書評☆4 Raspberry Piで学ぶ電子工作 | Raspberry Pi入門として無難な1冊

概要

小型コンピュータであるRaspberry Piの入門書となっている。OSのインストールから,配線接続からのLED点滅,無線通信,WebIOPiを用いたスマートフォンとの連携など,入門として必要なことが一通り網羅されている。

悪くない無難な入門書だ。しかし,文庫本サイズの本のため,配線図やプログラム例などがみにくい。個人的には,こちらよりかは「これ1冊でできる! ラズベリー・パイ 超入門 改訂第3版」のシリーズのほうが,書籍が大きくて見やすかった。

ただし,「これ1冊でできる」には,WebIOPiを使った事例はなく,電子工作の事例はLED点滅以外はかぶっていなかったと思うので,両方とも参考になるところはある。

また,この書籍には新版として「カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工」が発刊されている。書籍のメインとなる電子工作部分は同じで,大きな違いはカラーになったところだ。予算をケチりたい場合は,旧版の本書でも問題ない。

参考

p. 25: 1.4 Raspberry PiとArduinoとの違い

この節ではRaspberry PiとAdruinoの違いについて書いてある。大きな違いは,Raspberry PiにはOSが搭載されているが,Adrduinoには搭載されていない点だ。

Arduinoはマイコンであり,シンプルで単機能,省電力 (Raspberry Piの約1/10) だが,自分で作ったプログラムを組み込まないと動作しない。

Raspberry PiはLinuxが入っているので,Webサーバーとして動作したり,普通のパソコンとしても使うことができる。その一方,Arduinoと比べると消費電力が大きい。

結論

Raspberry Piの入門として悪くない一冊だった。これからRaspberry PiによるIoT電子工作を始める際の入門書の一冊として検討してもよいと感じた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/08/18/

コメント

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