書評☆3: プログラマのためのDocker教科書 | コマンドを解説した教科書的な普通の内容

概要

  • 書名: プログラマのためのDocker教科書
  • 副題: インフラの基礎知識&コードによる環境構築の自動化
  • 著者: WINGSプロジェクト阿佐志保
  • 出版: 2015-11-19
  • 読了: 2020-03-28 Sat
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2020/04/12/

評価

コンテナー仮想技術でよくきくDockerに興味を持って読んだ。

書名に「教科書」とある通り,教科書的な内容だった。

内容は大きく4部構成だった。

  1. インフラやDockerの基礎知識
  2. Dockerのインストールと基本コマンド
  3. Dockerファイルやイメージの共有
  4. Dockerによる運用

全体として,Dockerのコマンドを解説しており,そこが教科書的なイメージを強く感じた理由だ。

後半はDockerを使った運用についても書いてあったが,あまりイメージできなかった。

結論

書名通りDockerのコマンドを解説している教科書的な本だった。

Dockerの典型的な例のDockerファイルを提供しているパッケージの利用などがあまりなく,イメージしにくかった。

内容は悪くないが,自分に合わなかったので別の本をあたりたいと思った。

書評☆4: 基礎&応用力をしっかり育成! Androidアプリ開発の教科書 | 全17章でAndroidの機能を一通り解説

概要

  • 書名: 基礎&応用力をしっかり育成! Androidアプリ開発の教科書
  • 副題: なんちゃって開発者にならないための実践ハンズオン
  • 著者: WINGSプロジェクト齊藤 新三
  • 出版: 2018-02-20
  • 読了: 2020-03-12 Thu
  • 評価: ☆4
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2020/03/31/

評価

Androidのスマートフォンを所有しており,手持ちのAndroidで動作するアプリを作ってみたいと思い購入した。

全17章でAndroidアプリの開発に必要な機能をサンプルを作りながら学べる構成になっている。

1日1-2章ずつ進めてだいたい2週間で最後のサンプルまで一通りなぞってみた。Ubuntu 18.04で学習しており,個人的には最初のAVDのインストールが一番の難所だった。後半の方はサンプルプログラムをなぞるだけで,内容の理解はひとまず後回しにした。

2020年03月で最新のAndroid Studioのバージョンは3.6だが,本書ではぎりぎり3.0.1で動作確認しており,今でもだいたい有効だった。

中身の理解は少々時間がかかるので,まずは一通り通してやって,どういう機能をどうやって実現するかを軽く頭に入れて,必要になったタイミングでしっかり見直すのがよさそうだ。

第11章くらいまでやれば,ある程度のアプリは作れるようになるので,ここまでやってから自作アプリに取り掛かるのもありだろう。

結論

Android開発は開発環境のAndroid Studioのバージョンがあっているかどうかで内容が通用するかが大きく変わる。そういう意味で,同じ3系で解説しており,今でも十分通用する内容でよかった。

Android開発に必要な機能を一通り解説しており,これ1冊でだいたいのAndroidアプリは作れそうに思った。まずは最後まで通しでやってみて,その後個人開発に移りながら復習していけばよさそうに感じた。

最初の1冊として良い本だった。

書評☆4: Google Android WebAPIプログラミング入門 | 2020年でも類書不在のWeb APIを活用した実用的なAndroidアプリ開発指南

概要

  • 書名: Google Android WebAPIプログラミング入門
  • 副題:
  • 著者: 横山 隆司
  • 出版日: 2011-04-01
  • 読了日: 2020-03-05 Thu
  • 評価: ☆4
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2020/03/15/

評価

Web APIの調査中に読んだ1冊だ。

Androidアプリ上でWeb APIを使う方法を解説している。本書内では以下のWeb APIを使っていた。

  • Google Chart API
  • Social Feedback (GREE)
  • じゃらんWebサービス
  • HeartRails Express
  • YouTube Data API
  • Twitter4j
  • Facebook SDK
  • Admob SDK

Androidの入門書を読み終えて,次のステップとして何かアプリを作る人を対象に書かれている。そのため,基本的な内容は省略されており,内容もややレベルが高い。

ただし,その分実際のアプリ開発の部分に内容が集中されていてよかった。実コードの掲載が多く,内容を理解するにはある程度の知識が必要だ。

Web APIを使うAndroidアプリは実用的なものになるので,着眼点としてよかった。

出版が2011年と古くなっているのだが,基本的な作りは変わらないと思うのと,意外なことにWeb APIをあつかったAndroidの本は他にあまり出版されていない。

