概要
- 書名: お金は寝かせて増やしなさい
- 副題:
- 著者: 水瀬 ケンイチ
- 出版日: 2017-12-18
- 読了日: 2019-11-22 Fri
- 評価: ☆3
- URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/07/
評価
「全面改訂 ほったらかし投資術」でインデックス投資に興味を持ち,同著の別の本でオススメの本をブクログやAmazon.co.jpでレコメンドされたので試しに読んでみた。
本書ではインデックスファンド投資を推奨・解説している。特徴は以下2点だろう。
- アセットアロケーション・分散投資の解説
- 著者の投資遍歴の解説
特に,アセットアロケーションに関して計算ツールの紹介,組み合わせによりリターンやリスクの試算などもあり興味深かった。
ただし,アセットアロケーションがインデックス投資の結果を決めると,アセットアロケーションの説明の冒頭であったものの,その理由などについてはあまり説明がなく,やや消化不良だった。
その他は,他のインデックス投資の本 (例: 「全面改訂 ほったらかし投資術」) と大きな違いがなく,新鮮味はなかった。
随所に漫画が散りばめられていたが,内容にあまり意味がなく,個人的にはただのページのかさ増しで邪魔だった。
また,巻末の著者の投資遍歴は別に興味なかったのでどうでもよかった。
引用
p. 86: 数字を入力するだけでリスクと期待リターンがわかる便利ツール
- ブログ「投資信託のブログ ファンドの海」
- アセットアロケーション分析 (イーノ・ジュンイチ氏作成)
- http://guide.fund-no-umi.com/tools/aa.html
- ブログ「ひと手間くわえた積立投資で資産形成」
- バリュー平均法の道具箱 (森村ヒロ氏作成)
- http://valavg.com/value-averaging-tools/
- (要ダウンロード・Excel形式)
これらのツールにはいずれも、各資産クラスの期待リターンやリスクなどの基礎データがあらかじめ入っており、各資産クラスの入力欄に、国内株式に○○%、先進国株式に○○%、新興国株式に○○%と数字を入れていくと、そのポートフォリオ全体の期待リターンとリスク (標準偏差) が自動計算されます。
アセットアロケーションを試算するツールを知った。
p. 102: 投資すべきインデックスファンドはズバリこの3本!
- 三井住友・DCつみたてNIS・日本株インデックスファンド
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス
- <購入・換金手数料なし> ニッセイ新興国株式インデックスファンド
オススメインデックスファンドが紹介されていた。
結論
インデックス投資本として,アセットアロケーションについてわずかに重点が置かれていたように感じたが,内容が中途半端であまり納得できなかった。
きちんとした他書を当たらないと理論的なところは理解できないだろうと思った。
内容自体は,インデックス投資本では普通に感じた。
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