書評☆4: お金と自由をもたらす最速の稼ぎ方 | ライバルを真似した逆説思考は一見の価値あり

概要

  • 書名: お金と自由をもたらす最速の稼ぎ方
  • 副題: ゼロから1年で1億円儲ける逆説の成功法則
  • 著者: 船ケ山 哲
  • 出版: 2018-10-31
  • 読了: 2020-04-22 Wed
  • 評価: ☆4
  • URL: book.senooken.jp/post/2020/05/03/

評価

お金儲けの方法についての本だった。

副題にあるように,ゼロから1年で1億円儲けるための鉄則が書かれていた。

ポイントとなるのは,副題にある通り逆説で考えることだ。その考え方の一部を以下に列挙する。

  1. 100万円の商品×100人で1億円を目指す
  2. 100万円の市場を探す
  3. 自分の過去の経験を100万円の商品に落とし込む
  4. 顧客の願望に焦点をあてる
  5. ライバルを真似して,味方につける

小林 正弥の「自分を最高値で売る方法」と重なる部分があった。

しかし,本書はその実践方法がイメージしやすかった。具体的な実践方法までは書いていないが,基本的なやり方が書かれていて,それに準じた行動は取れそうだった。そこが小林正弥の本との決定的な違いだ。

論理が通っており,自分の中でいろいろなるほどと思わされるところが多かった。

小林 正弥の本でも顧客の願望に焦点をあてるということが書いてあったが,そちらの内容が頭に若干入っていたのもあり,本書は論理だてた説明,一般の人が疑問に思うようなところ (上記の逆説発想) に関しても理由の説明があり,よかった。

また,丁度最近読んだ「働かないで年収5160万円稼ぐ方法」と同じく,既に成功している他者を真似するというところが本書でも取り入れられており,普通の人が成功する鉄則なのかと思った。

引用

参考になった箇所が多かった。

p. 34: 商品は販売してから作ればいい

とはいえ、深く考えている時間があまりなかったのと「商品は販売してから作ればいい」ということで、ひとまずスペイン語の教材を販売することにしました。

この真相については、このあとゆっくりお伝えしていきますが、ここでは簡単に説明すると、売れるかわからないものを先に作るとリスクが生じるということと、時間を無駄にしてしまうからです。

だから、お客様が持つ願望を把握するまでは商品を作ってはいけないのです。

この「商品を販売してから作ればいい」というところの説明がやや物足りなく感じた。顧客の願望をきっちり把握するというのはわかったのだが…

p. 43: 1000万円、5000万円、1億円は、延長にはなく、そもそも考え方が違う

1000万円、5000万円、1億円というのは、数字的つながりはあっても、延長にはないのです。


とはいえ、「何がどう違うのか?」ということがわからなければ納得することも受け入れることもできないと思いますので、簡単に違いをお伝えしておきます。

1000万円は、時間と労力を切り売りすれば達成できます。いわゆるサラリーマンと呼ばれる人たちです。

5000万円は、その労力を他人に任せ、お金を使うことで、規模を拡大させる人のことを示します。

そして最後、1億円は、その流れを仕組み化しパッケージングすることで高額に変え、そのまま仕組みごと販売してしまう人のことを示します。

これはあくまで例ですが、この続きは、本性の中で詳しくお伝えしていきます。

このようにザックリ比べても、その違いはなんとなくわかったと思いますが、そもそも考えていること、やっていること、見ている視点が違うのです。

また、その他にも解釈であったり、捉え方なども収入により異なるわけですが、ただ1つだけいえることは、ゼロでまだ稼いでいない段階から億を稼ぐ思考法を身につけておくことは大切だということです。

というのも、先ほどお話したように、そもそも1000万円、5000万円、1億円というのは、延長にはありません。考えていることが、そもそも違います。1000万円の時間と労力を切り売り拡大し続けた延長に、5000万円はありません。5000万円から1億円も同じです。

よく考えればそうなのだが,サラリーマンと億万長者は考え方が違う。サラリーマンでいくら頑張っても億万長者にはなれない。そういう根本的なところに気付かされる文章だった。

p. 52: 自分の過去をお金に変える

これまで培った実績を活かしたビジネスに参入すれば、成功確率を飛躍的に上げることができます。

ゼロからのスタートではなくなるからです。

自分の過去をお金に変えるイメージです。


自分の過去を手掛ければ成功できることはわかったと思います。

しかし、それではサラリーマンの延長となるので、「違う仕事をしたい」だったり、「どうせ起業するのであれば、好きなことをビジネスにしたい」という人がたまにいるようです。

ここで明確にしておかなければいけないのは、「稼ぎたいのか?」、それとも「夢を追いたいのか?」をはじめに決めておくことです。

というのも、ここを混同して夢を負っている間は、叶うことなく妄想で終わるからです。

自分のやりたいこととお金稼ぎは,たしかに別に考えたほうがいいのかもしれない。今まで,自分のやりたいことを重視してきたかもしれない。

p. 65: 何にお金を使っているのか?

