書評☆3 5G教科書 | 大ボリュームだが,専門用語のオンパレード

概要

通信技術の5Gを解説している。

400ページにも及ぶ大ボリュームで5G及びその周辺技術について解説されており,情報量が多かった。

ただし,冒頭から専門用語が容赦なく登場し,専門用語だらけの本となっている。そのため,教科書とはあるが,ある程度ネットワークやインフラなどの通信技術について知識がないと,内容についていけない。

書籍の冒頭で,経営者などの非技術者にとっても役に立つようなものにしたいと書いてあったので,期待していたのだが,これだけ内容が難しいと,理解するのは無理ではないかと思った。

ここがとても残念だった。

結論

情報量は多いので,通信会社や通信技術に関する仕事や研究をしている人にとっては,リファレンスとしていいかもしれない。

ただし,この分野について知識がない場合,この本はまだ早い。他の本で,基本的なところを理解してから読んだほうがいいだろう。

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書評☆2 組織セラピー | 5分野の専門家による組織での就労に関する理論

概要

フロイト,ユング,ブリーフ・セラピー,家族療法,プロセス・コンサルテーションの理論家による,組織の中で働くことについての理論がまとまったものとなっている。

オムニパス形式になっており,5人の著者が持ち回りに1章ずつ記しており,最後にまとめの章で構成される。

ただし,一つ一つの章が10-20ページ程度と,単純に文量が少なすぎて,あまり参考にならなかった。理由が余り書いておらず,こうだからこうみたいな感じが多かった。

どちらかというと,巻末に付録としてついている日本でのシャインとの対談録の方が面白かった。付録といいつつ,ページ数が50ページと本書の1/3程度を占めていた。

結論

5分野の専門家による意見がまとまっており,読む前は期待していたのだが,内容が少なすぎて参考にならなかった。

シャインの本にはいいもの (「人を助けるとはどういうことか」) もあったので,残念だった。

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書評☆2 ワイド版 思考の整理学 | 昔の人の思考整理術

概要

1983年に「ちくまセミナー1」として刊行され,1986年にちくま文庫として刊行されたもののワイド版となっている。

元となった本が1980年代のものであり,昔の人の思考整理術が書かれている。

著者が英文学者であり,いかにも文系的な内容となっている。つまり,文献の引用などはなく,著者が考えること,他の文献を読んで参考になったことなどが書かれている。

けっこう一般的なことが書かれている。例えば,一度他のことを考えてみるとか,とにかく書き出してみるとか。

記憶にとどまった内容をノートに記し,特に印象的だったものなどをさらにまとめていくことで,自分だけの思考整理ノートができる。こういう考え方はよかった。

ただ,全体的に文体が偉そうな感じで,読んでいてあまり気分は良くなかった。

結論

図書館での貸出が人気であり,人気の本なのだと期待していたのだが,期待はずれだった。

昔であれば,このような本も貴重だったのかもしれない。しかし,今となっては別にそこまで目新しいことでもない。

せめて,もう少し文献を引用するなど,科学的根拠に基づく内容を展開してほしかった。著者の思考整理術に終止しており,個人の方法論を出るものではなかった。

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書評☆2 フリーランスの教科書 | 確定申告と保険と年金に関する浅い話

概要

フリーランス1年目にすべきことを税理士と社会保険労務士の観点から,確定申告と保険・年金に焦点をあてて書かれている。

内容は,物語仕立てになっており,軽い気持ちで読むことができる。ただし,内容が全体的に薄くて浅いと感じた。

フリーランスの教科書とあったので,仕事のとり方などもっと大事なことが書かれていることを期待していたのだが,そういうのはあまりない。

著者が税理士と社会保険労務士の2名であるのもあり,自分たちの仕事に有利な内容しか書いていない。

結論

書名が「フリーランスの教科書」となっていたので,内容を期待していた。しかし,内容は確定申告と保険・年金にフォーカスしており,期待していた内容と違った。

しかも,内容がけっこう一般的なことが多く,全体的に薄くて浅かった。個人的には期待はずれだった。

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書評☆2 見える化4.0 | 社内構造の可視化による経営改善

概要

会社経営について詳しい2人の専門家による,社内状況の可視化による経営改善を提言している。

可視化は以下の4段階のレベルがある。

  1. 社内構造
  2. プロセス
  3. サービスモデル
  4. 24時間

著者が経営の人であるため,経営の内容に終止している。一般社員が読んだところで,どうにもできない内容だった。

結論

IoTのビジネスの話を期待していたのだが,思っていたのと違った。

こういう経営の話は,一般社員が読んだところで,実行不可能であり,役に立たない。

今後はこういう経営の本を読むのは避けようと思った。

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書評☆3 仕事が取れるすごい名刺交換5つの鉄則 | 名刺裏面に掲載すべき8項目とは?

