書評☆3 ゼロからの起業術 | サブタイトルは大げさだが,サーバーエージェント出身で複数のスタートアップ経営者による起業のコツは客選びと問題発見

概要

サイバーエージェントから20代にして複数のスタートアップ経営に関わった著者による起業のコツが書かれている。

サブタイトルの「初年度から1000万円売り上げる」のキャッチフレーズは,本文で言及がないただの客寄せパンダなので注意する。

内容はよくある起業のコツが簡潔に書かれているようなものだった。ただ,書籍全体のレイアウトがきれいに整っていて読みやすくはあった。

起業のコツとしては,客選びとその客の抱える問題をどう見つけるかというのが印象に残った。

参考

p. 42: お客さまを選ぶ

独立に備え、一番最初にやってほしいのはお客さまを選ぶことです。


なぜなら、どんなにいい商品ができたとしても、お客さまに買ってもらわなければ売上をつくることができないからです。


仕事をくれそうな人の判断基準は、予算と決済権限を持っているかどうかです。

たしかに,お金を払える人をターゲットにしないと稼ぐことができない。

結論

起業のコツが書かれていた。けっこう一般的な内容も多く,浅いものもあったが,参考になるものもあった。また,書籍全体がきれいに組版されていて読みやすかった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/30/

書評☆2 普通の会社員がフリーランスで稼ぐ | 女性文系一般職でも5-10年の勤務で担当者レベルの経験があればワンチャンあるのか?

概要

文系一般職の女性向けのクラウドソーシングサービスであるWarisのCCOである著者による普通の会社員がフリーランスで稼ぐ方法について,自社の業態を念頭に解説されている。

どうやらリーダー職以上の経験があれば,フリーランスとしてやっていくことが可能らしい。

ただ,内容がフリーランスにとっての一般的なことが多いような感じで,内容が浅いように感じてしまった。

はたしてこんな感じで文系一般職の女性がうまくやれるのだろうか?

結論

フリーランスについて調べていて読んだ一冊だった。文系一般職の女性をメインに扱ったクラウドソーシングのサービスのWarisというのがあり,そういう需要があるというのをしれたのは参考になった。

ただ,ページ数が180ページ程度で,内容がけっこう一般的なことが多い感じがして,あまり参考にならない気がした。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/29/

書評☆2 クラウドワーキングで稼ぐ! | クラウドワークスの簡単な紹介

概要

クラウドソーシングという新しい外注の仕組みが整ってきており,誰でも手軽に働けるようになってきた。

クラウドソーシングサービスであるクラウドワークスのCEOによる,クラウドワークスの簡単な紹介が書かれている。

昨今の労働市場に簡単に触れ,著者の経験から会社設立の経緯が簡単に書かれており,クラウドワークスのサービスが紹介されている。

仕事を受注するためのコツや,最後にはカリスマワーカーの事例紹介もあった。

クラウドワークスがどういうサービスで,どのような形で仕事を受注できるかが簡単に紹介されており,概観がわかった。ただ,簡単な紹介がメインなのであまり込み入った深い内容はなかった。

結論

クラウドワークスというサービスがどういうものなのか,サービスの紹介やカリスマワーカーによる仕事受注のコツが簡単に書かれていた。

150ページ程度の薄い本で,さくっと読めるので概観を把握するにはよいだろう。ただし,あまり深い内容はないので,物足りなかった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/26/

