書評☆3 人材派遣会社「儲け」のルール | いつもの人材派遣会社になることと局地戦が成功のポイント

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概要

  • 書名: 人材派遣会社「儲け」のルール
  • 副題: 小が大に勝つ逆転のマーケティング ランチェスター経営実践書
  • 著者: 濱川 博招
  • 出版日: 2006-04-06
  • 読了日: 2019-07-30 Tue
  • 評価: ☆3
  • パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/10/07/

SES企業に客先常駐社員として勤務しており,SES企業の実体は人材派遣会社なので,人材派遣会社の儲け方について興味があって読んだ。

評価

人材派遣業界歴30年で,社員数4名で自分で設立した会社で2年半後に月商3000万円を達成した著者の経験が書かれている。

社員数4名の架空の人材派遣会社を例に,弱小企業が市場で成功するための方法を解説していた。

既存の大手人材派遣会社がなぜ今の地位を確立しているのかを分析し,弱小企業が勝負するための戦略を解説している。

人材派遣会社は扱う商品の人材では差別化が難しいので,顧客のいつもの人材派遣会社になること,それとランチェスター戦略をうまく活用することがポイントだと解説していた。

このような考え方はあまりしたことがなかったので,なるほどと感じた。

ただ,この本の内容を活用できるのは,戦略を自分で立案できるような立場の人間だろう。

参考

p. 72: 1 ランチェスターの戦略とは

副題にもあるランチェスターの戦略を説明していた。ランチェスターの法則は2個ある。

  1. 第1法則: 一騎打ちの法則
  2. 第2法則: 集中効果の法則,確率の法則

弱者の場合は,第1法則に従い,局地戦で一騎打ちを狙う。強者の場合はリソースを大量投入し,確率の戦いに持ち込む。

よくいわれる選択と集中と似たような戦略で,もっともな法則だった。弱者はニッチな市場に絞って戦うというのはそりゃそうだろうなと感じた。

結論

人材派遣会社の成功のポイントが書かれていた。

書かれている内容は実体験に基づいており,既存大手企業の分析もされていて,論理的な部分があって良かった。

戦略を立案できる立場の人間が読むと効果的だろう。普通の会社員もこんな感じで局地戦でやれたらいいのだろうけど,なかなか思いつかない。

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