概要
もはやライフハックの達人と読んでも差し支えない著者によるライフハックのテクニック集となっている。
冒頭に記載があるが,どの項目も内容が完結しており,目次を見て気になるところだけ掻い摘んで確認することができるようになっている。
参考になるところや自分に取り入れられるところは人によっていろいろだと思うが,250個もあれば何かしら引っかかるところがあるだろう。自分の場合も何個か参考になるところがあった。
作業効率向上のために,何かしらアイデアが見つかれば儲けものだろう。そういう意味で,悪くない本だった。
参考
p. 045: HACK 021 カレンダーは10種類作って組み合わせる
仕事については、「他人との約束Jのように動かせない予定と、「自 分で決めた作業時間jといった動かせる予定のカレンダーを別に管理 すると便利ですユまた、 予定の前後の移動時間の管理や読書するつ もりで割り当ててある時間といったような時間の可視化も意識するよう にします。 たとえば以下の10のカレンダーが参考になるでしょう 。
- 仕事(動かせない):会議、約束など
- 仕事(動かせる):自分の作業時間、コアタイム
- 家庭・個人(動かせない):約束、お迎え
- 家庭・個人(動かせる):外出予定など
- 雑用:郵便局、銀行などといった雑用
- 移動時間:予定の前後の移動時間の管理
- 記念日:誕生日、結婚記念日、命日など
- 余暇:遊び、読書などの時間割当
- 成長:学習時間
- テンプレー卜:起床、就寝、食事時間などのテンプレート
カレンダーの分類方法は悩んでいたが,動かせる動かせないで分類する方法は思いつかなかった。あまり細かく分けすぎると,収集がつかなくなるが,参考にしたい。
p. 061: HACK 036 音声認識で歩いている時間も書類が書ける
音声認識のょいところは、完壁な原稿を音声で書けることではありません。むしろ歩いているときや、運転しているときといったように、本来なら文章の作成に使うことができなかった時間を活性化できるところにうまみがあるのです。
私はすでに、本の原稿やブログの記事など、かなりの分量の文章を音声認識で書くようにしていますユそのおかげで、1日の執筆時間を変えることなく、執筆量を倍程度まで増やすことに成功しています。
もうお気づきでしょう。この本も、原稿の半分以上は音声認識によって書かれているのです。
ここ何年かでこの著者による書籍を多く目にするようになった。いったいどうやってこんなに執筆できるのか不思議だったが,これがその種だったようだ。スマホの音声認識で執筆するというのは考えたことがなかった。
書籍や記事の作成など,文筆業に務める人であれば,かなり重要なテクニックだろう。
p. 062: HACK 037 ATOKやTextExpanderに「よく使う文章」を登録
TextExpanderというソフトを初めて知った。これはいいなと思った。
IMEの辞書ツールもまだまだ使いこなし方が足りないかもしれない。
結論
それなりに作業効率改善のための試行錯誤はしてきており,あまり参考になることはないかと思ったが,まだまだあった。
何個か参考になるところだけでも,この本の価値は十分ある。作業効率改善に興味があれば,一度読む価値はあるだろう。
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