書評☆5: スーパー フリーエージェント スタイル | 「秒速で1億稼ぐ」前の与沢翼の初著書に描かれた天才的な半生はビジネスのコツが満載

概要

  • 書名: スーパー フリーエージェント スタイル
  • 副題: 21世紀型ビジネスの成功条件
  • 著者: 与沢 翼
  • ISBN: 9784046537980
  • 出版: 2012-09-25
  • 読了: 2020-07-18 Sat
  • 評価: ☆5
  • URL: book.senooken.jp/post/2020/07/28/

評価

過去に読んだ「ブチ抜く力」が予想以上に素晴らしい内容で,著者の与沢翼に興味を持ち,彼の書籍を全て読み漁り始めた最初の本だ。

本書は実業家の与沢翼の最初の書籍である。彼の半生やこれまで成し遂げた成功体験から考える成功条件,今後のビジョンが書かれている。

書籍の構成は以下の3部構成になっていた。

  1. スーパーフリーエージェント
  2. 彼の幼少期から直近まで半生でのできごと
  3. 半生で成功したノウハウ

時系列としては,アパレル会社のエスラグジュール倒産後,アフィリエイトで復活した直後辺りに書かれている。まだこのときは「秒速で1億稼ぐ男」の触れ込みがつく前のようで,「秒速で1億稼ぐ」というフレーズは本書内には一切登場していなかった。

まず第一印象で,書籍の冒頭で「最初の書籍は巷で流行るような軽いモノにしたくなかった」とある通り,しっかり書かれていると感じた。

与沢翼の自伝とも読んでも差し支えないほど,彼の半生について詳しく書かれており,どういう生い立ちだったのかよくわかった。

怪しく思っていたのだが,実に小学生の頃からビジネスを始めており,家が裕福だったのもあるが合間合間に猛勉強しており,素直に天才なんだろうと思った。

本書ではスーパーフリーエージェントという21世紀に成功する著者が提唱する働き方について書かれている。その中で,アフィリエイトやネットワークビジネスについての言及があった。

書籍内で明確な言及はなかったが,著者はおそらく一時Amwayをやっていたのだと思った。その他,アフィリエイトで復活時にお世話になったK氏は「働かないで年収5160万円稼ぐ方法」の川島和正のことだと,過去に読んだ本との関連で分かる部分があった。

本を読んで思ったのが,与沢翼は勉強家だということだ。大量の書籍を読んでおり,自分の頭をフルに使って窮地を脱出し,論理的思考力も発揮してライバルの分析など,頭を使うことで頭が良くなっているのだと思った。

書籍の引用・紹介が度々行われていたことからも,学の高さを感じ取れる。

正直,小学生の頃からビジネスをやって月収10万円以上ものお金を稼ぐなんて,一般人からしたら考えられない。ホリエモンの半生が書かれた「ゼロ」との対比が興味深い。

ホリエモンに比べると,与沢翼は裕福な家庭に育ったが,中学生頃からは不良で痛い目をみているが,幼少期からビジネスを始めていた。

引用

参考になった部分が多すぎるので,ページ数などだけひたすら列挙する。

p. 30-35: スーパーフリーエージェントとは

「フリーエージェント社会の到来」という本が紹介されていた。

p. 40: ブランド化された個人=第5クワドラント

有名な書籍である「金持ち父さん貧乏父さん」のほか,「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」が紹介されていた。

p. 54: ネットワークビジネスとの出会い

ネットビジネスの次に目をつけたネットワークビジネスに興味を持つ前に読んだ2冊の本 (金持ち父さんの21世紀のビジネス,あなたに金持ちになってほしい) が紹介されていた。

p. 60: 裏を行くのが成功者への未知〜怪しいものの中に金脈がある〜

「人の行く裏に道あり花の山 いずれを行くも散らぬ間に行け」

与沢翼の好きな格言が紹介されていた。

p. 64: 「異分子」の誕生

父は千葉大の工学部を出た後、スタンフォード大学の経営大学院を卒業して大企業の役員を務めるエリートサラリーマンで、父の転勤や海外赴任に伴い、小学校教師の母と、私と妹は引っ越しを繰り返した。知らない土地を転々とする生活に嫌気がさした私は、6歳のとき、父のアメリカ赴任についていくことや家族と生活していくことを拒み、埼玉県秩父市の山奥で旅館を経営する母方の祖父母に引き取られた。父は後に日本を代表する大企業のアメリカ法人で副社長に就任した。

与沢翼の始まりが書かれていた。わずか6歳で家族との生活を拒むというこの時点で異常だと思った。

p. 100: 一番難しいことからやる

[最短で成果を出すためには、一番難しいことで自分が避けたがることかをやらなければないけない」

これは私のビジネスの信条だ。

与沢翼のビジネスの信条が書かれていた。この信条は他でも言及される。

p. 102: 画面をジャックしろ〜逆転の発想〜

初回は35%支払った報酬も、2回目からのリピーター購入では一切払わなくて済む。僕らはそこで得た新規顧客に対し、魔法のリリースモデルで商品をたくさん売り、2件目からは完全に全額利益になるのでまったく問題ないのだ。新規顧客開拓のためであれば初回の利益は投げ打つ。これがボクの基本戦略であった。

