概要
- 書名: 勝つ投資 負けない投資
- 副題:
- 著者: 片山 晃 and 小松原 周
- ISBN: 9784844374121
- 出版: 2015-05-21
- 読了: 2020-08-21 Fri
- 評価: ☆3
- URL: book.senooken.jp/post/2020/08/23/
評価
こちらの「【150億円の答え】何を、いつ、いくらで、どれだけ買い、いつ売ればいいのか?稀代の株式投資家「片山晃」氏が答えを出す【五月×Zeppy超豪華コラボ】 – YouTube」の動画で,日本を代表する個人投資家である片山晃に興味を持ち,彼が著者として唯一出版している本ということで興味をもって読んだ。
本書は大個人投資家である片山晃と機関投資家である小松原周の2名により,それぞれの経歴を説明しながら勝つ投資・負けない投資手法について記されている。
両者とも,ファンダメンタル分析を用いた中長期投資を行っているため,それに基づいた話が書かれていた。
上記の動画連載などで解説されていた片山晃の過去の投資遍歴の一部が書かれており,ここが本書で一番価値のある部分だと感じた。
具体的な投資手法については,比較的一般的な話が多く,両者とも自分が参考にするのは難しく思った。
引用
p. 111-117: 株価が何からできているかをご存じですか?
株価とは、別の難しい言葉で表現すると、「時価総額」、「企業価値」などに置き換えることができます。
学術上は、将来に稼ぐ現金、いわゆるキャッシュフローを、今の価格に割り引いた時の価格が「理論株価」になります。
こちらで理論株価の計算方法が示されており,今まで考えたこともなかったので興味深かった。
p. 128-131: 「投機」と「投資」の違いとは?
前置きが長くなりましたが正解は、投機とは「確率」にお金を投じること、投資とは「価値」にお金を投じることです。
よく株式投資をギャンブルだと思っている人がいますが、その人たちは考え方を改めなければなりません。ギャンブルは40 %の人が買ったらとしたら、60 %の人が負けている、いわゆるゼロサムゲームと呼ばれる確率の話でしかありません。
一方で投資とは、需要と供給によって新たに生まれる「価値のギャップ=富」を得るものであり、その実現益は当然GDP (国内総生産) にも計上されます。
投機と投資の違いが説明されていた。
結論
日本を代表する個人投資家の一人である片山晃と機関投資家による本だった。
どちらかというと,投資の本というよりかは片山晃の自叙伝やエッセイの側面が強く,こちらに本書の価値があると思った。
投資手法については,比較的一般的な話が多いように感じ,少なくとも自分にはあまり参考にならなかった。
偉人投資家のエッセイとして読み物として読むのが良いと思った。
コメント
[…] 同じく日本を代表する個人投資家の本としては片山晃の「勝つ投資 負けない投資」がある。 […]
[…] 同じく日本を代表する個人投資家の本としては片山晃の「勝つ投資 負けない投資」がある。 […]