概要

名刺の専門家である著者により書かれた名刺交換成功の秘訣が書かれている。

名刺交換時の話題や,名刺交換後の自己紹介として名刺裏面の活用の重要性が書かれていた。

特に,名刺裏面に記載すべき内容とそのポイントが書かれていて参考になった。今まで,項目を箇条書きにしているだけでいまいちだったので,これを参考にしたいと思った。

参考

p. 44: 名刺は、紙1枚にまとめた「自分の資産」

名刺交換とh単純に名刺という紙を交換する場でも、前出の女性のように「身分証」を交換する場でもありません。目の前にいる相手との「価値観」を交換する場です。

ここで言う価値観とは「仕事観」「仕事に対する想い」「流儀」「趣味」「家族」「出身地」「学歴」「資格」「好きな食べ物」「自分のルール」「成功体験」「失敗体験」「自分が経験してきたこと」など、自分の人となりがわかる情報のことを指します。

これらは、自分の中にしまっている資産と言い換えてもいいでしょう。その資産を頭の中にしまっておくのではなく、目に見えるようにすることを「自分の棚卸」といいます。この棚卸をする際に、私のセミナーで活用しているのが、49ページのマンダラマップを基にした棚卸ワークです。

このマンダラマップにあらかじめ記入している項目は、名刺交換の際に相手から話しかけられやすい項目ベスト8になります。このベスト8を名刺の裏面に記入することで、自分の価値観を相手に伝えることが可能になりますし、名刺交換時にネタ探しの時間を与えることができます。


  1. 出身地
  2. 居住地
  3. 出身校
  4. 家族
  5. 好きな食べ物
  6. スポーツ
  7. 趣味
  8. 資格、特技

名刺裏面に記載すべき項目が紹介されていた。たしかに,出身地や居住地,学校が同じだと話しやすい。参考になった。

p. 203: 最強名刺-鉄則5 こだわり度を見せることで、人となりが伝わる-趣味嗜好で会話が盛り上がる仕掛け

魅力的なプロフィールに見せるポイントは3つあります。

  • 箇条書きにする
    並列に並べない。箇条書きにすることで思い入れ度が伝わります。
  • 具体的にすればするほどこだわり度がわかる
    「普通のラーメンよりは○○屋のしょうゆトンコツちょい固めが好き」など。
  • 実績をプラスすることで専門性もアピールすることができる
    早朝ランニングだけでもすごいですが、「早朝ランニング歴15年、毎年ホノルルマラソンを乾燥しています。東京マラソンも走りました」と書くと、走りにこだわっている印象が強調されます。

よくある趣味に読書がある。たしかに,内容を具体的にしてさらに実績まで書くとこだわり具合がわかり,興味を持ちやすいかもしれない。

結論

一般的な内容も書かれていたが,名刺に記載すべき内容について細かく書いてあり,名刺作成時の参考になった。

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書評☆3 なぜ、名刺交換をしても仕事につながらないのか? | 相手にあった自己紹介パターンを用意し,自分の特徴を伝えること

概要

税理士などの士業に従事する著者2名による名刺交換術を解説している。

名刺交換で顧客に繋がらない理由,名刺交換時の自己紹介のコツ,さらに効果的な名刺の作成方法などが解説されており,実践的でよかった。

特に,名刺のレイアウトについても解説があり,自分の名刺作成の参考にしたいと感じた。

参考

p. 5: 顧客につなげる共通点

私達自身の経験や、周りで仕事を紹介してもらったり、顧客に繋げたりしている人々を見ていると共通点があるのです。それらをまとめると…

  1. 同業他社より覚えてもらう名刺を作る
  2. 名刺交換では相手が答えやすい質問をする
  3. 自己紹介の時は単なる業務説明をしない
  4. 名刺交換後に自分から積極的に会う機会を作る