そういう意味でこの本は貴重だと感じた。

結論

Web APIの教材としてAndrodでのWeb APIの活用例が書かれていた。

内容が中級者向けとなっており,やや難易度が高い。ただし,その分実用的なアプリ開発例が紹介されており,Androidの次の学習として,なぞるだけでもよい勉強になると思った。

意外なことに,2020年の今でもAndroidでWeb APIを取り扱ったよさそうな本が他に見つからなかったので,2011年と出版が古いものの今でも十分価値があるように感じた。

手元においてWeb APIを活用したAndroidアプリ開発の参考にしたいと思った。

書評☆5 Linux教科書 LPICレベル2 スピードマスター問題集 Version4.5対応 | 解説が充実しており,LPIC-2はこの1冊だけで合格可能

概要

Linuxの技術者の技術者認定資格試験であるLPIC-2の問題集となっている。

LPIC-2は201と202の2科目あり,この問題集はその両方に対応している。2018-08時点での最新バージョンであるVersion 4.5にも対応している。

LPIC 201と202の受験報告は以下にも記している。

LPIC-2の試験では,サーバーに関する内容が多く問われ,日常でLinuxを使っているだけだとまず使わない機能の知識が要求される。実務経験がない場合,合格の難易度は簡単ではないと感じる。

この問題集の特徴は,解説が充実しているところだ。ページ数が550ページほどあり,問題とその解説が同じページで記載されている。解説がけっこう充実していたので,教科書を買わなくてもこの本だけで試験対策ができた。ちなみに,同種のOSS-DB Silverの試験問題集は250ページだ。試験内容,難易度も違うがLPIC-2のこちらの問題集の解説のほうが詳しかった。

なお,Version 4.5に対応している問題集は実質的にこの本しかないので,LPIC-2を受験するなら本書を買うしかないと思う。

問題集の全問題を2-3週して,模擬試験で8-9割以上正解できるならば,実際の試験にも合格できると思われる。

自分の場合は,実務での経験はない状態で,2018-05半ばから試験勉強を開始し,約1.5か月ずつ201と202の範囲の問題集を2週して,模擬試験で8割ほど正答できた段階で受験した。最終的に2018-07-06と2018-08-09にLPIC-201と202を受験して合格できた。うまくやれば,合計2か月でも201と202の両方に合格できると思う。

もっとも,202は試験の難易度がやや高く,模擬試験で8割以上でもけっこうぎりぎり (合格スコア500に対して550点) だった。不安であれば,Ping-tや他の問題集にあたるのもよいかもしれない。

結論

この1冊の問題集をしっかりやりこめば,LPIC-2に十分合格できる。教科書なしでも試験の合格に必要な知識を学べたという点で,この本はとても良かった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/10/06/

書評☆3 新しいLinuxの教科書 | Linuxの教科書というよりかはbashの入門書

概要

これから初めてLinuxを触っていく人を対象に,VirtualBoxによるLinux環境の構築から,シェル,各種コマンドの使い方を解説している。

2015年と比較的最近に出版されており,けっこう人気の本みたいだったので気になって読んだ。Linuxの教科書とあったので,Linux特有のネットワークとかシステム周りの基本について書いてあるかなと期待していたのだが,期待はずれだった。

どちらかというと,シェルやCLIについて重点をおいて解説している。

しかし,本書のメインであるシェルに関してだと,「入門bash第3版」や,参考文献にも上がっているブルース・ブリンの「入門UNIXシェルプログラミング」のほうが詳しい。

この本の利点は,以下2点だろうか。

  • 日本人が書いているので,日本語として読みやすい。
  • シェルだけではなく,正規表現や,Vim,はたまたGitコマンドの基本があり,バラエティに富んでいる。

ただ,個人的にはどれも中途半端な感じに思った。どうせこの本単体で満足できないので,それぞれを詳しく解説した本を個別にあたったほうが手っ取り早いように感じた。

ただし,最初の一冊として概観をつかむという意味ではなくはない。

結論

これから初めてLinuxを使う人にとっては,初めてのCLIのインターフェイスに戸惑うことだろう。この本では,浅く広くCLIに関する事項について解説している。最初の一冊として,概観を把握するのにはよいだろう。

