概要
独立する人向けに起業の助言が書かれている。
具体的には,既存の会社のプロフィットモデルを分析し,プロフィットモデルパターンの組み合わせを提案している。
この第2章で書かれている30ページほどのプロフィットモデルの説明が本書の本質であるように感じた。
いかにも経営コンサルタント的な内容ではあるが,一理あるところがあり参考になった。
参考
p. 88: 成果に応じて報酬を得る「成功報酬型モデル」の可能性
最年少社長によるリブセンスという会社が2010年代に話題になった。このリブセンスはリクルートのような就業サービスを行っている。リブセンスの特徴が成功報酬型モデルを採用しているところであり,ここがリクルートとの大きな違いになっているとのことだ。
既存事業であっても,プロフィットモデルを変えることでまだまだチャンするがあるという具体例として印象的だった。
p. 94: プロフィットモデルパターンは複数組み合わせよう
- 顧客: 個人
- 顧客: 法人
- 顧客: お上 (政府)
- 商品: 商品そのもの
- 商品: 周辺商品 (サブグッズ)
- 商品: 共感
- 課金の仕方: スポット
- 課金の仕方: ストック
- 課金の仕方: エクイティ
- 支払い方法: 本人が現金払い
- 支払い方法: 本人が簡単に支払い
- 支払い方法: 第三者が支払い
- 資源: 自己調達
- 資源: タダ・バーターで調達
- 資源: 参加するメンバーが価値の資源
本書の核であると思われるプロフィットモデルのパターンが列挙されており,既存起業がどのように組み合わせているかがまとめられている。
結論
どちらかというと意識高い系の本になるのだが,プロフィットモデルパターンの考え方は参考になった。
自分がWebサービスや事業を開始する際の参考にしたいと思った。
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