書評☆4: レンタルスペース投資の教科書 | レンタルスペースのいろは

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前回: 書評☆4: スマホで簡単!パーティースペース副業術 | 好立地の築古スペースの確保と改装と言うは易く行うは難し | 巨本の山の上に立つ

概要

  • 書名: レンタルスペース投資の教科書
  • 副題: 堅実な資産運用をしたいならこの1冊!
  • 著者: 坂口 康司
  • ISBN: 9784426128142
  • 出版: 2022-07-01
  • 読了: 2024-11-20 Wed
  • 評価: ☆4/5
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2024/12/30/

物件の利活用として、儲かると噂のレンタルスペースの勉強で、前回読んだ本で紹介されていて読んだ。

評価

書名通り、レンタルスペースのいろはが書かれている。どれくらいの費用がかかって、どれくらいのリターンがあるか。それでどういう条件でどういう物件を取得して、それを仕立てるか。

基本的に、物件さえ見つけられれば、後は内装は専門のコーディネーターに外注できるし、運営も外注できるような形になっている。

一通り網羅されていて、これを読めば誰でもできそうに思った。

参考

p. 006: はじめに

収益金額については、本編で詳しく触れますが、だいたい先行投資に100万円、毎日のランニングコストで23万円かかり、お客様の使用料 (売上) が35万円ほど入ってくるイメージの投資になります。

p. 020: 自己所有でなくても始められる

こちらの費用感は後ほど詳しく説明しますが、だいたい初期投資金額が100万円から150万円ほどあれば、魅力的なレンタルスペースを作ることが可能で、利益も見込める物件が作れます。

月々の家賃の支払いはありますが、それを上回る収益を上げることで、堅実にお金が入ってくるビジネスモデルです。

だいたい業界水準だと月に10万円ほど収益が上がると良い方でしょう。

p. 021: どうやって物件を見つける?

一案良い方法はレンタルスペース専門の不動産屋に物件を紹介してもらうことです。東京では1社、大阪でも1社あります。

東京の会社はニューオ株式会社、大阪では株式会社ルナエステートという会社がレンタルスペースに特化して営業しているので、こちらにまずは問い合わせをするところから始めるのがおすすめです。

p. 023: おすすめの物件条件は?

おすすめは築古のアパート・マンションです。

とにかく初期費用とランニングコストを抑えることを考えてください。また、先ほども話しましたが、レンタルスペースは時間貸しビジネスです。

それがゆえに築古の物件であっても室内のインテリアや壁紙を工夫することで、数時間のお客様の滞在時間の利用であれば十分にニーズに答えるものになります。


ですからまずは、転貸可能なのかどうか、マンションなのであれば、管理規約は不特定多数の利用を想定しているかどうか確認を取りましょう。

そして、比較的騒音クレームに繋がりにくく、管理規約が厳しくない事務所用物件もおすすめです。

p. 032: 100万円以下で始められ融資不要!?低資本で始められるレンスペ投資

一例ですが、東京で小規模のパーティー系レンタルスペースを作る際に必要な費用をご紹介します。

-賃貸レンタルスペース例

  • 東京都内
  • 築古で20m2ほどのワンルーム
  • 最低限かかる費用
    • 仲介手数料10万円
    • 敷金礼金30万円
    • インテリア代金30万円
    • 備品類15万円
    • 保険2万円
    • 鍵交換1.5万円
  • 合計約88.5万円

レンタルスペースで最重要なのは、毎月かかる家賃を極力低く抑えることです。

そのため、アクセスの良い駅近の築古物件が使われることが多く、都内の20m2くらいの小規模スペースでの家賃は私の体感値では平均10万円程度です。

p. 036: 月に利益を10万円出すための収益計画

■売上


ここでは、1時間あたり3000円と考え、パーティーの1回の使用を4時間と見積もり、1日1回の利用と考えると、36万円が1ヶ月 (30日で計算) の売上高になります。

p. 045: 採算割れリスクは準備で避けられる

大切なのは以下の項目です。

  • 立地・エリア
  • インテリア
  • サイト掲載用の写真

プロ目線がインテリアでは必要だと書きました。

私がおすすめするのは、持ちは餅屋ということd,レンタルスペース専門でやっているインテリアコーディネーターに依頼することです。

その人のレベル感によって変わってきますが、10-15万円ほどでやってくれます。

もし費用的に難しい場合は、クラウドソーシングのサイトでインテリアコーディネーターの方を探して、依頼しましょう。


レンタルスペースは普通の写真掲載とは違ったスキルが必要なため、レンタルスペース専門のカメラマンを使うべきだと考えます。

そういったカメラマンは集客プラットフォームによるオーナー向けホームページなどでも紹介されています。

p. 054: 全ての始まりは物件探しから!売れてリスクを抑える物件探しの極意

重要なのは、

  1. エリア
  2. 駅からの徒歩分数
  3. 物件のクオリティ の3点です。

最後に物件のクオリティです。


外観や入り口が汚れていても全く問題ないです。ただ、大切なのは室内です。

内装が汚かったり年季が入りすぎたりすると、清潔感がなくなりレビューで悪い評判が立ってしまい、集客プラットフォーム内の掲載順位も落ちてしまいます。

それゆえに売上もたたなくなってしまうのです。

そして、パーティー利用のことを考え、水回りは特に気をつけましょう。


ですから、水回りや天井などが著しく汚かったり、和式トイレであったりした場合には、物件を変えましょう。

p. 071: 金額も戦略的に!募集ページ作りの極意

他のスペースが1時間1000円なのにあなたのスペースが2000円で出していると、なかなか予約がされないと思います。


そのため、「午前中に4時間以上の利用の場合は1時間1050円」「午前中の撮影下見プランは1時間800円」など、実際に予約が入る見込みはないものの、表示金額を下げられるプランを用意するのが良いでしょう。

また、シーズンによって価格相場は変わるため、最低でも1ヶ月ごとには価格調整をするべきです。

自分でエリアの価格をウォッチして、スペースの広さやインテリアの魅力度によって金額を調整するのに不安がある方は、運営代行会社や開業コンサルに依頼するのも良いでしょう。

運営代行会社では、豊富なノウハウに基づき金額設定もしてくれますし、開業コンサルでは、エリアの平均的な相場観や短時間で効果的な価格調整のやり方をレクチャーしてくれます。

ここで私がおすすめする運用代行会社を紹介します。

  • 運用代行会社
    • 株式会社スペースモール
    • 合同会社シーナリーR
  • 開業コンサル
    • SMILE+
    • 合同会社ハングアウト

結論

いうのは簡単だが、儲かるとわかって、プレイヤーがどんどん参入して、物件がなかなか見つからないと聞く。融資を引けない間の資金繰りの一環のような印象を持った。

実際に取り組む際にまた読むのが良さそうと思った。

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