概要
- 書名: MASHUP++
- 副題:
- 著者: さうなまん and 鹿倉, 公維 and 三宅< 涼 and 澤久, 裕昭 and セトウ, ナオ and 原, 央樹 and タナカ, ミノル and 宮下, 剛輔
- 出版: 2007-04-03
- 読了: 2020-04-14 Tue
- 評価: ☆2
- URL: book.senooken.jp/post/2020/04/28/
評価
Web APIについて調査中に読んだ1冊だ。
8人の著者による8のマッシュアップを紹介している。8のマッシュアップの紹介後,巻末にGainerという今でいうIoTのためのライブラリーやPlaggerというPerlのモジュール,最後にWeb APIのリファレンスが掲載されている。
マッシュアップの解説本は既に何冊か読んでいる。本書は少々キワモノ揃いだった。
何がキワモノかというと,Flashを使ったものがそれなりにあり,Gainerによる実デバイスとの連携,Movable Typeのアフィリエイトサイト,ゲームなどがあったところだ。
そして,これは少々残念なのだが,Amazon APIもそれなりに使っているのが残念だた。Amazon PA-APIは利用条件が少々難しいAPIからだ。
カラーで見やすく,やや奇想天外のマッシュアップはそんなに悪くはなかったのだが,利便性や実用性が低く,しかもサンプルの配布元が閉鎖しており,肝心要の具体的なソースコードにアクセスできなくなっている。
Gainerを使った今でいうIoTの作品などもあり,先進的な部分もあっただけに,いろいろ惜しかった。
引用
p. 24: Bloggle
ここではさまざまなブログ検索のRSSを一括で表示するBloogleというサービスのマッシュアップを紹介していた。
- Sample URL //vgzh.dtdns.net/bloogle/
- Download URL //vgzh.dtdns.net/bloogle/bloogle.zip
URLは残念ながらリンク切れとなっている。
アイデアが面白いと思った。今回はRSSの一括検索だったが,たとえば特定の商品についての複数サイトの一括検索などは便利なサービスになりえるだろう。APIを用意していない普通のECサイトに対してこれができると,難易度は高いかもしれないが,利便性も高いかもしれない。
結論
Web APIを使ったマッシュアップの中で,特にキワモノと思うような作品が紹介されていた。
マッシュアップについて調べていると,書名にマッシュアップとあり,目を引くようなシンプルなデザインの表紙で気になっていた。
中身もデザインに少々凝ったものになっていて,肝心のマッシュアップもキワモノ揃いだった。
サンプルコードをダウンロードできず,難易度の高いもの,利用しにくいAPIのAmazon PA-APIを多用していたり,実用性がイマイチなものもあり全体としてはいまいちだった。
デザインや説明など書籍としては悪くないのだが,中身がいまいちで,マッシュアップの勉強としては,あまり参考にならないので,他をあたったほうが良いと思った。
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