書評☆3 5G教科書 | 大ボリュームだが,専門用語のオンパレード

概要

通信技術の5Gを解説している。

400ページにも及ぶ大ボリュームで5G及びその周辺技術について解説されており,情報量が多かった。

ただし,冒頭から専門用語が容赦なく登場し,専門用語だらけの本となっている。そのため,教科書とはあるが,ある程度ネットワークやインフラなどの通信技術について知識がないと,内容についていけない。

書籍の冒頭で,経営者などの非技術者にとっても役に立つようなものにしたいと書いてあったので,期待していたのだが,これだけ内容が難しいと,理解するのは無理ではないかと思った。

ここがとても残念だった。

結論

情報量は多いので,通信会社や通信技術に関する仕事や研究をしている人にとっては,リファレンスとしていいかもしれない。

ただし,この分野について知識がない場合,この本はまだ早い。他の本で,基本的なところを理解してから読んだほうがいいだろう。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/04/29/

書評☆3 日経Linux 2018年9月号 | 2019-02-08時点で唯一のPleromaの記事とAIスピーカーの自作方法解説

概要

今号の特集は「Linuxサーバー最新レシピ16本:」と「ラズパイで作るAIスピーカー」だ。その他,付録としてUbuntu 18.04LTS対応最新Linux基礎知識本が付属する。

今回はこの特集の中で組まれている分散SNSのPleromaに観する記事を目当てで読んだ。今号の発売当時に以下のURLでそのアナウンスがあったのがきっかけだ。

肝心の記事は,p. 47-48の2ページにわたって,中島能和によりPleromaのインストール方法が解説されている。

APTによる必要なソフトのインストール,nginxなどのサーバー設定などが淡々と書かれており,これだけでインストールできるなら簡単そうだなと感じた。

その他,IoT関係の話題として,Google HomeやAmazon Echoのようなスマートスピーカーを,提供元のAPIを使うことでラズパイで自作しようという12ページの特集が興味深かった。

APIを使うだけでなく,IFTTTを使ったTwitterとの連携もあり,実用的な内容だった。

結論

2018-02-04時点では唯一商業誌で分散SNSのPleromaに言及されている貴重な書籍だった。Pleromaの記事自体は2ページであり,簡単なものだった。今後別の書籍で踏み込んだ内容を期待したい。

その他,IoT関係の話題のスマートスピーカーの自作も,実用的な内容で興味深かった。

自分にはあまり興味なかったが,付録もついておりお買い得な号だと感じた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/02/08/

[wpap service=”rakuten-books” type=”detail” id=”4910071930983″ title=”日経 Linux (リナックス) 2018年 09月号 [雑誌]”]

書評☆3 日経Linux 2017年7月号 | Mastodonのインストールとラズパイ+LINE連携

概要

今号では旬なサーバーの作り方として,特集で分散SNSのMastodonのインストール方法の解説があり,これを目当てで読んだ。

元々はMastodonの記事を目当てに読んだのだが,結果としてはMastodonよりもIoT関係の話が面白かった。

MastodonはDockerでのインストール方法を解説されていたが,本当にそれだけで,ふーんという感じだった。

一方,IoTの話題だと今まで余り見ていなかったLINEとの連携について書いてあり目新しかった。

参考

「特集1 旬なサーバーの作り方10選」の「Part 2 インターネットに公開する」でp. 27-29の3ページにわたって,ライター末安 泰三によるDockerを使ったMastodonのインストール方法が解説されていた。

コマンドや設定が手短に説明されており,これだけでインストールできるならば,簡単そうだなと思った。

その他,「Part 5 IoTを実現する」でp. 53-55の3ページにわたって,ラズパイからLINEを使ってエアコンを制御する方法が解説されていた。LINEとの連携はあまりきいたことがなかったので目新しかった。

その他,p. 91からの特別企画「ラズパイで簡単クラウド連携」でGoogle スプレッドシートやLINEと連携していてここも参考になった。

結論

本書は2017-06-08発行であり,2017-04に起きたMastodonブームからすると,Mastodonのインストール方法を解説した本としてはかなり初期の部類に入ると思われる。

