: https://book.senooken.jp/post/2021/12/12/
評価
ブロックチェーンについて調べていて、技術的な話のある本として興味を持って読んだ。
ブロックチェーン技術をビジネスで適用する際の話が記載されていた。
特徴的なのは、RablockとAmazon Managed Blockchainのチュートリアル的な内容があったところだろう。
ブロックチェーンのビジネス利用では、改ざんが難しいという点と、変更履歴のトレーサビリティーを確保できる点を活かせるかが大事となる。
- 医療情報システム
- 医療情報流通システム
- 物流トレーサビリティー
- 電力エコポイント
- スマートロックシステム
こういった事例の紹介があった。
技術的な面はチュートリアル的な内容が多くて、ないよりましという感じだった。
ブロックチェーンは分散だが、ノードへの参加は管理できるだろうし、結局アプリケーションやデータベースは誰かが管理する必要がある点で、結局中央集権的ではないかと思った。結局、稼働させている全サーバーを落としてしまえば、誰もデータにアクセスできなくなるわけだし。
また、ユーザー目線だと中央集権だろうが分散だろうが、結局誰かのアプリケーションに乗るだけなので、あまりそこの違いはなく感じた。
最近の本で技術的なことも少し触れられているのは良かったが、内容はチュートリアル的なものなので、ふーんという感じだった。
結論
ブロックチェーンの技術的な話を知るために読んだ本だった。
技術的な内容としては、実コード例がいくつかあったものの、既存のブロックチェーンプラットフォームのチュートリアル的な内容がメインで、やや物足りなかった。
チュートリアルだけなら、個別のプラットフォームのマニュアルをなぞればいいだけなので。
例えば個人レベルでどう活用すればいいかなど、先の広がりなどが見えにくい本だった。ただ、技術的な内容を扱っている本が少ないので、そういう意味では貴重だった。
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