概要
Raspberry Piを使ってガジェットや簡易ロボットの制作を学ぶ入門書だ。言語にはPythonを採用している。
Raspberry Piの入門書も数がある。その中で,この書籍の特徴は以下2点だ。
- 全編フルカラーで図解が豊富でわかりやすい
- 後半の電子工作例がかなり豊富
約280ページの書籍の2/3である約200ページを電子工作パートに当てられており,これは入門書としてはかなり豊富なほうだ。また,内容も実践的で高度なものが掲載されている。例えば,Webカメラの利用,OpenCVによる画像認識から,スピーカーからの音声の再生,音声認識,赤外線通信,LINE notify (Web API) との連携など。
逆に,Webサーバー的な機能 (取得したデータをWeb画面でグラフ表示など) はあまり解説していなかった。
本文中のソースコードもあまり長くならないように配慮されていると感じた。IoTをやる上で一通り必要な項目が網羅されていてよかった。
結論
Raspberry Piの入門書はもう数冊以上読んでいる。その中でも,本書は電子工作例がかなり豊富であり,これ一冊でIoTをやる上で必要なものが一通り網羅されていると感じた。
もちろんそれぞれの入門書で重点的に扱われているものは異なるので,他の入門書も参考にしておくのがよいだろう。
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