注意すべき点をお伝えしておくと、「自分がやるべきこと」と「自分以外の人のほうが優れていること」を分けて考えるということです。


しかし、それが、「お金に直結するかどうか?」といわれたら疑問に感じる人も多いはずです。


では、どのような視点を持てば上限知らずに、お金を増やすことができるのか?それは、「お客様が感じる価値」に直結しているものかどうかを知ることです。

つまりは「集客」ないし「セールス」に直結しているものかどうかです。


お金儲けが下手な人は、このような視点で物事を考えることなく、自分のやりたいことやできることを優先しがちですが、それではいつまで経ってもお金を生み出すことはできません。

なぜなら、お金というものは、お客様が感じる価値を対価交換して、はじめてやってくるものだからです。


ですので、部屋の中にこもり大声で「いい商品です」と叫ぶ暇があるのであれば、まずは表に出て、多くの人が「何にお金を使っているのか?」ということを聞くことのほうが大切です。

世の多くの人は時間を切り売りしてお金を稼いでいる。ある意味これが自分ができることをやる,自分がやりたいことをやるという視点だ。しかし,お金を稼ぎたいのであれば,お金に直結するかどうかという視点を持つ必要がある。

p. 67: 自分への投資対象

ここでは自分の中に蓄積されていくものに投資してくことが大きな資産を築くことになるとして,以下の3の対象への投資を説明していた。

  1. 知識
  2. 経験
  3. 実績

ここで実績への投資というのが目新しかった。書籍全体で書かれているが,商品単体ではなくこの実績が重要というのが後に分かる。

p. 76: 1億円を楽々達成する人 vs 一生達成できない人

本書全体で取り扱っている1億円稼ぐ考え方として,どのようなステップを踏めば達成できるかを書いていた。その中で,商品の売り方として,以下の2通りの方法の対比が書かれていた。

  1. 100円の商品を100万人に販売
  2. 100万円の商品を100人に販売

100円の商品を100万人に販売する方法は,集客にコストがかかるため難しい。そこで,2の100万円の商品を100人に売るという方法を提唱していた。

たしかに単価が高いほうが利幅も大きいのだが。この後この100万円の商品の作り方が展開されていく。

p. 100: 成功法則1: 商品ではなく価格から入る

そこで、もっとも大切となる考え方が、「どの市場に入るかで勝負は決まる」ということです。


そうではなく、ここでのポイントは、商品から金額を決めるのではなく、金額を先に決め、商品は後から帳尻を合わせるということなのです。

似たようなサービスでも価格が異なるということがある。価格は商品単体だけではなく,総合的なものが含まれている。

商品や単価から金額を決めると金額は低くなるしかない。そうではなく,金額を決めてその金額になるように商品を取り合わせる。

p. 105: 成功法則2: すでにある市場を見極める

ではどのようにすれば、具体的に100万円の賞品を作ることができるのか?それは、すでに「100万円の賞品やサービスを扱っている市場を探す」ことです。


この市場が、成否を分けます。

ただここでのコツは、あなたの周りに、この100万円の単価を扱う市場がない場合です。

というより大概の場合、そんな高単価の市場などないわけですが、そこで諦めてしまっては、1億円は泡となり消えてしまいます。

そうではなく、ないのであれば他の業界であれ100万円の市場を探し、自分が合わせる必要があります。

この発想が、あなたに1億円の道を切り開いてくれます。

それをもう少しイメージしていただくために、1章でお伝えした私のクライアントの一人でもあるコロンビア在住の日本人の方の例をあげましょう。


そこで、この単価を上げるべくおこなったことは、他の100万絵の市場は他にないかと考えたのです。

すると、これからビジネスを行いたい、起業したいという市場では、単価が100万円ということがわかったのです。

ただ今のままでは、彼らの願望を満たすことはできません。

なぜなら、語学とビジネスがリンクしていないからです。

そこで商品に手を加え、彼らの願望にマッチするようにカスタマイズすることにしました。

具体的には、スペイン語を教えるだけでなく、そこで得た知識を使える場まで組み込むことにしたのです。

ただ、ここで用意した「場」というのは、単なる外国人と触れ合うような交流会などではなく、この方が元々、リソースとして持っていた国際舞台で活躍できる通訳や翻訳の場です。

さらに、この2つに加えて、世界のエリートとのつながりもあったため、4本柱でサービスを構築することにしました。

その結果、この商品が市場でヒットし、1年で2億円を生み出すことになりました。

このように100万円の市場に合わせた商品ラインナップに変えれば、スペイン語であっても億を超えるビジネスを展開することができるわけですが、実績やお客様の声が増えれば、さらに単価だけでなく売上を上げることができます。

本書のテーマの億を稼ぐ方法の肝となる部分が解説されていた。普通の人はたしかに身近に100万円もの単価の市場にはいない。うまく探す必要がある。単価の高い市場を見極めて,そこの商品を合わせるというのは理にかなっている。

p. 112: 成功法則4: ライバルのサービスを研究し尽くす

そうはいっても、「本当に自分にできるのか?」という不安を抱える人も多いと思いますので、ここからは、感情的にも理屈的にも100万円を受け入れる具体的ステップをお伝えしていきます。