しかし,この一冊ではリファレンスとしても,情報の深さとしても物足りない。だいたい把握したら,この本の参考文献にあがっているような,それぞれの項目を単独で扱っている本に進んでみよう。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/09/09/

書評☆3 Windows Server 2008オフィシャルマニュアル 下 | Windows Server 2008のセキュリティ,仮想化,障害復旧関係解説

概要

Window Server 2008について解説している上下本の下巻。

上巻はサーバーとかActiveDirectoryまわりの設定がメインだったが,こちらはセキュリティや仮想化,障害復旧関係について解説してある。

上巻が700ページだったが,こちらは500ページ程度でぎりぎりかばんに入れて持ち運べるレベルの大きさの本となっている。

上巻にはCDが付属しているが,こちらにはついていないので注意。

まとめ

上巻のレビューでも書いたが,元々Windows 7で役に立つ機能がないかと思って読んでみたが,あきらかにシステム管理者やWindows Serverに特化した機能の解説しかない。一般ユーザーが読んでもあまり意味はない。

必要になったときに読めばいいと思う。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/08/02/

書評☆3 PowerShellとActiveDirectoryの解説 | Windows Server 2008オフィシャルマニュアル 上

概要

Windows Server 2008の設定を解説している。Windows Server 2008は広く使われているWindows 7と内部的に同じカーネルを採用しているので,Windows 7の普段使いで役に立つ情報があるかと思って読んだ。

しかし,内容としてはやはりサーバーに関する設定がほとんどだった。そのため,一般ユーザーはあまり参考にならない。どちらかというとシステム管理者向けの本だ。

上巻の本書には,CDが付属している。この中には,原著である英語版 (Windows Server® 2008 Administrator's Companion) のPDFと,本文で言及されているPowerShellのScriptsが格納されている。

英語が読める人は,こちらのPDFで十分かもしれない。

上巻ではPowerShellを用いたシステム管理方法も書いてあったので,ここは少し役立ちそうだと感じた。

まとめ

システム管理者やサーバー管理者向けに,PowerShellやActiveDirectory関係の設定について説明されていた。一般ユーザーはあまり参考にならないかもしれないので,WIndows Serverを使うことになったときに参照したらよいだろう。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/07/30/

書評☆5 Windows 8 カスタマイズ完全攻略 | 8だけでなく7や10にも極めて有益で,特に右クリックメニューのカスタマイズを徹底解説

概要

  • 書名: Windows 8 カスタマイズ完全攻略
  • 副題:
  • 著者: 阿久津 良和
  • 出版日: 2013-08-25
  • 読了日: 2018-05-16
  • 評価: ☆5
  • パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/07/25/

評価

Windows 8のカスタマイズ方法について解説してある。Windows 8は最新バージョンのWindows 10のベースになっており,通用する部分が多い。

この本では,Windows 8のカスタマイズ方法として,レジストリーのカスタマイズや外部のツールの併用,レジストリーだけでなく,UIやディレクトリー構成の変更など多種多様なカスタマイズ例が掲載されている。

書名はWindows 8となっているが,Windows 7でも10でも通用する部分が多い。

特に良かったのが,CHAPTER 3のコンテキストメニューのカスタマイズだ。このチャプターでは,右クリックしたら表示されるコンテキストメニューのカスタマイズを,約50ページにわたって徹底的に解説している。

ネット上で右クリックメニューのカスタマイズ例はちらほらみかけるが,断片的なものがほとんどだ。この本では,カスタマイズ対象キーから,追加方法,削除方法,さらにはメニューの階層化方法など,かなり詳しく解説してある。自分が知る限り,ここまで詳しくまとまった情報を他に知らない。

