概要
- 書名: お客のすごい集め方
- 副題: 4つのパーツでその気にさせるレスアドのノウハウ
- 著者: 阪尾 圭司
- ISBN: 4478550190
- 出版: 2006-11-16
- 読了: 2020-11-22 Sun
- 評価: ☆4
- URL: book.senooken.jp/post/2020/11/23/
評価
以前読んだ「10倍売れるWebコピーライティング」で紹介されており,書籍の内容が良かったことから,気になっていて読んだ。
レスポンス広告でお客さんを引き込むための極意が書かれた本となっている。
10倍売れるの本で説明されている4のパーツがわかりやすく説明されており,よかった。
多くの人がイメージするキャッチコピーなどは,スタイリッシュで洗練されたものに感じるが,セールスレターに関しては泥臭く情報が多いものの方が反応がいいということから,説明が始まる。
文量も多くなく,実例が掲載されており,よかった。現在のセールスレターの根本になっているような内容に思った。
引用
p. 50: 反応率を高める4つの武器
皆さんに一番始めに知っていただきたいのは、効果的なレスポンス広告を作るためには、4つの武器が必要だということです。
その4つとは、「結果」「実証」「信頼」「安心」です。
- 結果: たとえば1万円支払ったとき、お客様にどんなベネフィット (メリット) があるのかを伝えること。つまり、すぐに結論を伝えるパーツでなければなりません。
- 実証: どのような理由で「結果」が実現するのかを説明するためのグラフやデータ、詳しいコピーなど。有名ではない企業及び商品には特に必要なパーツ。
- 信頼: 第三者からの評価のこと。たとえば、権威のある博士や評論家からの言葉、または各種マスコミでの掲載記事など、信頼感を高めるためのパーツ。第三者からの評価を用意できない場合は、創業年数、企業実績をアピールすることも有効です。
- 安心: お客様の声のこと。たとえば先に体験した人が語る「どんなに良い商品だったか」「店員のサービスは良かったか」などについてのコメントは、安心感をとても与えることができるパーツとなります。
本書の肝となるセールスレターにおける4パーツが説明されていた。
p. 78: キャッチコピー
えっ?「お客様がどんなことを望んでいるのかわからない」ですって?
そんな人は、悩むことはありません。わからないときは聞いてみたらいいんです。「売りたい」「利用してほしい」と思っている客層の人に、直接インタビューするんです。
顧客へのインタビューの重要性が書かれていた。
p. 93: キャッチコピーでも力を発揮する"ニュース性"
ここでは,特に成熟した市場などで,ニュース性をキャッチコピーにして,「結果」は周りで訴求したほうがいいことが書かれていた。具体的には,キャンペーンや割引などがニュースとなりえる。
競合の多い分野や,差別化の難しい分野,知名度だけはある場合などに有効であることが書かれていて参考になった。
p. 103: レスポンスを高める「申し込みスペース」の工夫
ここではセールスレターに掲載する電話番号やURLを掲載する申し込みスペースの工夫について書かれていた。具体的には,申し込みやすいようにオペレーターの写真やHPの画像などを添えるということで,なるほどと思った。
結論
内容としては,10倍売れると被る部分が多く,10倍売れるのほうが,実践的になっているので,そちらを読めば事足りるように感じた。
ただ,内容の本質的な部分は本書がベースになっており,そういう意味では未だに色あせない集客における基本が書かれているので,良い本だと思った。
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