その際のコツは、2ステップで考えていくことです。

  1. ライバルのサービスを受け、自分の位置付けを知ること
  2. ライバルの欠点を見出し、改善策を自社に反映させること

本書でいいなと思ったのがこのライバルのサービスを研究し尽くすということだ。先日読んだばかりの「働かないで年収5160万円稼ぐ方法」と通じる内容だった。

真似から入るというのは普遍的で効果的な方法なのかもしれない。

p. 142: ビジネス初心者が一気にブレイクを勝ち得る「実績」の威力

とはいえ、その肝心な実績を「どのように取ればいいのか?」わからない人も多いと思いますし,特に、駆け出しの新人は、実績がないのは当然です。

しかしそれを許してくれないのが、ビジネスであり、お客様です。


そのために、必要な考えは、実績は2つの種類があるということを知ることです。

まず1つ目は、「お客様側の実績」です。

これは誰もが想像しやすくわかりやすいと思いますが、お客様が商品を使うことで得られる実績です。


次に、「自分側の実績」です。

特に、何も誇れる実績がない人は、この自分側の実績に目を向けることが必要です。

というのも、お客様の実績というのは、駆け出しで、これといって何もないころは、しょぼい実績しか得ることができません。

なぜなら、大きな成果を出すいいお客様というのは、実績によって引き寄せられるからです。


では、どのような視点を持てば、今、何もない人であっても強烈な実績を取ることができるのか? というと、自分自身が、自社の商品やサービスを使い、お客様の立場で実証することです。

それが最初のステップとなります。


そこで実体験することで、その結果をできるだけ具体的に表現しましょう。

そうすることで商品を使った人が、どのような未来を得ることができるのかということをt伝えることができます。

その際のポイントは、商品を使った感想を述べるのではなく、実際に体験し得られた未来を語ることです。

次に、権威ある媒体などで1位という称号を取るというのも有効な手段の1つとなります。

例えば、最近であればアマゾンの電子書籍などは誰もが簡単に出せるので、まずは電子書籍を出版し、アマゾン1位という称号を取るということもできます。

開始直後の大きな問題となる実績の話が解説されていた。実際に自分で使い込んだことを表現したり,何かの媒体で1位を取るなどという話だった。前者はたしかに自分一人でできる。後者はなかなか難しいだろうけれど。

p. 176: お客様は「ここ」にいる!ピンポイントで狙えば外すことはない

そこで、ここからは商品を買うお客様がどこにいるのかをスバッと見極める方法についてお話していきます。


それは、ライバルの会社やお店です。

ここでもライバルを見習うというところが発揮された。

p. 186: ビジネスを安定させるお金の根源

ビジネスを安定させるために必要なのは、お金を生み出す根源を持っているかどうかです。


それは、「見込み客リスト」です。

簡単に説明すると、商品やサービスを買う可能性のあるリストのことです。

商品が用意できたら最後に売り先を探す必要がある。一般的な会社の営業と同じだと思った。

p. 193: 権威者の信頼を受け取る2つの価値

まったくの無名の人間が、何の後ろ盾もなく100万円の商品を売り続けるというのあh並大抵のことではありません。

しかし、そこに「信頼」というエッセンスが入れば、状況は一変します。


この応援者はあまりに意外で、奇想天外な考え方なので、しっかり目を見開き、読み進めてください。

その応援者とは、「ライバル」です。


なぜなら、『ライバルには、あなたの将来のお客様がいる』からです。


では、どのようにライバルに近づき、味方につけることができるのか?

それは彼らが提供する商品・サービスのすべてを購入し、まずは存在を示すことです。

話はそれからです。

というのも、近しい存在にならないかぎり、相手の価値を観察することもできません。


その形態が、紹介という形かもしれないし、一緒にビジネスを行うということかもしれません。

ですから、短期間で一気に成功ステージへ駆け上がり、業界TOPの仲間入りしたいと望むのであれば、ライバルを敵視するのではなく、味方につけることです。

見込み客リストや信頼を得るというところで,ライバルを味方にするというのは斬新だった。しかし,ライバルの商品を全て買うというのもそれなりにお金がかかりなかなか怖いことだと思うのだが。

p. 205: 商品を捨てろ!ビジネスを安定させる拡張マトリックス

ここからは、その1億円をさらに大きなものに変え、永続的な成功を勝ち得るための最後の秘策をお伝えしていきます。


ではどのような視点を持てば、ビジネスを成功させ、新たな未来を築くことができるのか?

それは4つの進め方でビジネスを展開していくことです。

  1. 既存ビジネス
  2. 既存客に関連ある新商品を売る
  3. 既存商品を他の市場に売る。
  4. 新商品を他の市場に売る

本書の最後として,ビジネスの拡大方法が書いてあった。

結論

ビジネス本として,成功のためのポイントが押さえられているようで,個人的にとても良かった。

実際にやるのはたいへんだろうが,市場の選定,価格設定,顧客の願望,ライバルの模倣というところは今後意識していきたい。

書評☆4: 働かないで年収5160万円稼ぐ方法 | 転売・アフィリエイト・情報商材と働く必要はあるが具体的な内容多数な実用書

概要

  • 書名: 働かないで年収5160万円稼ぐ方法
  • 副題:
  • 著者: 川島 和正
  • 出版: 2007-05-11
  • 読了: 2020-04-18 Sat
  • 評価: ☆4
  • URL: book.senooken.jp/post/2020/04/26/

