書評☆3: 情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方 | ソフトウェア開発者のための市場・製品・キャリア選択

概要

  • 書名: 情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方
  • 副題:
  • 著者: Fowler, Chad
  • 出版: 2010-02-25
  • 読了: 2020-04-07 Tue
  • 評価: ☆3
  • URL: book.senooken.jp/post/2020/04/19/

評価

「偉大な開発者も昔は普通の人と同じように,悶々とした日々を送っていた」というこの本の触れ込みをどこかで見かけ,前から興味を持っていて読んだ。

元々アルトサックス奏者のミュージシャンだった異例の経歴の著者による,ソフトウェア開発者の生き方について書かれている本だ。

著者の大企業での勤務経験も踏まえ,ソフトウェア開発者としてのキャリアを成功するためのコツを解説している。

マーケティングの側面を重点的に取り扱っていた。キャリア選択としての,市場の選択,製品の選択,自己研鑽など。いわれてみれば当然のようなことが書かれていた。

言うのは簡単だが,やるのは難しい内容が多かった。

前評判で普通の人だったという話に興味を持ったのだが,残念ながら著者は普通の人ではなかった。そうでなければMicrosoftに買収されるような企業にはいないし,多くの重要なポジションに就くことすらできていないだろう。

そういう意味で,数多くの自己啓発本と同じようにそこまで自分には響かなかった。

引用

p. 12: 4 一番の下手くそでいよう

  1. 自分自身にとって「一番下手くそになる」状況を見つけよう。

積極的に活動している開発者コミュニティが近くになければ、インターネットを利用しよう。君から見て高く評価できて、自分の目指している「次の段階」の開発者たちがいるオープンソースプロジェクトを選ぶ。そのプロジェクトのTO-DOリストやメーリングリストのアーカイブを調べ、何らかの機能やメジャーなバグフィックスを選び出し、コーディングに励もう。


そうしているうちに、やがてプロジェクトチームの信頼されるメンバーになっていることに気付くだろう。

「一番の下手くそになる」(Be the Worst) という有名な格言の出典に辿り着いた。

自分より優秀な人間に囲まれていると,勝手に自分のレベルも上がるという話だった。

言葉だけどこかで知っていたのだが,自分の身の回りでは難しいと感じていた。今すぐ始めよう!の節で,具体的な手順が書かれており,身近にそういうグループがなければ,自分からそういう開発者コミュニティに入っていって無理やり一番下手くそな状況を作ればいいという話だった。

自ら一番下手くその環境に見を投じるというのはなかなかストレスがかかるのだが,なるほどと思った。

p. 43: 12 ビジネスの仕組みを学ぶ

1 ビジネスの基本に関する本を1冊手に入れ、最後まで読み遠そう。良い概説本を見つけるコツは、MBA (経営学修士) 死亡者向けの本を探すことだ。実用的で適度に短い参考書として、『The Ten-Day MBA』 [Sil99] を紹介しておく (*1] [邦訳] 渡会圭子・曽根原美保 訳『10日で学ぶMBA』ソフトバンククリエイティブ)。この本はタイトル通り10日で読める。それほど大きな投資じゃないだろう。

社会人としてビジネスの基本については知ったほうがいいだろうとは思っていたが,なかなかきっかけがなく後回しにしていた。今回,ここで良さそうな本を紹介していたので,この本を読んで勉強してみたい。

結論

ソフトウェア開発者のキャリア成功のコツが書かれていた。よくある自己啓発本的な側面も多く,自分が思っていたより,普通の人ではなかったので,残念ながらいまいち自分には響かなかった。

ただ,引用した2の箇所,特に「10日で学ぶMBA」を知れたのは大きかった。

160ページ程度と文量はそこまで多くはない。いろんなところで引用される本なので,教養として読む感じだろう。

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