書評☆4 カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工作 | 2016年の最新情報に更新された「Raspberry Piで学ぶ電子工作」

概要

2014-11-20に発刊された「Raspberry Piで学ぶ電子工作」をカラーにして,内容を2016年の最新情報に更新した新版となっている。

目次構成を眺めればわかるが,書籍のメインとなる電子工作部分はだいたい同じ構成となっている。一部付録やサブセクションが変更になったりはあるものの,旧版でも内容は通じる。

大きな違いはやはり,カラーになったことだろう。カラー印刷の都合,紙質が分厚くなり,ページ数はほぼ同じでも書籍の分厚さは1.1-1.2倍となっている。

結論

内容自体は,「Raspberry Piで学ぶ電子工作」とだいたい同じであるため,これもRaspberry PiのIoT電子工作の入門として無難な一冊だ。新版が出て増刷されたので,お買い求めしやすくなったのがありがたい。

購入費用をケチりたい場合は,旧版もありだと思う。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/08/31/

書評☆2 「Raspberry Pi2」 & Scratchでプログラミング | Raspberry Piはほぼ関係なく,単なるScratch入門

概要

GUIなプログラミングシステムであるScratchの入門書となっている。

書名に,Raspberry Piのキーワードがあったので,IoT的な内容を期待したのだが,Raspberry Piの要素はほぼなかった。単に,Scratchが最初からインストールされているPCくらいの扱いで,Raspberry Piについての言及はほぼない。

内容は,Scratchの基本機能の解説をひたすらやっているだけだった。 [まえがき] に「Scratchは現実のプログラムの中身を視覚化できるので,幼児教育よりは,むしろ実務のプログラム開発に使うことができるという事実があきらかになってきた」という説明があり,少し期待していたのだが,本当にScratchの機能を説明しているだけで,あまり発展的な内容はなかった。

単機能の説明に従事しているだけで,これらを組み合わせて何かを作ろう的なものもなく,自分には物足りなかった。

結論

まず,書名にRaspberry Piの単語が入っているが,Raspberry Pi固有の説明はほぼなく,あくまでScratchに入門書であることに注意しよう。

プログラミング初心者で,Scratchをこれから始めてみたいという人には少しは有用かもしれない。しかし,中身があまりよくなかったので,ネット上の情報や他の本をあたったほうがいいのではないかと思った。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/08//30/

書評☆3 表紙に目を引かれるが中身は普通 | マンガでわかる最強の株入門

概要

株式投資の入門書となっている。表紙にかわいい女の子が出ていて,図書館で借りて気になって読んだ。

予約もたくさん入っていて,予約を申し込んでから4か月くらい待ってようやく借りることができた。それくらい人気だったので,表紙のインパクトというのは重要なんだと感じた。

それで肝心の内容だが,至って普通の入門書だった。話も普通だった。違うのは,可愛い女の子のイラストやマンガが入っていること。

同じ株式投資の入門のマンガであれば, マンガでわかる株式投資! 女子高生株塾 のほうが内容がよかった。

まとめ

表紙が目を引くが,内容は普通なので,単純に株式投資の勉強をしたいなら他の本をあたってもよいと感じた。

可愛い女の子と一緒に勉強したいならば,よいかもしれない。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/08/29/

書評☆3 日経 Linux 2014年 10月号 | Raspberry Piを使った水分センサー+太陽電池で家庭菜園の水やり監視装置の紹介

概要

創刊15周年記念で,別冊付録にRed Hat Enterprise Linux 7の解説本が付いている。

Raspberry Pi関係の記事を目当てに読んだ。肝心の内容は,p. 78からの家庭菜園の水やり監視マシンというもの。

無線舞い込んである「TWE-Lite」を利用して無線で土の水分量の計測値を送信し,水分センサーと無線マイコンは太陽電池で動かし,蓄電して夜間も動作させている。

太陽電池を使って,24時間体制で総費用1万円以内くらいで,お手軽そうだった。しかし,内容がちょっと難しそうだった。

他にもRaspberry Pi関係の記事はあったが,あまり興味を持つような内容ではなかった。

参考

p. 74にリミットリンク (http://limitlink.jp) が公開するOSSなグループウェアが紹介されていて,参考になった。

結論

Raspberry Pi関係の記事を目当てにしていたのだが,自分には物足りなかった。

太陽電池を使った24時間監視は,IoTを実践する上で重要なテーマだと思う。しかし,電力計算などけっこう小難しそうで,なかなか手が出ないなと感じた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/08/28/