内容はDockerのコマンドが羅列されているだけで,あまり目新しくはなく,本当にこれだけでインストールできるのか疑問ではあった。Mastodonの文献として貴重な資料ではあった。

その他,IoT関係でLINEとの連携があり,個人的にはこちらのほうが興味深かった。LINEとの連携はあまり書かれておらず,参考になった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/02/07/

[wpap service=”rakuten-books” type=”detail” id=”4910071930778″ title=”日経 Linux (リナックス) 2017年 07月号 [雑誌]”]

書評☆3 現場の活用事例でわかる IoTシステム開発テクニック | IoTハッカソンの取り組み事例とコツを紹介

概要

日経SYSTEMS 2017年4月号〜2017年9月号に掲載した「リーダーが知っておくべきIoTの急所」,2017年10月号〜2018年3月号に掲載した「現場の最前線から知るIoTの今」の各連載に加筆・修正したものとなっている。

IoTのことが十分にわからない初心者,IoT導入に取り組む方々,ビジネスパーソンを対象に書かれている。大きく3部構成となっている。

  1. IoTの解説
  2. ウフルの取り組み事例
  3. 組織の推進体制・重要なスキル体系

著者の所属する株式会社ウフルでの取り組み事例が主な内容だった。

ページ数が160ページ程度と多くなく,要所要所で図解が取り入れられており,悪くはなかった。ただし,取り組み事例が多かったので,ここに興味を持てるかどうかだと感じた。

参考

p.90: 一苦労を越えるためのひと一工夫が重要に

地方におけるIoT関連で解決可能な課題の代表的なものを、図6に示します。


  • 農地や作業進捗の見える化
  • 鳥獣被害対策
  • 養殖・水産資源の見える化
  • 中山間部過疎地域への見守りサービス
  • インバウンド外国人向け多言語誘導サービス
  • 地場製造業向け取引拡大プラットフォーム
  • 商店街の回遊支援共同アプリ
  • 商用車の稼動状態管理
  • 河川、ダム、森林災害防止
  • 自治体向け災害対策アプリケーション

図6 IoT関連で解決できる地方の課題、代表的なものトップ10

長野県伊那市において現地の伊那市有線放送農業協同組合 (いなあいネット) と共に取り組んでいる「つながるIoTサービス」の開発プロジェクトを通して,IoTハッカソンを多数開催していた。その中で,IoTハッカソンで解決できる代表的なものが書かれており,参考になった。

結論

IoTハッカソンやIoTに対しての取り組み事例が印象的だった。IoTハッカソンについて書かれた本はあまりないのである意味貴重な本だった。

ただし,やや文量が少なかったので,ちょっと物足りなかった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/01/31/

書評☆3 本当は危ないAI・IoT・仮想通貨 最新サイバーリスク2019 | 2017-2018年に発生したセキュリティ事故カタログ集

概要

AI・IoT・仮想通貨をメインテーマとして,2017-2018年前半に発生したセキュリティ事故をまとめている。

内容は,以下の4誌に掲載されたニュース・記事を編集・加筆・修正したものとなっている。

  • 日経コンピュータ
  • 日経 xTECH
  • 日経NETWORK
  • 日経SYSTEMS

掲載されている文量がけっこうあり,近年のセキュリティ事故の傾向と,その対策がよく分かる。

社内のITセキュリティ担当者にとっては,最近のセキュリティ事故の把握と対策を練る上で有用な資料になると感じた。

参考

p. 26: 脆弱性が相次いで見つかるIoTウイルスのDDoSが脅威に

図4 IoTセキュリティのガイドラインが公開

公表時期 | 名称 | 公表団体 | URL
2016年3月 | つながる世界の開発指針 | 情報処理推進機構 | https://www.ipa.go.jp/sec/reports/20160324.html
2016年4月 | Internet of Things (IoT) インシデントの影響評価に関する考察 | 日本クラウドセキュリティアライアンス | https://www.cloudsecurityalliance.jp/newsite/?p=2079
2016年4月 | IoTにおけるID/アクセス管理要点ガイダンス | 日本クラウドセキュリティアライアンス | https://www.cloudsecurityalliance.jp/newsite/?p=1926
2016年5月 | IoT開発におけるセキュリティ設計の手引き | 情報処理推進機構 | https://www.ipa.go.jp/security/iot/iotguide.html
2016年7月 | IoTセキュリティガイドライン | IoT推進コンソーシアム | http://www.meti.go.jp/press/2016/07/20160705002/20160705002.html