評価

ブチ抜く」で与沢翼に興味を持ち,彼の師匠的な存在である川島和正に興味を持って読んだ。

本書は川島和正が最初に書いたビジネスに関する本だ。

書名通り,お金を稼ぐ方法を解説している。具体的には,以下の3のビジネスを紹介している。

  1. 転売
  2. アフィリエイト
  3. 情報商材

特徴的なのは,どれも手順が具体的に書いてあるところだ。例えば,転売であれば販売するサイトから仕入先まで書いてある。

アフィリエイトや情報商材も同じように具体的にテーマ決めから集客方法まで書いてあった。基本的には他のうまくいっている方法,ランキング上位の方法を真似するような感じだった。

書かれているような利益や売上がその通りになるとはあまり思えなかったが,手順が具体的だったのはよかった。

しかし,書名の「働かないで」というのは誤解を招く表現だった。最終的には働かなくても済むのかもしれないが,少なくとも最初はかなり働く必要がある。

文体が「ブチ抜く力」と似たようなすました感じの礼儀正しい感じで,与沢翼が彼から影響を受けたのか,それとも両方共育ちがいいからこうなっているのか気になった。

また,アフィリエイトや情報商材ではメルマガの活用を強く推奨していたのも気になった。メルマガなんか面倒くさくていったい誰が登録するのかと思ったのだが,効果があるのだろうか?

2007年出版とやや古いが,基本的なところは今でも通用する部分が多く感じた。

引用

p. 52: 大きく儲ける「プチ出版社」情報ビジネス

賞品とホームページができたら、情報ビジネス用の販売サービスに登録します。代表的なものとしては、インフォカート,インフォストア,インフォトップというサービスがあります。

情報商材というのはあまり関わったことがなかったので,情報商材の取扱いサービスを初めて知った。

結論

ネットビジネス・副業の具体的な方法が書かれている本だった。

与沢翼の師匠らしく,具体的ですました文体で,悪くない本だった。

もっとも,一番たいへんなのは実際にやることだ。やることについても,やってみるとゲームみたいで面白くなるとか書いてあった。

書かれているとおりにうまくいくとは思えないが,内容が具体的で頑張れば先に進むことはできそうな気がした。

書評☆2: しょぼい起業で生きていく | ※ただし人気者に限る起業方法

概要

  • 書名: しょぼい起業で生きていく
  • 副題:
  • 著者: えらいてんちょう (矢内 東紀)
  • 出版: 2018-12-25
  • 読了: 2020-04-17 Fri
  • 評価: ☆2
  • URL: book.senooken.jp/post/2020/04/23/

評価

先日読んだ「凡人起業」のAmazonのカスタマーレビュー (えらてんさんの「しょぼい起業」の後に読みました)で言及されており,興味を持って読んだ。

起業方法の解説本になる。特徴としては,書名通り「しょぼい起業」だ。

リサイクルショップや喫茶店のような周りの人間を巻き込むような形で,自分の生活をお店に融合させることで,事業コストを徹底的に抑え,口コミや人づてで人を巻き込むようなスタイルだった。

お金もかからずやっている内容も比較的簡単そうで,そこが「しょぼい起業」のゆえんだろう。ただし,見逃していけないのはこの方法は他人とのコミュニケーションが前提にあるところだ。

実際,本書内でも元々著者はTwitterで1000人以上のフォロワーのいるちょっとした有名人であり,Twitterで知った人が客層の大半だ。著者自体慶應義塾大学の経済学部出身ということで,文系で既にある程度の人脈を持っているところからスタートしている。

方法論としては簡単だが,肝心の人脈を作るところやコミュニケーション能力を発揮して人を巻き込むというのは人を選ぶ。少なくとも自分には無理だと感じた。

しょぼい起業を実践する上では,SNS上である程度人気者になる必要がある。しょぼい起業の実践の前に,そこから始める必要があると感じた。

また本書の中では,お店を継続的に開くことを強調していた。お店さえ開いておけば,勝手に人がやってきて,コミュニケーションが取れていれば,お店の品を買ったり,物品を提供してくれたりするとのことだったが,ここはイメージできなかった。はたして本当にそんなことがありえるのだろうかと。

結論

しょぼい起業という題名やAmazonカスタマーレビューでの評判を読んで期待していた。読み物としてまあまあ面白かったのだが,内容が人を選ぶものだった。

一見すると簡単そうに見えるが,人を巻き込む力という人によっては難しい能力を前提としている。文系で人との共感で生きていける人,一言でいうと人気者であればうってつけかもしれない。しかし,自分にはこの方法は無理だなと読んで感じた。

書評☆4: 凡人起業 | 誰にでも実践可能な凡人起業に重要な3のコツ

概要

  • 書名: 凡人起業
  • 副題: 35歳で会社創業、3年後にイグジットしたぼくの方法。
  • 著者: 小原 聖誉
  • 出版: 2019-03-28
  • 読了: 2020-03-20 Fri
  • 評価: ☆4
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2020/04/07/

評価

書名の凡人の起業方法について興味があって読んだ。

一流大学卒や一流企業勤務社どころか,二流でもない,凡人の著者が実際に起業してうまくいった方法がまとめられている。

書籍の構成は大まかに以下の4部構成となっていた。

  1. 著者の起業体験の紹介
  2. 起業体験からまとめられた12のコツ
  3. 凡人起業仲間の紹介

特に,2の凡人起業の12のコツが重要だった。この12のコツの中で,そのエッセンスはスキル01-03の以下3点と感じた。

  1. 成長市場かつニッチな市場選定: 成長市場のスマートフォンで,当時メジャーなiPhoneに比べてニッチなAndroidのゲーム
  2. プロ化: Googleアラートで「Android ゲーム」を登録し新着記事を毎日読む
  3. 情報発信: Googleアラートの内容をまとめたブログを公開し,フェイスブックにも投稿。反応者とランチ