その他にも,巻末にShellスキームやGUID,ショートカットキー一覧など調べるのがたいへんな項目があったり,他では知ることが難しい情報が至るところにある。

引用

参考になる箇所が多すぎて引用しきれないので,該当箇所を列挙する。

  • p. 059 1-08 カスタマイズに役立つ便利な機能を知る
  • p. 067 2-02 関連付け不明のファイルを特定アプリで開く
  • p. 084 2-06 ウィンドウフレームのボーダーサイズを変更する
  • p. 101 2-12 カラフルなフォルダーを作成する
  • p. 104 2-13 プログラムやユーザーなどのフォルダーを別ドライブへ移動する
  • p. 119 CHAPTER 3 コンテキストメニューのカスタマイズ (この章まるごと)
  • p. 206 5-04 サムネイルファイルの作成を抑制する
  • p. 224 5-10 クイックアクセスメニューを編集する
  • p. 232 5-13 「ファイル名を指定して実行」をランチャー化する
  • p. 256 6-01 シンボリックリンクでアプリを別ドライブに退避させる
  • p. 274 6-05 ジャンプリスト/タスクバーのピン留め情報を保存&復元する
  • p. 336 付録 (まるごと)

まとめ

WindowsのUIまわりのカスタマイズ方法をかなり詳しく解説している。他では断片的にしか知ることのできない情報がきれいにまとまっており,とても参考になる。

また,書籍は技評で電子書籍としても販売されており,とてもありがたい。

ぜひ手元に置いておきたいと思える素晴らしい本だった。

書評☆4 詳解 システム・パフォーマンス | DTraceを使えばパフォーマンス計測は完璧

概要

OSとしてLinuxとSolarisを題材にシステムやソフトウェアのパフォーマンス計測について解説している。

メモリー,CPU,ファイルシステム,ネットワーク,仮想化など広範な領域に対して,パフォーマンス計測の観点や具体的なツールでの計測方法について解説している。どれも詳しくて具体的で役に立った。

iostat, vmstat, sarなど多数のコマンドが解説されている。その中でも,DTraceというD言語ベースのツールが非常に強力だ。このツールの存在は本書で初めて知った。

本書で扱っているほとんどのパフォーマンス計測で,DTraceのサンプルがたくさんあり,おそらくDTraceさえ使いこなせれば,パフォーマンス計測は完璧なのではないかとも思えた。

個人的にはベンチマークの節は物足りなかった。ベンチマークを測るときは,OSやハードウェアのどういう情報を併記する必要があるのか,そしてその情報はどうやって取得すればいいのか,そういう情報があればよかった。

結論

サーバーの保守などでパフォーマンスの計測が必要な場合,この本を手元に置いて読んでおくのが良い。

パフォーマンス管理の戦略を練る際にとても役に立つだろう。本書では,LinuxとSoralisしか対象としていないので,Windowsでも同じような本があればいいと感じた。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/07/24/

書評☆3 VistaとXPのレジストリー解説 | Windowsレジストリ「完全」カスタマイズ

概要

Windows XPとVistaのレジストリー設定を解説している。

XPとVistaなので内容は古いので,7や10では通用しないところがあるかもしれないが,現在でも有効な設定もある。

設定とそのレジストリーを見開きで解説している。レジストリーの解説本だが,レジストリーを直接いじるよりかはGUIで設定するほうが簡単な場面もけっこうある。そういう説明が入っているのが良かった。

ただし,レジストリーの一つ一つの説明はそんなに詳しくないので,注意が必要だ。

内容としては,情報の詳しさからやはり Windows 7 レジストリ徹底活用マニュアル をオススメしたい。

ただし,著者が違うこともあり同じ内容でも切り口が違うことがあったので,こちらの本も参考になった。

参考箇所

p. 190: すべてのユーザーで実行されるスタートアップを登録する

キー位置 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
値のデータ 実行ファイルのフルパス

システム構成 (msconfig) でも起動制御できる

p. 194: ログオン画面をスキップしてデスクトップに自動ログオンする

キー位置 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon


Default DomainName (自動ログオンするドメイン名)
DefaultUserName (自動ログオンするユーザー名)
DefaultPassword (自動ログオンするユーザーのパスワード)

手早く設定したい場合には、「CONTROL USERPASSWORDS2」と入力して、ダイアログに従えばよい。

まとめ

VisaとXPの両方のレジストリー設定を解説していた。対象OSが古いのが難点だが,GUIから設定する方法も併記されていることがあったり,最新のWindowsでも適用する部分はある。

Windowsのレジストリーへの理解を深めるうえでは一つ参考になった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2018/07/23/