書評☆4 問題解決大全 | 皆が知っている問題解決方法もきちんと解説しており知ったかぶりの解消にもなる

概要

前著のアイデア大全を発展させたような感じで,今度は問題を解決するための技法をまとめて紹介している。

アイデア大全よりも一つ一つの方法の解説が詳しくなっており,よかった。

また,読者特典のひと目で分かる問題解決ステージマップもよかった。方法論はわかったが,いつどの方法を使えばいいかという重要な観点が本書内には欠けていたからだ。

参考

p. 041: 03 ノミナル・グループ・プロセス

  1. グループづくり
  2. アイデア抽出
  3. アイデア発表
  4. アイデア整理
  5. アイデア議論
  6. 投票
  7. まとめ

書籍冒頭で,いきなり集団での問題解決に有益な手法の解説がありよかった。

1-5まではやるが,6の投票は思いつかなかった。ここまでやれば,全員の参加ができ,いい議論ができそうだ。

p. 101: 09 文献調査

  1. 目標と現状を確認し問題を定義する。
  2. 問題や目標、現状に関連する事項 (関連事項) を次の「関連事項・文献表」の左端欄に書き込む。
  3. 関連事項のそれぞれについて探索する分野、主題語、図書館分類を記入する。
    • 分野がまるでわからない場合に手っ取り早いのは、国会図書館サーチ (http://issndl.go.jp) での関連事項の検索である。
    • 関連項目がどの分野に属するかは、国会図書館リサーチ・ナビ (http://rnavi.ndl.go.jp) で検索すると以下のようなテーママップが表示されるので参考にする。
  4. 文献を検索して入手し、資料名や得られた知見を「関連事項・文献表」に書き込む。
  5. 文献から得られた情報・知識を使って2以降の作業を繰り返していく。

大学院修士課程での研究経験があるが,このような国会図書館の利用方法は知らなかった。このような表を作成するのはいいなと思った。

p. 122: 11 フェルミ推定

そこで加減と上限を設定し,桁数にだけ関心があるから、幾何平均を使う。

桁が1桁異なっているなら,下の桁を採用して3を掛ける。

フェルミ推定での数の推定方法が参考になった。

p. 159: 15 KJ法

<ラベル> を集める際には、既成概念による分類にならないようにする。「○○に関すること」や「○○なもの」を集めてしまうのは望ましくない。同じ特徴 (共通点) を持つもの同士をまとめるのではなく、一緒にしてみて「もっともだ」と感じるもの同士を集める。

「集める」というよりむしろ、つながりを発見しながら <ラベル> 同士を「結んでいく」と考えたほうがうまくいく。

KJ法の存在はしっていたが,グループ化の方法を誤解していた。

p.305: 30 問題への相談

個人攻撃の罠

日常で遭遇する問題について、例えば仕事や人間関係でうまくいかないことがあると、我々はその原因について自分の性格や能力、やる気や適性のせいにしてしまうことが少なくない。

これを個人攻撃の罠という。

kろえがなぜ「罠」なのかといえば、ここはまり込むと、特定の個人を問題の根本原因である <犯人> として見なし批判しておしまいになりがちで、それ以上の究明もなければ、具体的な改善のためのアクションを取ることもなく、結果として問題は放置されてしまう。


「自分」を変えることで何らかの成果を得ようとすることは、喩えるなら、スピードメーターの針を動かして自動車を加速させるようなものである。こうした考え方は、因果の向きの捉え方が逆さまになっている。

スピードメーターは自動車のスピードが変化した結果動くのであって、その逆ではない。

行動によって何らかの成果が得られた結果「自分」は変わるのであって、その逆ではない。

自分も個人攻撃の経験があったので,ここの説明は,とてもよかった。

結論

問題解決について古今東西のいろいろなところで使われている方法がまとめられている。

実際に取り組むのはけっこう面倒だったりするのだけれど,知っているかどうかは大きな違いなので,読んでよかった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/17/

書評☆3 開業から1年目までの個人事業・フリーランスの始め方と手続・税金 | 独立に必要な事務手続きを網羅

概要

税理士・社会保険労務士である著者により,主に個人事業主向けに,開業から1年目までの事務手続きについて解説されている。

開業に必要な提出書類やタイムスケジュールがまとめられており,よかった。

中盤には税務手続きのしかたについて,簿記の記帳方法をベースに改札されていて参考になった。

また,最後には人を雇う場合の事務手続きについても書かれており,参考になった。

結論

個人事業主として開業するに当たって必要な書類・事務手続きがきちんとまとめられておりよかった。

1冊このような本が手元にあればいいなと思った。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/16/

書評☆2 半年だけ働く。 | 1万時間の法則で専門知識を身に付けて,エージェントへGO!

