概要
IoTビジネスの入門として,事例,主要キーワード,活用術,ビジネスへの適用手順などを見開きで図解をふんだんに取り入れて解説している。
この本が特によい所は,単なる解説だけでなく情報の出典元もきちんと明記しているところだ。図解の中で,URLをちゃんと記載しており,さすが一流コンサルタントにより書かれていることだけのことはある。
日本総研が書いた「大胆予測! IoTが生み出すモノづくり市場2025」はこれができていなかったので,コンサルタントの格の違いも伺える。
ページ数も190ページ程度と,文量があまり多くなりすぎず,コンパクトにまとめられている。
参考箇所
p. 20: 事例その4 〜職場 (建設現場) 〜
国土交通省「平成29年度予算概算要求における人工知能関連施策」
人工知能関連の施策が国の予算としてどれだけ取られているのか初めて知った。
p. 42: Industries 4.0
Industrial Value Chanin Initiative
Industrial Valuechain Initiative – つながるものづくり
インダストリー4.0の定義がわかった。
まとめ
IoTがどのように使わているのか,事例から,重要キーワードの解説,ビジネスへの適用手順まで幅広く解説しており,なおかつ図解でわかりやすかった。
IoTの入門としては,この本の他に「図解入門 最新IoTがよ~くわかる本」も参考になる。この2冊を押さえておけば,概ね大丈夫なのではないかと感じた。
手元に置いておきたいと思える良い本だった。
コメント
[…] IoT全体を解説した本は他にもあるが,個人的には「徹底図解 IoTビジネスがよくわかる本」のほうが参考になった。こちらには,具体的に仕事にしていくうえでどうやっていくかという,けっこう難しい話題にも逃げずに書いてあったからだ。 […]