概要
電子工作に必要な要素を解説し,電子工作例を掲載している。全編フルカラーで,イラストや図解,写真がふんだんに掲載されており,わかりやすかった。
この本でよかったのは,電子工作で使用される部品や技術について解説がきちんとあるところだ。例えば,LEDがどういう仕組みで光っているのか,コンデンサーがどうやって電気をためているのかといったことを書いてあった。もちろん,ページ数が限られるので,説明はせいぜい1-2ページ以内だ。それでも,このような解説の有無は電子工作の理解しやすさに影響があるので,重要だと感じた。
難点をあげるならば,ページ数が160ページと少なく,一つ一つの説明がやや少ないと感じたところだ。フルカラーであり,書籍の値段を抑えるためにしかたなかったのだろう。
また,巻末にRaspberry PiとArduinoの電子工作例もあったのだが,20ページ程度の文量で内容もあまりなかったので,なくてもよかったかなと感じた。
結論
文量が多くなく,フルカラーで分かりやすかったので,子供が電子工作を学ぶにあたっては最適な1冊になるだろうと感じた。
ただし,大人が学ぶには若干物足りないように感じた。わかりやすくはあったので,どんなものか把握するのに読むのはいいと思うが,おそらく他の書籍でちゃんと学ぶ必要があるだろう。
コメント