書評☆3 スレッドシーケンスからDBのバイナリーの形式まで | MariaDB&MySQL全機能バイブル

概要

MariaDBとMySQLの機能を網羅的に解説している。

2018-06-02時点でMariaDBについて言及されているのはこのこの本と[PHP7+MariaDB/MySQLマスターブック]の2冊だけであり,貴重な一冊だ。

冒頭で,MySQLとMariaDBの違いや重要な機能を解説し,その後各コマンドやSQLを順番に解説している。網羅的に解説しているので,逆引きで使える。

驚いたのは,内部構造の解説があったところだ。MySQLの主なデータ型であるMyISAM型とInnoDB型やレプリケーションについては,処理のシーケンス図やデータのバイト列との対応など,細かいことまで解説があった。ここまで細かい話が書かれている本はあまりないので目新しかった。

内容はけっこう高度であり,表紙に現場で役立つともあり,既にある程度使える中上級者向けの本だと感じた。

まとめ

MariaDBとMySQLの機能を逆引き的に使うのによい本だと感じた。

初心者は MySQL徹底入門 第3版 を読んで,まずはMySQLになれたほうがよいだろう。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/08/27/

書評☆3 カラー図解 Raspberry Piではじめる機械学習 基礎からディープラーニングまで | RaspberryPiを使うことで標準化された演習環境で,数式を一切使わずに機械学習を丁寧に解説

概要

マイコンのRaspberryPiを使って,機械学習を学ぶ本となっている。

具体的には,Pythonの各種ライブラリーを使い,scikit-learn付属のアヤメの分類,手書き数字の判別を行いながら,機械学習を学ぶ。機械学習の集大成として,最後にじゃんけん勝負を自分でデータを用意したり,画像認識までやる。ディープラーニングは最後の70ページくらいでここまでの応用という形で解説されている。

環境のインストール方法を付録 (HPから閲覧) にするなど,書籍の密度をあげることを配慮しており,好印象だった。

扱う内容が,機械学習ということでそもそもこの分野への興味関心がないと読むのはしんどいと思った。理論の部分や解説の部分がけっこうしっかり書いてあるのはよいのだが,あまり興味ない人が読むと細かいことを読むのがしんどいと感じた。

書籍内には数式は一切登場しない。これをどう思うかは読者次第だが,手軽に機械学習がどういうものなのかを理解するにはいいと感じた。

参考

なぜRaspberry Piで機械学習を扱うのかというのは,第3章p. 55-の冒頭できちんと書かれている。その理由は大きく3点だった。

  1. Linux
  2. Python
  3. カメラモジュール

一番大きいのは,カメラモジュールだ。執筆側としては,読者の演習環境を標準化しやすいというので,説明しやすかったのだろう。

ただ,機械学習をやるには必ずしもRaspberry Piは必要は出ないと感じている。

結論

書名にはRaspberry Piとあるので,IoT的な面も期待したが,そこは関係なかった

素直に機械学習の演習本として,興味がある人が読むと有用だと思った。内容が丁寧で,数式が一切ないので,機械学習がどういうものなのか実際に手を動かして,確認するにはよかった。機械学習の手始めとしては良い本だと感じた

あいにく,自分はあまりAIに興味がなく,IoT的な面に期待していたので,けっこう読み飛ばした。

パーマリンク: https://senooken.jp/post/2018/08/25/

書評☆4 これ1冊でできる! ラズベリー・パイ 超入門 改訂第3版 | 網羅性,わかりやすさ共に超入門の名に恥じない良書

概要

これからRaspberry Piを使い始める人に向けた入門書となっている。2014年に初版が出版されてから,毎年改訂されている。

内容は,以下のとおりとなっており,Raspberry Piを使ううえで必要なところが網羅されている。

  • Raspberry Piのラインアップの紹介
  • Linuxサーバーとしての利用方法
  • Scratch/Pythonの基礎
  • 電子回路の基礎
  • 電子工作の基礎
  • 電子工作応用/IoT基礎としてネットとの連携

また,カラーで図表がふんだんに用いられており,わかりやすかった。

特に,ただの電子工作に終わるのではなく,IoTとして重要な,Linuxサーバーと,最後のインターネットとの連携があるのがとてもよかった。

Raspberry Piの紹介などの部分がある都合,最後の電子工作部分が相対的に少なくなっているのはしかたがない。

電子工作やIoT的な部分をもっとやる場合は,それに特化した本 (例: 実例で学ぶRaspberryPi電子工作) をあたるのがよいだろう。

他の版とは,章立ての構成が同一なので,おそらく新しいRaspberry Piのモデルに関する内容などが違うのだろう。予想でしかないが,古い版と内容にあまり違いがないのかもしれない。

