書評☆2: しょぼい起業で生きていく | ※ただし人気者に限る起業方法

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概要

  • 書名: しょぼい起業で生きていく
  • 副題:
  • 著者: えらいてんちょう (矢内 東紀)
  • 出版: 2018-12-25
  • 読了: 2020-04-17 Fri
  • 評価: ☆2
  • URL: book.senooken.jp/post/2020/04/23/

評価

先日読んだ「凡人起業」のAmazonのカスタマーレビュー (えらてんさんの「しょぼい起業」の後に読みました)で言及されており,興味を持って読んだ。

起業方法の解説本になる。特徴としては,書名通り「しょぼい起業」だ。

リサイクルショップや喫茶店のような周りの人間を巻き込むような形で,自分の生活をお店に融合させることで,事業コストを徹底的に抑え,口コミや人づてで人を巻き込むようなスタイルだった。

お金もかからずやっている内容も比較的簡単そうで,そこが「しょぼい起業」のゆえんだろう。ただし,見逃していけないのはこの方法は他人とのコミュニケーションが前提にあるところだ。

実際,本書内でも元々著者はTwitterで1000人以上のフォロワーのいるちょっとした有名人であり,Twitterで知った人が客層の大半だ。著者自体慶應義塾大学の経済学部出身ということで,文系で既にある程度の人脈を持っているところからスタートしている。

方法論としては簡単だが,肝心の人脈を作るところやコミュニケーション能力を発揮して人を巻き込むというのは人を選ぶ。少なくとも自分には無理だと感じた。

しょぼい起業を実践する上では,SNS上である程度人気者になる必要がある。しょぼい起業の実践の前に,そこから始める必要があると感じた。

また本書の中では,お店を継続的に開くことを強調していた。お店さえ開いておけば,勝手に人がやってきて,コミュニケーションが取れていれば,お店の品を買ったり,物品を提供してくれたりするとのことだったが,ここはイメージできなかった。はたして本当にそんなことがありえるのだろうかと。

結論

しょぼい起業という題名やAmazonカスタマーレビューでの評判を読んで期待していた。読み物としてまあまあ面白かったのだが,内容が人を選ぶものだった。

一見すると簡単そうに見えるが,人を巻き込む力という人によっては難しい能力を前提としている。文系で人との共感で生きていける人,一言でいうと人気者であればうってつけかもしれない。しかし,自分にはこの方法は無理だなと読んで感じた。

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