1もそうなのだが,特に,2-3のGoogleアラートを活用した情報発信というところが具体的でなるほどと思えた。これなら自分にもできそうだなと思えた。

引用

p. 018:

「このときぼくの中に深くインプットされたのが、「つくりたいものをつくるよりも、時代に乗ることのほうが大切だ」、そして「最高のものである必要はない。成長市場で誰よりも先にやるとうまくいく」でした。この経験が、のちのぼく自信の起業でも大いに役に立つのです。

時代に乗って成長市場で起業するという,起業のポイントが書かれていた。

p. 082: 凡人には「やりきる仕組み」が必要

最初は考えていなかったことですが、ぼくの凡人起業を振り返ってみると、

  1. 成長市場に参入する
  2. その道のプロになる
  3. 仕事に集中する仕組みを作る
    という3原則に整理できます。

凡人起業の原則が整理されていた。

p. 084: フェイスブックを「仕事場」ととらえる

実際にやってみて実感したのですが、フェイスブックのアカウントは本当に起業に向いています (最近はツイッターも実名が増え、ビジネスについての投稿が増えていますので似たような状況になっています)。


自分がその業界で未熟だったとしても、フェイスブックのアカウントで恥も外聞も捨てて情報発信をしていくと、やがてプロが集まってきます。

p. 092: スキル01 競争を避ける

スマホが成長するマーケットだということは誰の目から見ても明らかなので、起業する人、新規事業を考える人はほぼみなさんiPhoneでビジネスをしたがります。そこでぼくは、スマホ成長市場の中でAndroidに逆張りをしました。

たとえば、全体のボリュームが1兆円の市場に1万社のプレーヤーがいる場合と、市場規模は5000億円だけど競争社が100社しかいない場合なら、後者のほうが1社あたりの売上が大きくなりますから、そこに参入していくというロジックです。

凡人起業では、まず競争を避け、失敗の確率を落とすことを考えましょう。

成長市場の中で,さらに競争を避けるというところが凡人が勝負していく上で重要な点だと感じた。

p. 095: スキル02 毎日継続できる、レベルの低いことをする

「参入する市場はスマホ、逆張りでAndroid」というテーマは決まりましたが、どうすればAndroidのプロに慣れるか、その段階では具体的なイメージは描けませんでした。

一番てっとり早い手段として思いついたのが、いかにも凡人ですが「その道のプロにアポを取り、会って話を聞く」という方法です。しかし、相手からすれば「なんであなたのために私の時間を提供しないといけないの?」となります。当然、連絡をしてもレスはありません。

そうなると「誰にも頼らず自分で詳しくなるしかない」となります。そこで目をつけたのが "Googleアラート" という仕組みでした。

ぼくがやったことは、Googleアラートに「Android ゲーム」と設定することです。するとグーグルが、その2語が含まれた記事が出ると毎日メールで教えてくれます。

これに毎日目を通すと、間違いなくAndroidゲームに関する知識が増えていきます。「毎日なんて膨大な量じゃないか」と思われるかもしれませんが、Androdゲームの情報が少なかったため、記事もたいした量ではありませんでした。


情報を毎日読みながら、さらにやったことが、1日5〜10件入ってくる記事のURLとタイトルを自分のブログに貼り、短いコメントを入れることでした。

「昨日のAndroidニュースのまとめ」など、なんてことはないブログです。それを2か月くらい毎日やっていました。

本書で一番参考になったのがこのスキル02だ。勝負するには他を寄せ付けない専門家になる必要があるのだが,そのなり方が書いてあった。1日10件程度であればたしかに1-2時間の時間さえかければなんとか継続できるように感じた。

大学院での研究時代に,最新論文を購読してチェックするように講義でいわれたことがあったのだが,まさにそれと同じだ。

p. 098: スキル03 毎日継続せざるをエない養成ギプスをはめる

さらにもうひと工夫します。ブログにアップした記事をフェイスブックにも投稿するのです。


一方、Android記事に興味がある人はぼくを友達とは思っていなくて、ビジネスマンとして近づいてくるわけです。彼らはぼくがAndroidの記事を発信すると反応し、コメントしてくれます。


フェイスブックを仕事場にして2か月後にぼくがやったことは、フェイスブックにコメントをくれた、Androidゲームの最前線で働いている人たちに会いに行くことです。


ランチをしながら、業界のニュースには出てこないAndroidのゲームに関する深い情報を教えてくれます。言ってみれば、ぼくのフェイスブックはAndroidのニュースに関するハブになったわけですから、さまざまな人をランチに誘いやすくなりました。


「プロ」と認識されたようなので、今度は業界紙にお願いして寄稿を始めたというのは、先に書いたとおりです。

スマホゲーム市場は、誰もが成長市場だと思っていましたが、Androidはプレーヤーが少なく、情報発信をする人がほとんどいませんでした。凡人のぼくがその道のプロにすぐになれたのはそういう背景があったのです。