名刺交換後に顧客につなげるコツがまとまっていた。

p. 20: 自分が会いたい人と紹介できる人を考えておく

異業種交流会やセミナーに参加するときには、具体的に自分が出会いたい人や他人に紹介できる人を考えておくことが大切です。

たしかに,困っている人に,助けとなる紹介できる人を考えておくのが大事だなと感じた。

p. 38: お勧めしたいビジネス書

  • 営業を強化したい人
    • 「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法
    • 顧客に必ずYesと言わせるプレゼン
    • 「見込み客」が勝手に増え続ける仕組み
  • 講師力アップ
    • 90日で商工会議所から呼ばれる講師になる方法
  • 部下育成
    • はじめてのリーダーの教科書
    • 仕事をまかせるシンプルな方法
  • 仕事への取り組み方
    • 数字を使えば9割伝わる
    • 独身★40歳で会社を辞めましたが何か?
    • 非エリートの思考法
    • 問題の解決に効く100のビジネスサプリ
  • 英語力アップ
    • ずるい英語

お勧めのビジネス書がまとまっていた。どの本も読んだことはなかった。

p. 43: 自己紹介をしても興味を持たれない理由

  1. 特徴がない
  2. メリットを感じない
  3. 信頼できない

それでは自己紹介では何を伝えればいいのでしょうか?それは「特徴」です。相手の記憶に残るような部分をしっかり伝えることが大切です。

p. 74: 自己紹介パターンを数種類用意しておく

自己紹介について最後にお伝えしたいことは、パターンを作るということです。しかも数種類用意しておくことが大切です。パターンを作っておく理由は、ちゃんと相手に伝えるための準備のためです。それでは、なぜ数種類用意した方がいいかというと、自己紹介の場は様々あるのでひとつのパターンでは対応できないからです。


様々な環境・状況ではあなたの職業についてよくわからない方もいるでしょう。よくわからない方に興味関心をもって聞いてもらうのは至難の業です。したがって、シチューエーションに合わせて幾つか用意をしておくことをお勧め致します。私も「税理士」、「経営者」、「セミナー講師」といったビジネス上のパターンや、プライベートを対象とした少し「カジュアル」なパターン、「一発芸」的なパターンと数種用意をしております。

確かに合う人の属性や興味関心に合わせて自己紹介を用意しておくのがいいと感じた。

結論

名刺交換のコツ,自己紹介,名刺作成のコツなど名刺に関する一通りのことが書かれていた。自分で名刺を作成して,名刺交換に臨む前に一度は読んでおくといいなと感じた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/04/15/

書評☆3 シャイン博士が語る組織開発と人的資源管理の進め方 | 薄く読みやすくプロセス・コンサルテーションの素晴らしい事例あり

概要

シャインと行われた人的資源管理のセッションの内容を元にした本となっている。

内容は,HRM (Human Resource Management: 人的資源管理部門,人事部) がプロセス・コンサルテーションをどう活用すれば,組織をよくできるかという内容になっている。

100ページ程度で,比較的読みやすかった。しかし,その分内容が薄かった。

個人的には,内容が物足りなかったので,☆2の評価にしようかと思った。しかし,プロセス・コンサルテーションに関する素晴らしい事例があり,これを知れたのが大きかったので☆3にした。

参考

p. 54:

最後に,これこそがプロセス・コンサルテーションのキャリア開発への応用だという事例をご紹介しましょう。

ある会社が私に,「エンジニアを雇っても1〜2年の内に辞めてしまうのだが,なぜだかわからなくて困っている」と相談してきました。私が従来型のコンサルタントであれば,従業員に色々とインタビューを行い,その結果をレポートにして報告したでしょう。ただこの方法では,従業員から正直な話が聞き出せなかったり,一般的ではあるがその会社の組織文化にそぐわない解決法を私が提案してしまったりする危険性があります。そこで私はプロセス・コンサルテーションの手法にのっとり,この会社が辞めてもらいたくはないと思っているような若いエンジニアたちを集め,Tグループを行い,この問題を任せることを提案しました。

