概要
SEとして成功していくためのコツが書かれている。
基本的に筆者の経験に基づく内容がほとんどだ。だが,参考になるところがあった。
この筆者の主張で一番印象になったのは,勉強 (資格取得) の重要性だ。資格試験,特にIPAの情報処理技術者試験に関しては,40年もの間多くの人々が効率的にスキルを身につけるための方法論が凝縮されている。したがって,資格試験を取得することは,効率がよいので是非受験しようということだった。
また,たかが履歴書1枚だが,されど履歴書1枚を充実させるために努力するのも大事だなと感じた。
参考
p. 75: 「自分に何ができるか」を正確に把握
Aさん: 私の場合、転職先の会社には、処遇や待遇よりも、自分何が求められているかを具体的に確認しました。そして、自分がそれを提供できるかどうかを考えていから転職しました。このあたりが失敗しなかった大きな要因だと思いますね。
Cさん: そうそう、失敗する人って「次の会社では、何をやらせてもらえるのか」とか、「どんな仕事やポジションが与えられるのか」とか、自分のことばかり聞くよね。
今、この年齢になったら分かるけど、 "(自分が) 何をしたいのか" ではなくて "何ができるか" で転職を考えないと絶対に失敗しますね。他人を満足させることができる人が "プロ" だということを忘れないようにしないと。
自分にこういう視点が欠けていた。
p. 157: プロジェクトマネジメントスキルの習得方法
筆者は、これまでの経験から次のような方法がベストだと考えています。。
- PMBOKでプロジェクトを成功させるための方法論 (理論、プロセス) を習得する
- 情報処理技術者試験プロジェクトマネージャーの午後Ⅰ/Ⅱ問題を使って、基礎的な状況対応の方法論 (知識) を習得する
- 一定の知識/理論が身についた上で、プロジェクトメンバの視点から先輩諸氏のノウハウを盗む。すなわち、他人の経験から学ぶ (理論や基礎知識がないと、そもそも先輩の行動とその狙いが理解できないため、1と2が必要になる)。低レベルの失敗がなくなる
- 十分な準備 (123) を経て、プロジェクトマネージャーとしてデビューする。ここで自分の経験をする
- 最後に、経験を積んだ上で資格を取得する (プロジェクトマネージャは自分の言葉に説得力を持たせなければならないため、資格は必須)
今までの現場では使えないPMがけっこういた。しかし,PMの勉強方法なんて誰も教えてくれないし,必要になる前に勉強はたしかに必要だ。PMの勉強方法の参考になった。
p. 180: ビジネスマネジメントスキルの習得方法
金融業のシステムを担当するSEのAさんは、中小企業診断士のテキスト (1次) を使って経営に関する知識を身に付けたそうです。残念ながら、まだ資格取得には至っていませんが、経営者と話をする上で大変役に立っているといいます。
中小企業診断士に興味を持った。
結論
勉強の重要性,資格試験の重要性を再認識できた。その他,PMの勉強方法が書いてあって参考になった。
学び続けることが大事だなと感じた。今後も資格試験はどんどん挑戦していこうと思った。
コメント
[…] 「勝ち残りSEへの分岐点」がまあまあよかったので,興味を持って読んだのだが,内容がいまいちだった。 […]
[…] 「勝ち残りSEへの分岐点」がまあまあよかったので,興味を持って読んだのだが,内容がいまいちだった。 […]