概要

書名にある通り,半年だけ働くという生活をしている著者の働き方が紹介されていた。

具体的には,1万時間のルールにしたがって専門的な知識を身につけて,そこからエージェントを使って,案件ごとの著者のような働き方をしてみてはどうかという内容だった。

本の内容はいってしまえばこれだけだった。最後の章は取ってつけたかのような著者のライフハック方法が書かれており,あまり内容がなかった。

全体的に内容が薄く表面的な感じで,参考にならなかった。

アクセンチュアという一流企業に入社した著者によるいわゆるポジショントークが満載の本であり,他の人に役に立つような内容ではなかった。

参考

p. 137: 業種に特化したエージェントを選ぶ

  • コンサルティング業界のエージェント
    • FreeConsultant.jp
    • BTC Agent For コンサルタント
    • セブンゼンPatio
  • IT業界のエージェント
    • ギークス
    • ITプロパートナーズ
    • レバテック
    • クラウドテック
  • 総合職の業務代行のエージェント
    • サーキュレーション
    • ワリス

著者のような働き方に必須のエージェントが列挙されていた。初めて知ったところもあるので参考になった。

結論

書籍の内容が,専門知識を身に付けてエージェントへGO! というような,薄く浅い内容だった。

何か参考になればと思って読んだものの,一流企業に入社した著者のポジショントークが満載の本で,一般人が実践したり参考になるようなものは無かった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/15/

書評☆2 いまフリーエンジニアになろうとしているあなたへ | 冴えないフリーランスエンジニアの自叙伝

概要

40歳手前妻子持ちで年収400万円程度の著者が,フリーランスエンジニアに転向して状況を改善した70ページ程度の薄い自叙伝となっている。

著者のサイト で無料で配布されている。

内容がこの状況からフリーランスエンジニアに転向した部分に関してフォーカスされたものとなっている。

ただし,内容はエージェントに連絡を取り合ってそこからフリーランス (常駐エンジニア) になったというだけのものだった。その中で,自分でWebサービスを作って独立しようとして断念した話があったが,具体的な中身はなかった。

エージェント経由でSESとして常駐エンジニアになるという話はよくある話で,それだけだとありふれた話で参考にならなかった。自分で作ったWebサービスの話をもう少し知りたかった。

結論

書名からフリーランスエンジニアになるにあたってのアドバイスなどが書かれているのかと思っていた。

しかし,給与金額を自分から低く出さないほうがいいとか,それくらいのことしか書かれておらず,参考にならなかった。もう少し有益な内容が書かれていると期待していたので,期待外れだった。

どちらかというとこの本は,著者の営業のための本だと感じた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/11/


いまフリーエンジニアになろうとしているあなたへ

書評☆4 アイデア大全 | 新しいアイデアを生み出すための方法論集

概要

新しいアイデアを出すために古今東西で編み出されてきたさまざまな方法論を集めて解説している。

かなりいろんな分野から選べれており,その方法論の出典を掲載し,簡単なイラストを用いてわかりやすく解説している。

これだけあれば,知らない方法や参考になる方法が1個2個は見つかるし,それが見つかるだけでも読む価値はあるだろう。

アイデアを出すのはけっこう面倒くさい作業で,普通の人はぱっと思いついたことだけで終わるだろう。コンサルタントやクリエイティブ系仕事をしている人の場合,アイデアが重要となる。そういう人たちが新しいアイデアを出すための参考にするのがよいだろう。

参考

p. 135: 19 問題逆転

  1. 問題や課題や既存のアイデアを言葉で表現する。
  2. 言葉にした問題の一部を非定形や対義語に置き換えて <逆転> する。
  3. 裏返した問題についての <逆転的解決策> を考える (他の技法を使う)。
  4. <逆転的解決策> がいくつか出せたら、(一部変更して) 元の問題の解決に使えないか考える。
    1. でできた解決策が使えるかどうか確かめる。