この事例は素晴らしい。プロセス・コンサルテーションの効果的で実践的な事例だった。問題を解決するには,当事者に参加してもらうというのは確かにいい。

今後こういった問題解決時に是非採用したいと思った。

結論

シャインのプロセス・コンサルテーションを人的資源管理にどう役立てるかがコンパクトにまとまっている。

100ページと量が少なく,読みやすかった。ただし,これだけだと内容が物足りないので,読んでいなければシャインの本で一番よかった「人を助けるとはどういうことか」も読むことを勧める。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/04/12/

書評☆3 プロセス・コンサルテーション | 本当の問題の解決には,当面の質問への回答は慎重に

概要

過去に読んだ「人を助けるとはどういうことか」で引用されていて興味を持ち,本書を読んだ。

著者のシャインが実践してきたプロセス・コンサルテーションについて書かれている。プロセス・コンサルテーションの原則を示し,シャインの経験談を元に,どうすればよい関係を築けるかが書かれていた。

読んだ感じだと,けっこう堅苦しい感じで,やや読みにくかった。一般の人であれば,「人を助けるとはどういうことか」をちゃんと読んで実践すれば十分なように感じた。

参考

p. 15: 第1章 プロセス・コンサルテーションとは何か?

当面の質問に答えるのが危険なのは,そうすることで会話は終わってしまい,隠れた問題が表面に出てくるチャンスがなくなってしまうからであう。

支援の関係として,質問に対して回答するものがある。しかし,このやり方はあまりよくない。それがここで書かれていた。よく「質問に対して質問で返すな」とはいうが,質問に対して質問で返さなければ,本当の問題は解決できない。

p. 82: プロセス・コンサルテーションの一般的原則10ヶ条

  1. 常に柄らになろうとせよ。
  2. 常に目の前の現実との接触を保て。
  3. あなたの無知にアクセスせよ。
  4. あなたのすることはどれも介入である。
  5. 問題を抱え,解決法を握っているのはクライアントである。
  6. 流れに身を任せよ。
  7. タイミングが極めて重要である。
  8. 真っ向から対決する介入については建設的オポチュニズムであること。
  9. 全てはデータである。誤りは避けられないが,そこから学習せよ。
  10. 疑わしい時は,問題を共有せよ。

私の観点からみてうまくいかなかった例では,例外なくこれら10原則うちのどれかを破ってしまっていた。同様に,私は暗礁に乗り上げ,次の何をすべきかわからない場合は,この10原則を思い出すことにしている。

プロセス・コンサルテーションの原則が書かれていた。この10原則がこの本の全てといってもいいだろう。

巻末の12章にもこの原則が簡潔にまとまっているのでこちらも参考になった。

結論

シャインの代表論であるプロセス・コンサルテーションについて書かれた本だった。

援助関係を築くために重要な10の原則を元に,どういう過程でこの原則が導かれたのか,シャインの実体験を元に書かれており参考になった。

ただし,内容はやや固かったので若干読みにくかった。援助関係について知りたければ,「人を助けるとはどういうことか」のほうが読みやすかったので,こちらもオススメしたい。

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書評☆3 Vue.js入門 | 内容は詳しいが入門にしては重い

概要

JavaScriptのライブラリーであるVue.jsの開発にも関わっている著者たちによるVue.jsの入門となっている。

基本的なところから応用的なことまで,Vue.jsに関する一通りの話題を解説してある。その分,文量も480ページと多くなっている。

入門とあるので,もう少し簡単な内容が書かれていることを期待していたのだが,内容はけっこう難しかった。

その分細かいことまで書いてはある。

ただ,もう少しわかり易い記述,簡単な言葉で説明できなかったのかと思った。いちいち小難しいことが書いてあり,けっこう読むのがたいへんだった。

入門というよりは,リファレンス的な本だった。

結論

Vue.js入門とあるので,初心者に向けても書かれているかと期待していた。しかし,やはりだがある程度Webの開発の経験者を想定して書かれていた。

ページ数が多く,Vue.jsに関する話題が一通り書かれていたので,それはよかった。入門ではなく,リファレンス的に扱うのが良いと思った。Vue.jsの入門には他の本をあたったほうがいいように感じた。

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