この「逆転の発想」は、孫さんがしていることと同じだ。ソフトバンクも最初に2か月無料のキャンペーンで多額の赤字を出し、その後一気にん回収を図っていく。

最初に赤字を出して顧客を集めるというのはビジネスの基本なのだと思った。

p. 118: 無力

ここでは当時付き合っていた彼女の氏名が「山田るり子」であることが書かれていた。

p. 124: ブログで月800万稼ぐ

誰がやろうと、自分の力だけでブログのPVを伸したり、メルマガの読者を増やすのは無理だ。それは成功者のブログやメルマガを分析すればわかる。芸能人ブログも多くのファンに支持されて、多くの人がリンクをはって紹介しているのが成功の要員だ。だから、私もそれを真似たのだ。成功している事例をつぶさに見れば、何が本質なのかがわかる。

成功者の真似をするというビジネスの基本が紹介されていた。

p. 148: 人を動かす帝王学

そして最大のポイントである交渉では、自分の中で最善を尽くし、相手にとってうまみしかない提案をすること。相手との関係性など前提が違えば提案の内容も変わるが、基本はこれに尽きる。

ビジネスにおける交渉術の本質が書かれていた。

p. 194-197: 愚直に真似る

なぜこんなスピードで結果を出すことができたのか? とよく聞かれるが、私は結果を出している人が実際にしていることをとにかく見て、それを愚直に真似たことが大きな要因だと思っている。

情報収集の基本は、競合 (ライバル) を調べることが第一だ。私は8割がたそれで完結し、業界本を読んで勉強したことはない。


情報収集は、成功者分析であると心得るのがよい。

ビジネスの基本の情報収集・ライバル分析について書かれていた。

p. 204-207: 最短最速で結果を出す

では最短最速で結果を出すためにどうすればよいかというと、私の場合は2章で述べた通り、一番難しそうなことから手を付ける。


幹の根幹であるセンターピンを倒せば、10本のピンが一気に倒れ、他のピンを一本一本倒していく必要はないのだ。その際、3か月タームで爆発的に集中することが大事だ。集中していないのであれば、5年、10年、30年やってのんきに成功を目指しても人生は変わらない。

最短最速で結果を出すコツとして,一番難しいところからやることと,集中することが説明されていた。

p. 209: ROIで考える

現代の株成功を目指すのであれば、明らかにデイトレードである。


デイトレは買いと売りのタイミングが全てだが、このタイミングを見極めるのが非常に難しい。日々のトレードの中から完成を研ぎ澄ました熟練にしか成功できない道でもある。いずれにせよ株式のデイトレードもしくはスイングトレードから学べることは膨大である。


起業の不祥事や社会問題をウォッチしておいて、株価が暴落したおᵀ気に下限を見極め数千万を一気に突っ込んで、反発して上昇したときに売り抜けるという基本スキームを忠実に実行するようにしている。オリンパスや東電など、大型企業の不祥事が年に数回あるのは世の常である。

p. 218: バズマーケティングで勢力図を一変させる

あなたもこれからは、どうやったら話題となるか、人々が噂したくなるかを考えてビジネスをやってもらいたい。


形成が悪い状況でも、話題を作れれば一気にその商品は普及する。バズを駆使した者が21世紀を支配すると言っても過言ではないのである。だからこそ、常識的な行動を100回するよりも非常識な行動を1回したほうがてっとり早いのである。

話題作りの重要性が書かれていた。

結論

実業家の与沢翼の半生とビジネスでの成功のコツ・信条について書かれていた。

ホリエモンの「ゼロ」は自叙伝的要素が強くて,あまり参考になるところはなかったのだが,本書は自叙伝だけでなくそこから導き出したビジネスでの成功の本質が散りばめられており,読み物としてだけでなく有益だった。

猛勉強したところや度胸などは真似しにくいが,具体的にどういう考え方でどういう行動を起こしたのかが書かれており,ビジネスにおける姿勢・方法論としてとても参考になった。

また,与沢翼に悪評が立っていたのが気になっていたのだが,その理由も本書で書かれていた。アパレル会社の倒産時に従業員が悪評サイトを作成し,そこから悪評が拡散したようだ。

ただ,本書で提唱していたスーパーフリーエージェントの会社やその計画は,予定となる2018年でも聞かないことからその後頓挫したようだ。こちらは他の本で経緯が記載されていないか引き続き調査したい。

自伝としてだけでなく,ビジネスでの成功のコツも書かれており,読み物・物語として面白いだけでなく,役に立つ内容がたくさん散りばめられておりとても良かった。

付箋だらけになり,手元においておきたいと思える良い本だった。やはり彼の本は全て読んでみたいと思った。

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