もしぼくがiPhoneの情報を発信していたら、単に「意識の高い人」「iPhone好き」という認識のされ方だったでしょう。Androidという、成長産業の中のニッチな分野だからこそ、戦略的にプロになれたのです。つまり、これから成長する市場のニッチな分野であれば、すぐプロになれてビジネスにもつながるでしょう。

これはスマホゲーム業界のみならず、どの業界でも応用可能です。ぼくの話を参考にしてRPA (ソフトウェアロボットによる業務自動化) 業界の情報を発信している起業家がいますが、その人にもRPA業界の人たちから連絡が来るようになったそうです。介護業界の起業家も同じようなことを言っていました。この方法はどの業界でも通用する方法だといえるでしょう。1か月ずっと発信し続けていると、連絡は必ず来ます。

起業を考えている方は、「フェイスブックやツイッターはプライベートではなく仕事の場」と頭を切り替え、仕事の週間に組み込んでしまいましょう。

結論

凡人起業ということで,はたしてどのような方法なのか気になっていた。

とにかく,凡人らしく失敗しないことに重点を置かれており,最初の市場とニッチの選定さえ間違えなければ,この方法は有効に感じた。特に,Googleアラート・ブログ・フェイスブックを活用した情報発信のやり方はたしかに有効に感じた。

先日読んだばかりの「ブチ抜く力」と重なる部分があり,自分の中で腑に落ちる部分があった。

本書の内容を参考に,自分も何かやってみようと思えた。自分にそう思わさせるだけのいい本だった。

書評☆2: 大人の週末起業 | これで起業できれば誰も苦労しない

概要

  • 書名: 大人の週末起業
  • 副題:
  • 著者: 藤井 孝一
  • 出版: 2019-06-01
  • 読了: 2020-03-14 Sat
  • 評価: ☆2
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2020/04/02/

評価

起業のコツなどをお金を稼ぐコツについて興味があって読んだ。

過去に元となった「週末起業」を読んでおり,何か発展的な内容があるかと期待したのだが,期待はずれだった。

この本から本書は約20年後となり,対象読者が40-50歳くらいの定年が近づいてきている世代となっている。

結局は自分の専門性を武器に規模が必要とならない起業を促すような内容だった。肝心のネタの部分は結局自分で見つける必要があり,そういう意味で前著と大差なかった。

結論

誰でも起業できれば苦労しない。それが難しいから皆会社員になっている。

誰でも可能な起業するための具体的で実践的な内容がほしかった。この本の内容で起業できるならば誰も苦労しない。

書評☆3 How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) | 新時代の知識労働者「スマート・クリエイティブ」のマネジメントが全て

概要

  • 書名: How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス)
  • 副題: 私たちの働き方とマネジメント
  • 著者: エリック・シュミット and ジョナサン・ローゼンバーグ and アラン・イーグル
  • 出版日: 2017-09-01
  • 読了日: 2019-10-31 Thu
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/12/

評価

2014-10に日本経済新聞出版社から刊行された同名書を文庫化したものとなっている。

内容は,世界的な大企業となったGoogle社の成長の源泉となる働き方について,成功・成長している企業やベンチャーの発達過程をたどるように説明されている。

Googleの考え方,働き方について書かれた貴重な書籍となっている。

書籍内の至るところに,文献や研究の引用があり,ユーモアに富んだ説明があり,さすがというか知性を感じた。

本書全体を通して,「スマート・クリエイティブ」と呼んでいる新しい時代の知識労働者,いわゆる天才のマネジメント方法が書かれている。その中で,Google社の社内制度,戦略なども書かれている。

新しい時代では,プロダクトに根ざしたプラットフォーム戦略が重要というのも至るところで見かけた。

引用

p. 41-44 : スマート・クリエイティブ

ここで,本書全体と通して重要な「スマート・クリエイティブ」という新しい知識労働者の重要性を説いている。

一言でいうと天才なのだが,その最低限の特徴を抜粋すると以下となる。

  • ビジネスセンス
  • 専門知識
  • クリエイティブなエネルギー
  • 自発性

このスマート・クリエイティブを惹きつけ,彼らがとてつもない偉業を成し遂げるられるような環境をつくり出すことが,最高のプロダクトを生み出し続ける能力となる。

いってしまえば,本書はこのスマート・クリエイティブをうまくマネジメントするためにGoogleが試行錯誤して試した方法が書かれている。

p. 53: 楽しいプロジェクト

本書は成功・成長している企業やベンチャーの発達過程をたどるような構成になっている。この発達過程は、雪玉が坂道を転がっていくうちに勢いがつき、どんどん大きくなっていくような、永続的な好循環に発展できるものだ。一連のステップは、スマート・クリエイティブを惹きつけ、意欲を高めるために企業が実践可能なものだ。その一つひとつが企業を次のステップへと押し上げていく。各ステップは相互に依存し、お互いの上に成り立っている。またどのステップも決して終わることのない、ダイナミックなものだ。

ここではGoogleの現在の環境をつくり出したステップが説明されている。

  1. まずは最高のスマート・クリエイティブを惹きつける方法から始める。その出発点は企業文化だ。
  2. 戦略: 事業計画を支える戦略の柱こそが、事業計画そのものよりはるかに重要だとよくわかっている。
  3. 採用
  4. 合意形成の方法: 企業が成長を始めると、難しい判断をくださなければならない時期が来る。
  5. コミュニケーション: 企業の成長に伴って極めて重要に (かつ難しく) なる。
  6. イノベーション: プロダクトの優位性を維持することであり,「イノベーションの原始スープ」に満たされた環境をつくることが唯一の道なのだ。
  7. 従来型企業について
  8. 想像もできないことを想像する方法