政府などが出しているIoTセキュリティ対策の指針がまとまっており,参考になった。

p. 35: IoTシステムへの攻撃 攻撃手法と影響度を分析 ライフサイクルで対策検討

IoTシステムのセキュリティ脅威に対し、対策をもれなく実施するには、システムで利用する機器の要件定義や基本設計の段階から、セキュリティ要件や仕様を洗い出して適用していく必要があります。そのために有効なのが、「脅威分析」です。


その場合は、米MITREが策定した脅威情報の記述仕様「STIX (Structured Threat Information eXpression)」などが参考になります。STIXは、情報処理推進機構 (IPA) が概要を解説しています (https://www.ipa.go.jp/security/vuln/STIX.html)。


脅威の識別の具体的な方法としては、「STRIDE手法」が知られています。

セキュリティ脅威の脅威情報の記述仕様や識別方法を知らなかったので参考になった。

結論

セキュリティへの関心はあまり高くない。それでも,2017-2018年はコインチェックの仮想通貨大量流出やランサムウェアのWannaCryなど,大ニュースとなるセキュリティ事故が複数発生した。

どういう経緯で発生したのか,各社の対応はどうなっているのか,対策はどうすればよいのかといったことが過去のニュースを元にまとまっている。

ITセキュリティ担当者にとっては,有益な一冊であり,セキュリティ意識を高めるにもいい本だった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/01/02/

書評☆3 トコトンやさしいIoTの本 | 160ページの短い紙面の見開きでIoT関係の話題を図解

概要

IoT社会への変革を160ページという短い紙面上で,幅広く易しく解説している。

見開きの左に図解,右に解説という形式で構成されている。

この書籍の狙い通り,短い紙面で易しくIoT社会についてまとまっている。ただし,わかりやすさを優先したため,一つ一つの内容が薄く浅いと感じた。

IoTの全体像を掴みたい場合の最初に読む場合には有用だ。

結論

IoT社会への変革を手短に易しく解説している。文量が少なく,図解も多いので軽い気持ちで読むことができる。ただし,内容は浅く広くなので,やや物足りなかった。

IoTの全体像をつかむ最初の一冊として,さくっと読み,他の本で詳しい知識を得るのが良いだろう。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/12/12/

書評☆3 この1冊でまるごとわかる 人工知能&IoTビジネス2018-19 | AIを中心としたビジネス現場の変化を解説

概要

AIやIoTを中心としてビジネス現場がどう変わってきているかをまとめた記事が大量に掲載されている。

書名にIoTと書かれているが,どちらかというとAIの記事が多い印象だった。また,AIとIoT以外にも5GやVRなどの記事もあり,ビジネス現場でホットな内容を知ることができた。

特にAIやデータサイエンティストの教育に力を入れているという記事が印象に残った。

参考

p. 114: 顧客との関係を買えるデジタル戦略

ここでは様々な課題をサービス提供者の工夫と根性だけで解決するのではなく、ときには顧客の強力を得ながら課題解決することを「主客一体経営」と呼ぶ。サービスを提供する「亭主」と、それを受ける「顧客」が一体となってサービスを高度化することを意味する。


主客一体経営が可能となる背景には、テクノロジーの成熟による調整コスト低減がある。一例を見てみよう。アマゾンが米英で展開する「ノーラッシュシッピング (お急がない便)」だ。

この取り組みでは、通常4影響日以内の配達を、顧客が「6営業日以内でいいよ」と融通を利かせることで、クーポンがもらえる仕組みになっている。

顧客を自社のサービスの協力者として仰ぐ仕組みは参考になった。

「関心」ではなく「無関心」をお金に変換する

調整でデマンドを巻き込んでいく「主客いったい経営」が今後時節を得ていくことを示した。具体例の1つは「無関心の組織票」を得ることだ。

例えばスーパーホテルは2008年9月より「エコひいき活動」を進めている。連泊の際の清掃不要などを申し出た顧客には、ペットボトルの水などのささやかなプレゼントを提供する。清掃不要の申し出は1年で約15万件に達したという。


