概要
職場で同僚からの協力が得られなくて悩んでおり,どうすれば協力を仰げるか探していてあたった内の1冊だ。
「人はなぜ協力するのか」という問いを検証するための研究成果などの紹介・考察となっている。
翻訳本であり,しかも学術よりな内容のため,読みにくかった。文量自体は160ページ程度と多くはないのだが,堅苦しい論調と結局結論が見えない論理展開で何がいいたいのかわかりにくかった。
書名で掲げられている問いに対しては,冒頭での幼児に対する協力行動の実験が物語っている。それは,人は元々協力する性質を持っているから。社会性が身についておらず,言語の理解もままならない生後間もない幼児に対する実験の時点で,困っている人を助けるような協力行動があったので,結局これが言いたかったことなのだろうと思った。
ただし,こちらが求めていた「どうすれば他人に協力行動を仰げるか」についてはほぼ何も参考になることがなかった。読みにくい論調を我慢して読んだかいがなかった。
結論
心理学の研究者にとっては,論文の引用などがあり参考になるのかもしれない。それ以外の一般人には,読みにくい内容の割に得られるものが少ないので,オススメしない。
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