概要
- 書名: 最新版 確定申告は裏ワザで税金が9割安くなる
- 副題:
- 著者: 大村 大次郎
- 出版日: 2010-12-18
- 読了日: 2019-09-16 Mon
- 評価: ☆3
- パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/11/08/
評価
職場の同僚に,個人事業主として独立する際にお勧めされて読んだ本だ。
元国税調査官である著者により,確定申告での節税テクニックを解説されていた。
節税のポイントはいかに支出を経費に計上するかであり,国税調査官の視点から経費として認められる水準が書かれていた。
2010年とやや古く,今でも通用するのか不明だが,参考になる部分があった。
ただ,節税のために余計な支出をしていては意味がない。例えば,自動車の購入などだ。
節税テクニックの中に,そういう内容もあったので,注意が必要だと感じた。
引用
p. 20: 税務署から文句が出ないで経費で落とせる家賃は6割
ぶっちゃけて言ってしまえば、だいたい家賃の6割程度だったら、普通は税務署から文句は出ないということです。
p. 28: 持ち家の場合、固定資産税や管理費は経費に計上できる
持ち家を事業用資産として帳簿に記載し、減価償却費を計上するという方法もあります。しかし、家は耐用年数が長いので、1年ごとの減価償却費はそれほど大きくありません。また持ち家の場合でも、事業用部分と居住部分を按分しなければならないので、経費で落とせる分はさらに減ってしまいます。
これらの計算は、経理初心者にはちょっと難しいかと思われますので、税務署に必要資料だけ持って行って、計算してもらった方がいいかもしれません。またすでに家を持っている人でも、固定資産税やマソショソの管理費などの費用は、経費として計上することができます。この場合も、事業部分と住居部分を按分計算しなくてはなりませんが。
住居費の節税方法が参考になった。
- p. 30 : 電気代の6割は経費で落ちる
- p. 36: 個人事業者は交際費をいくら使っても経費にできる
- p. 44: 仕事に関係ある海外旅行なら旅費は経費にできる
- p. 48: なるべく面倒がないように福利厚生費を使おうというのなら、企業ですでに認められている福利厚生費だけを使うというのがいいと思います。
電気代,交通費,福利厚生費の節税テクニックが参考になった。
- p. 52: 資産を増やしながら大幅節税。 税金を払うなら国民年金基金に入れ
- p. 58: 経営セーフティー共済は年末加入、前納で96万円の所得削減
- p. 64: 84万円の所得を一気に削減。小規模企業共済に入ろう!
- p. 110: 過去の分、前納した分も控除にできる 社会保険料控除の裏ワザ
社会保険関係の節税テクニックが参考になった。
p. 184: 私なら、数十万円ならパソコン、数百万円なら中古外車を買う もし私が想定していたよりも、数十万円所得が多かった場合。
即、パソコソを買い替えます。そしてプリソターなどのパソコソの周辺機器をもうちょっと充実させます。
で、次にもし私が想定していたよりも100万円程度所得が多かった場合。
経営セーフティー共済に入ります。100万円くらいの所得を削るとき、もっともてっとり早く、リスクも少ないのはこの経営セーフティー共済だと思われるからです。
国民年金基金や小規模企業共済に入るという手もあると思われますが、年金をもらうにはまだ間があるので、それよりも近い将来の危険に備えたいと思うのです。経営セーフティー共済は、3年ちょっと(40ヵ月)加入していれぽ、解約金を全額受け取ることができるので、今、余ったお金を3年後のためにとっておくというわけです。
最後に、私が想定していたよりも、数百万円所得が多かった場合。
経営セーフティー共済にプラスして、国民年金基金や小規模企業共済にも満額入り、可能な限りの前払いをします。
筆者の意見がきけてよかった。
結論
節税の基本テクニックが参考になった。
節税のために無駄な支出をすると意味がないので,ここでの情報を元に,対応を考えたい。
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