結論

Raspberry Piについて,網羅的にわかりやすく解説されており,入門として最適な本だと感じた。

IoTをこれから始める上で,Raspberry Piによる電子工作やプロトタイプを始める取っ掛かりとしてもよかった。

手元においておきたいと思えるいい本だった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/08/24/

書評☆4 実例で学ぶRaspberry Pi電子工作 | IoT電子工作に特化した実践演習

概要

Raspberry Piを用いたIoT電子工作の応用事例に特化している。

具体的には,以下の事例を解説している。

  • 3章 電子サイコロ
  • 4章 インターネット上の天気予報の表示
  • 5章 赤外線リモコンの操作
  • 6章 カメラ台
  • 7章 画像処理
  • 8章 ロボット操作

どれも実践的な内容で,とても参考になった。

配線接続がちょっと複雑で,ロボット操作などは組み立てるのがやや難しそうだと感じた。

個人的には,文庫本でなくもっと大きなサイズの本で出してほしかった。配線図やソースコードなども掲載されており,小さな紙面を何ページもまたがっているところがあったりして,読みにくかった。

結論

Raspberry Piの応用事例に特化しており,入門書 (例: これ1冊でできる! ラズベリー・パイ 超入門 改訂第3版 ) の次に読む本として最適だと感じた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/08/23/

書評☆2 今後のトレンドで重要な企業調査に便利 | IT・Web・IoT〈2019年度版〉

概要

近年のIT業界における大きなトレンドとそのキーワード,重要な企業について解説されている。

内容は,就職のための情報誌という印象を受けた。ITに関してどういう業種,仕事があってどういう会社があるのかなどが解説されている。
個人的には,AIやIoTなどのキーワードの意味と,何が重要なのかという具体的なところを知りたかったのだけど,あまり詳しいことはなかった。

主に就活生や転職活動中の人が,どういう会社・仕事があるのかをさくっとしるのに便利な本という印象だった。

参考箇所

p. 11: これから来る新時代の道しるべを贈りたい

2017年3月に発表された「働き方改革実行計画」を読めば、日本の未来に対する強烈な危機感と、新しい日本を創ろうとする強い意志が伝わってきます。

2017年ころに電通の若手女性社員が自殺した事件を受けて,働き方改革というのが社会の大きなテーマになってきたように思う。
具体的にどうなっているのかというのは全く知らなかった。

ここでの言及で具体的な計画があることをしり,調べたところ,実際に政府の計画が 働き方改革実現会議 で公開されていることを知れた。

内容をざっとみたところ,史上初めて長時間労働に関して罰則を設けるなど,具体的なことが盛り込まれており,安倍政権も悪くないのではないかと感じた。

まとめ

この業界初めてという人であれば,得るものは大きいかもしれない。しかし,今回は最近のトレンドについてなぜこれがいいのか,どういうのがいいのかなどもう少し詳しく知りたかった。

自分には,全体的に内容が物足りなかった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/08/22/

書評☆3 Arduino[実用]入門 | 実用というより基礎入門

概要

Arduinoの入門本となっている。内容としては,以下が書かれていた。

  • Arduinoの紹介
  • 電子回路制御
  • 通信・デバイス
  • 無線LANでのIoT工作

個人的に,特徴だと思ったのが,一番広く使われているArduino Unoには無線モジュールがないので,別途ESP-WROOM-02を組み合わせているところだ。

電子工作としてよく名前が上がる,Raspberry PiはArduinoよりも配線接続が難しそうだという印象があった。その代わりに,Arduinoは無線接続がネックのようだ。

内容が物足りなかった。入門としてはよいのだが,扱っている事例が,単に部品を機能させるレベルで終わっているからだ。

通信のところも,端末上の標準出力にデータを出力するなど,原始的な内容で終わっている。また,最後の無線LANで,センサーが受け取った情報をサーバーにアップロードする部分も,単に受け取った数値データを画面にそのまま表示させており味気なかった。

例えば,Raspberry Piだと「これ1冊でできる! ラズベリー・パイ 超入門 改訂第3版」同じWebへのアップロードでも,飛ばすデータが画像で,それを表示できるようになっており,リッチだった。

結論

Arduinoの入門本はRaspberry Piに比べると数が少ないので貴重な一冊だ。

Arduinoがどういうもので,電子工作やIoT工作などに必要な基礎を学ぶことができる。ただ,内容が初歩的な部分で終わっており,その後の展開やモチベーションの維持という面が弱かった。

ここは,応用本をあたることで解決するのかもしれない。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/08/21/