逆転裁判ででてくるような逆転の発想を使っていた。失敗を人工的に作り出ることで,発想の幅を広げるというのは面白い考え方だった。

p. 156: 22 ヴァーチャル賢人会議

頭の中に偉人や賢人を招いて仮想的な会議を開くという考え方が面白かった。自分が尊敬する人物であればどう考えるか?というのを考えることで,今までで違う視点が見つかるかもしれない。

p. 192: 26 さくらんぼ分割法

  1. 課題を簡潔に「○○を△△する」または「○○な△△」というふうに2語で表現する。
  2. 表現の2語 (○○と△△) について、それぞれの属性を考え、2つの属性に分割する。
  3. それぞれの属性について、さらに2つの属性に分割する。これを十分だと思うまで繰り返す。
    4 分割してできたたくさんの属性から、好きなようにして組み合わせて新しいアイデアを作る。

独創的なアイデアは既存のものの今までになかった組み合わせだとよくいわれる。まさに,これを実践するための手法だと感じた。

p. 253: 35 NM法T型

  1. QK (Question of Keyword): 「要するにどうすれば/どうなればいいか?」と問い,課題を端的に一語 (動詞や形容詞) で表現したキーワードを決める。
  2. QA (Question of Analogy): キーワードそれぞれについて「(動詞の場合) ○○するもの/(形容詞の場合)○○なものといえば、たとえば何があるか?」と問い掛け、類比する実例を集める。
  3. QB (Question of Background): 類比実例のそれぞれについて「そこで何が起きているか?」と問い掛け、背景を探る。
  4. QC (Question of Concept): 背景に出てきたイメージをそれぞれヒントにして、「それは何かの役に立たないか?」と問い掛け、課題の解決法を考える。

ステップが明快でよかった。最後のQCのそれは何かの役に立たないかという前向きな質問もよかった。

結論

アイデアを出すためのいろんな方法を知れてよかった。ただし,これを実践するというのはまた話が変わってくる。やるのはけっこう面倒くさい。

どちらかというと,自分は方法論を知るための教養のための本のように感じてしまった。

必要になった場合にまた読むことになるだろう。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/10/

書評☆3 Web業界 受注契約の教科書 | Webの仕事の契約でよくある問題とその対応集

概要

Web制作会社での勤務やIT弁護士.comで活躍された2名の著者によるWeb業界の受注契約のポイントを解説している。

書籍の構成としては,前半でWebの仕事の受注時によくある問題を掲載し,書籍の後半でそれらの問題にはどう対応していけばよかったかなどが書かれている。

どちらかというと著者の経験談的な面が強い本だった。理由としては,過去の判例や法律の条文の掲載・引用があまりなかったからだ。

SES契約に関する話があればいいなと思って読んだが,その点は一切なかった。

結論

Webの会社で契約に携わる立場の人間であれば,参考になる部分があるだろう。

よくあるパターンとそれの対処方法があるので,事前に読んだり,過去の自分の事例を振り返ってこうすればよいというのがわかり,参考になるだろう。

ただし,一般社員であればあまり関係ないので,読んでも意味はないかなと思った。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/09/

書評☆2 クールワーカーズ | フリーランスコンサルタントためのプラットフォームを提供する自社サービス開発に至るまでの自叙伝

概要

Acscent Business Consulting株式会社社長の著者が提唱するクールワーカーズという働き方について解説している。

この会社では,フリーランスコンサルタント向けの「コンサルポータル」とコワーキングスペース店舗「Basis Point」を運営している。

本書の内容は,著者がコンサルタントとしてのキャリアをスタートしたところから,現在の会社を運営するに当たって考えたことについて書かれている。

もう少しフリーランスの話があるかと思ったのだけれど,自叙伝やフリーランスに対する一般的なことなどがあり,あまり参考にならなかった。

結論

書名のキーワードが気になり読んだのだが,内容が思っていたより薄くて,いまいちだった。

どちらかというと著者や著者が運営する会社設立の経緯などの自叙伝やポジショントーク的な意味合いの強い本だった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/07/08/