書評☆2: なぜITは社会を変えないのか | 学者向けIT社会論

概要

  • 書名: なぜITは社会を変えないのか
  • 副題:
  • 著者: ジョン・シーリー・ブラウン and ポーツ・ドゥグッド
  • 出版: 2002-03-25
  • 読了: 2020-05-11 Mon
  • 評価: ☆2
  • URL: book.senooken.jp/post/2020/05/14/

評価

GUIやマウスなど現在のデジタル機器に欠かせない技術を発明したことで有名なゼロックスのパロアルト研究所 (PARC) の研究者2名によるデジタル情報と個人との本質的な関係について論じた本となっている。

総務省の官僚によるセミナーで本書について言及されており,興味を持って読んだ。

著者の2名が最近の12年間以上に渡って,公の場や私的な場で長時間に渡る対話を整理したものとなっている。

学者同士の対話をまとめただけあって,参考文献はきっちり掲載されている。しかし,本文がいちいち小難しくて,何がいいたいのかかなりわかりにくかった。訳者のあとがきでも翻訳が困難だったとあり,本書の難解さがうかがいしれる。

加えて,日常生活で何か取り入れられそうなものもなく,正直なところ読んでも読まなくても何ら影響がなく,時間の無駄に感じた。

読みはじめてかなり読みにくいなと思ったので,軽く読み流して終わった。

結論

総務省の官僚が引用していたこともあり,期待していたのだが,内容が学術的で難解だったため,一般の人が読むのはしんどいと思った。

情報分野に関する研究者やコンサルタントなど,一部の知識層だけが読めばよく,普通の人は読まなくてもいいと思った。

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