スーパーホテルは「連泊時に清掃がなくても気にしない」という無関心を吸い上げ、本来の業務を消滅させた。

結論

現在ホットな話題を扱っており,ビジネスパーソンには刺激的な内容が多かったと感じた。フルカラーで広範な内容を扱っていて読み物として面白かった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/12/03/

書評☆3 IoT時代のエクスペリエンス・デザイン | IoT×UXの解説

概要

IoTによってユーザーエクスペリエンスが今後どう変わっていくのか,その設計をどうすればいいかを解説している。

マーケティングよりな内容で,読み物としてよかった。文献の参照もあり,有名なビジネス書などを知ることができた。

ただし,今の自分で具体的に活かせそうなところはあまりなかった。

参考

p. 70: デザインの領域をビジネスに拡大 エクスペリエンス1.0

「ユーザーエクスペリエンス (UX)」という言葉は、アップル社 (当時はアップルコンピュータ) に勤めていた認知科学者のドナルド・A・ノーマンが「ヒューマンインターフェース」や「ユーザビリティ」よりも幅広い概念を表すために創った造語であるといわれている。当時アップル社での彼の肩書きは「ユーザエクスペリエンス・アーキテクト」である。


ドナルド・A・ノーマンは1988年に『誰のためのデザイン』 (新曜社 野島久雄訳) を著し「人間中心主語設計」 (HCD: Human Centered Design) を提唱し、こう主張した。「ある道具をうまく使えなかったら、それはあなたのせいではなくて道具のデザインが悪いせいである」。

ユーザーエクスペリエンスという言葉をよく聞く。この言葉の起源を知れた。

p. 107: サイロ型からオーケストラ型へ。組織運営を変えよう

「明日の組織のモデルは、オーケストラである。250人の団員はそれぞれが専門家である。チューバだけでは演奏できない。演奏するのはオーケストラである。オーケストラは、250人の団員全員が同じ楽譜を持つことによって演奏する」。

『ポスト資本主義社会』 (ダイヤモンド社 上田惇生訳 1993年) という著書の中でのP・F・ドラッカーの名言として広く知られているこのフレーズは、情報が上から下へ一方通行で流れる軍隊型の組織とは対局の、オーケストラ型組織の本質を見事に言い当てている。

オーケストラ型組織というものを初めて知った。

結論

IoTに到来によりUXがまた変わろうとしている。マーケティング的な視点から,どのようなUXをデザインすればよいか書かれており,マーケティング担当者なら参考になるだろうと思った。

ただし,マーケティング以外の人が読んでもふーんくらいで終わるのではないかと思った。文章内で有名なビジネス書の引用があり,教養を深めるには良いと思った。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/12/02/

書評☆3 IoT時代の競争分析フレームワーク | 多様な業界の競争構造を分析・解説

概要

インターネットを中心に,近年の業界ごとの競争構造が変わってきた。この本ではそうした業界ごとに発生している競争構造を分析して,各社の戦略やポイントなどを解説している。

インターネットだけでなく,ATMや電力,ブライダルといった幅広い業界について分析しており,教養としても参考になった。

ただし,書名にIoT時代とはあるが,そこまでIoTに関する話はなかった。

結論

各社の競争構造や参入戦略が分析・解説されており,参考になった。ビジネススクールが執筆していることもあり,参考文献もきちんと書いてあったのが良かった。

図表も多く,教科書的にまとまっておりよみやすかった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/11/22/