特に明示されていないが,暗黙の内に代表・社長もスマート・クリエイティブでないと,こういう考え方はできないだろうと感じた。

p. 88: 独立採算にしない

独立採算制は、各事業部の実績を測るのに都合がよさそうだが、人々の行動を歪めるという好ましくない副作用が生じるリスクがある。つまり事業部の責任者は、自らの事業部の損益を会社全体の損益より重視するようになる。

大企業だと,事業部ごとに独立採算制をとっているところはある。この欠点がわかった。

結論

かのGoogle社の考え方を知れて参考にはなった。が,参考になっただけで,実際に何かに役立てるというのは難しいように感じた。

まず,スマート・クリエイティブを集めたり,関わること自体がそもそも難しい。そんなにどこにでもいるわけではない。

どちらかというと,自分がどうすればスマート・クリエイティブになれるのか,近づけるのか,そちらを知りたかった。

ここに書かれている内容は,スマート・クリエイティブである創業者達が,自分たちと同じようなスマート・クリエイティブ達を集めて,マネジメントするための方法が書かれている。そのため,スマート・クリエイティブでない人間が読んでもあまり意味ないかもしれない。

自分がスマート・クリエイティブに該当していて,スタートアップ企業などでスマート・クリエイティブのマネジメント方法を考える場合には役に立つだろう。ただし,それ以外のほとんどの人にとっては,絵空事になってしまうように感じた。

このような環境を作るには,代表・リーダーがまずスマート・クリエイティブである必要があり,そもそもスマート・クリエイティブ自体が多くないので,届かないだろう。

なお,今回は文庫本で読んだが,ページ数がやや多くて,ページをめくるのが面倒だったので,2014年の単行本のほうが読みやすいのではないかと思った。

書評☆2 サクッと起業してサクッと売却する | サクッと売却する前にサクッと破産する内容

概要

  • 書名: サクッと起業してサクッと売却する
  • 副題: 就職でもなく自営業でもない新しい働き方
  • 著者: 正田 圭
  • 出版日: 2018-02-09
  • 読了日: 2019-10-16 Wed
  • 評価: ☆2
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/03/

評価

15歳で起業し,インターネット事業を売却し,M&Aサービスを展開後,TIGLA株式会社を設立・代表就任した著者により,新しい働き方が提案されていた。

書籍の内容は,概ね以下の4種類の内容のように感じた。

  1. 会社を売ることのメリット
  2. 売却FAQ
  3. 企業に関するありふれた話
  4. 売却タイミング

起業してその会社を売ることの良さを伝えたいだろうと感じた。ただし,書籍冒頭で編集者に起業自体がハードルが高いという指摘にある通り,起業自体がハードルが高い。

冒頭でそのことについて書いてあったので,本文で起業について書いてあるかと期待したのだが,ほぼなかった。唯一参考になったのが以下だ。

p. 173 起業のアイデアはコピペでよい

特別な才能を持った人だけが起業するわけではないし、世界を変える画期的なアイデアや独創性、創造力もなくていい。

起業するときは、まず儲かっている商売、成功している人の「真似」から入るのが正解だと僕は思っている。


では、どう真似すればいいか?

まずは身近なサービス、身近で儲かっている会社を探してみよう。

探し方にもコツがある。

上場企業の「有価証券報告書」や、それらをインターネット上で閲覧できる金融庁の「EDINET」がある。


これで、儲かっている会社とそうでない会社を見つけていく。


まずはこうして、真似したくなる会社や事業を探してみよう。

そして、いいと思った会社やそのビジネスモデルを、積極的に真似していこう。

すでに儲かっている会社の型を学び、半年なり1年なりその通りにやってみることで、この分野ならこう工夫しよう、この事業ではシェアを取れなかったけどここにニッチな需要がありそうだ、などと見えてくるものがあるはずだ。

たしかに,既にうまくいっている会社を徹底的に分析して真似をするのはありのように感じた。もちろんこれもたいへんな作業だとは思うが。

参考になったのはせいぜいこれくらいだった。起業するのは天才だけではないという著者の主張には共感するが,サクッと起業してサクッと売却するというのはやはり難しいと感じた。

その他の部分については内容が薄くて,参考にならなかった。この書籍の内容で,書名のとおりに「サクッと起業してサクッと売却」は不可能で,サクッと売却する前にサクッと破産すると思った。

結論

刺激的な書名で若干期待したのだが,ある意味予想通り内容が薄くて,参考にならなかった。

こんな薄くて意味のない本をたくさん出すくらいなら,もう少し焦点を絞って具体的な内容の本を出してほしい。

書評☆4 起業の科学 スタートアップサイエンス | 科学に基づいた成功するスタートアップのコツ

概要

  • 書名: 起業の科学 スタートアップサイエンス
  • 副題:
  • 著者: 田所 雅之
  • 出版日: 2017-11-06
  • 読了日: 2019-10-15 Tue
  • 評価: ☆4
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/02/