書評☆3 IoTで激変するクルマの未来 | 自動車業界従事者必見!車載OSをめぐるGoogle vs. トヨタの構図など自動車業界の動向解説

概要

近年のAIやIoT,自動運転といったトレンドにより自動車業界は大きく変わろうとしている。

この本ではこれらの背景や経緯,各社の動向などを解説している。

個人的には,車載OSをめぐるGoogleとトヨタの対立構成や,自動運転と無人運転の違いなど,いくつか今まで理解していなかった話題を知ることができて有益だった。

ただ,大半は自動車業界の動向でやや興味関心の薄い話題だった。

参考

p.061: グーグルvsトヨタ 車載OSの覇権争い

2013年半ばから2014年初頭にかけてのアップルとグーグルの自動車産業への本格進出は、トヨタをはじめ日系自動車メーカーを驚かせた。

2013年6月、アップルはiPhoneと車載器の連携システム「iOS in the car」を発表。これに対抗してグーグルは2014年1月、GM、ホンダなどの自動車メーカーや半導体大手のエヌビディアとテレマティクスに関するコンソーシアム「オープン・オートモーティブ・アライアンス (OAA):を立ち上げた。その後、アップル「iOS in the car」の具体的なサービスとして「カープレイ」、そしてOAAの協議に基づく車載器とスマートフォンとの連携サービスの「アンドロイドオート」を次々を発表した。


一方トヨタは独自の車載OSを構築するという大規模な構想を推進し、グーグルを牽制している。それが、Automotive Grande Linux (AGL) だ。近年、家電、パソコン、ロボット、そしてドローンなどでは、OSのオープンソース化の動きが急速に進んでいる。その基盤となるのがLinuxだ。

LinuxCon JAPAN 2016に参加したことがある。そのときに,Automotive Grande Linuxのキーワードをみており,頭に残っていた。この本を呼んで,なぜこのような動きがあるのかがよくわかった。自動車業界にGoogleが参入してきており,車載OSにAndroidを入れようとしている。車載OSの主導権をGoogleに握られることを防ぐために,LinuxベースのAGLという動きがあることがわかった。

p. 122: 大きく異なる自動運転と無人運転

自動運転は自動車メーカーが推奨する考え方で、俗に言う自動ブレーキなどの高度運転支援システム (Advanced Deriver Assistance System/ADS) の延長線上に据えられている。


自動化レベルの最上位である完全自動運転とは,高度な簡易自動運転の状態から運転者が専用ボタンを押すなどして「自分の意思で自動運転モード」に切り替えることを前提としている。その反対に、何らかの理由で自動運転モードを解除して手動運転が必要となる場合もある。こうした簡易自動と完全自動との間を行き来することを、自動車技術者は「オーバーライド」と呼ぶ。


一方、グーグルカーやロボットタクシーなどは「オーバーライド」を最初から考慮していない。最初から完全自動運転を目指すものであり、簡易的な自動運転をする運転者がいない「無人運転」という解釈だ。

つまり、オーバーライドの有無で、自動運転と無人運転に分類されるのだ。

自動車の自動化を考える上で,重要な自動運転と無人運転という概念を知ることができた。

自動運転の場合,「オーバーライド」を考える必要がある。つまり,ドライバーの健康状態を把握する必要があり,運転者に飛行機のパイロットのような管理義務の検討など,課題が存在する。

一方,無人運転の場合,周囲の手動運転車からは異質な存在となる。手動運転車は法定速度を超過した速度での運転や,飛ばした運転,いい加減な運転が横行している。交通の流れに乗ることなどが難しく,手動運転車の中に無人運転が混ざると問題が発生する。

p. 186: 「高齢者の数が急増する」という誤解

一般的にも近い将来に「高齢者の数が急増する」と思っている人が多い。だが現実は違う。それは、総務省がまとめた「高齢化の推移と将来推計」を見ると一目瞭然だ。結論から言えば、今後高齢者の数は2040年頃をピークに微増が続き、その後は微減になるだけで,高齢者の数が急激に増えるという言い方は正確ではない。


こうした統計を踏まえて考えると、高齢者向けの交通施策やビジネスを考える場合、2015年時点で成り立たなければ、将来的にも顧客層数が急増することがないため、いつまでたっても成り立たない。

なんとなく自分も高齢者の数が増えていくのかと思っていた。これ以上高齢者の数は大きくは増えないというのは参考になった。

結論

自動運転を中心に,自動車業界に起こっていることが解説されており参考になった。

IoTについてはそこまで触れられておらず,書籍の半ばは自分にとってはやや退屈だった。

自動車業界に従事している場合,近年の動向や今後の動向を把握する上で役に立つので,読んでおいたほうが良いと感じた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/11/21/