評価

スタートアップの成功に必要な知識をまとめようと著者が作成した「スタートアップサイエンス2017」をベースにした成功するスタートアップの解説本となっている。

この本のすごいところは以下の2点だろう。

  1. 文献
  2. レイアウト

過去の成功したスタートアップと失敗したスタートアップの事例をふんだんに散りばめられており,出典元の情報も記載されている。情報の出所が記載されており,信頼性が高いと感じた。

また,元がスライドベースだということでイラストや図解が大量に掲載されており,かなり読みやすかった。

実際にスタートアップを考える際に,手元においておきたい資料になるだろうと感じた。

引用

p. 18-29 1-1スタートアップにとっての「良いアイデア」とは

スタートアップはいかに課題にフォーカスするか,解決する課題の質を高めることを説明していた。解決する問題の影響度が高ければ高いほど,ビジネスとしても大きな成果が上がる。ただし,グーグルグラスやアップルウォッチのように,大企業でも課題を軽視すると失敗するとというのを事例を出して説明していたのがよかった。

その他,同じ観点で自分ごととして捉えられる課題を解決することが課題の質の向上につながるとのことだった。

また,スタートアップは誰が聞いても良いアイデアを選ぶべきでないとして,大企業の意思決定の流れを用いていたのは面白かった。たしかに,大企業のように重役を何人も説得しようとすると,長持ちするモバイルバッテリーのように,ありきたりな誰が聞いても良いと思うような既存の製品の改善くらいしかできない。

スタートアップは,電池不要のスマホのような既存市場を破壊するくらいのことをしないと,一見悪いようなアイデアを打ち出すことが重要だ。

p. 60: PEST分析で「兆し」を見つける

このセクションでは,スタートアップのための課題を見つけ出すための4種類の領域について分析していた。

  1. Politics
  2. Economy
  3. Society
  4. Technology

例えば,規制産業ほど規制緩和時にスタートアップにとっては大きなチャンスとなり得る。規制に守られてきた企業はエンドユーザーのUXなどを考えていないからだ。

結論

実際に自分で起業するなんてことは,ほとんどないだろう。そういう意味で大多数の人にとっては無意味な本だろう。

ただし,起業する際には参考になりそうな情報が,文献を元にわかりやすくまとまっていた。実際に起業する際には入手してもう一度読み直したいと思った。

書評☆3 お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください! | 漫画がメインな節税解説

概要

  • 書名: お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!
  • 副題:
  • 著者: 大河内 薫 and 若林 杏樹
  • 出版日: 2018-11-20
  • 読了日: 2019-11-19 Tue
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/01/

評価

フリーランスや節税などの本を探していると,Amazon.co.jpでの評価が高くて目についたので読んでみた。

内容は,漫画家と税理士によるフリーランスの節税解説本となっている。書籍のほぼ全編に渡って漫画が掲載されており,漫画の中や合間に税理士による解説が入る形式だった。

ただ,内容としては既に他の本で見知っていることが大半で,特に得られるものはなかった。個人的には,漫画内の税理士がなんだか俺すげー感を出していて,印象は悪かった。また,漫画仕立てで解説するという形式が自分には合わないのか,読みにくかった。

同じ税理士とフリーランサーとのタッグで書かれた本としては,本書でも参考文献に掲載されている「フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。」のほうが詳しくて,ユーモアがあって面白かった。

引用

p. 177 セルフメディケーション税制とは

医療費控除はしっていたが,セルフメディケーション税制の存在は知らなかった。ただ,こちらも1.2万円以上医薬品購入時に受けられる税制であり,健康な人には無関係なものなので,ただの教養だった。

結論

漫画が多くて,漫画のおまけに節税部分を読むような印象な本だった。

内容自体は初見であればそこまで悪くはないと思った。しかし,内容の詳しさと面白さ的には「フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。」の下位互換的に感じてしまった。

書評☆2 世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生 | 個人事業開業手続きの薄い解説

概要

  • 書名: 世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生
  • 副題:
  • 著者: 高田 ゲンキ
  • 出版日: 2019-07-20
  • 読了日: 2019-11-18 Mon
  • 評価: ☆2
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2019/11/30/

評価

Amazon.co.jpでの評価が高く,フリーランスとしてやっていくうえで参考になればと思って読んだ。

内容はフリーランスとしてやっていく上での一般的なことが書かれていた。著者がイラストレーターであるので,それにやや寄った内容となっていた。

イラストが随所に散りばめられており,レイアウトも整っていて読みやすくはあったのだが,いかんせん内容が薄くて参考にはならなかった。

書名にある通り,何も知らない人がこれからフリーランスなろうと思ったときに役立つくらいの内容だった。

結論

過去に同じ著者による似たようなテーマの「【マンガ】フリーランスで行こう! 会社に頼らない、新しい「働き方」を読んだ。

こちらの本もあまり参考にならなかったのだが,この著者の本は自分にとってあまり参考にならないのかもしれない。

書籍の内容がこれから始める初心者・何も知らない人向けになっており,読みやすくはあったものの,薄くて浅い情報しか得られなかった。期待はずれだった。

例えば,同じ個人事業開業に関する情報を知りたければ,「新版 トコトンわかる 個人事業の始め方」のほうが細かくてわかりやすい。

正直本書の内容は中途半端で,読みやすいだけであまり有益ではなかった。同じ著者の本はもう読まなくていいかなと思ってしまった。