書評☆3: NFTの教科書 | NFT利害関係者によるポジショントーク本

blockchain

概要

  • 書名: NFTの教科書
  • 副題: ビジネス・ブロックチェーン・法律・会計までデジタルデータが資産になる未来
  • 著者: 天羽, 健介 and 増田, 雅史
  • ISBN: 9784022517975
  • 出版: 2021-10-30
  • 読了: 2021-11-14 Sun
  • 評価: ☆3
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2021/11/14/

評価

最近話題になっているNFTについてどんなものかと学ぶために軽い気持ちで手にとった。

NFTでビジネスを行っている21名以上の人々がそれぞれの章で自分たちの取り組みとNFTの課題などを語っている。

NFTにおいて有名なマーケット、出来事などを紹介しながら、利害関係者によるポジショントーク的なものに感じた。

NFTの有用性に対して懐疑的な自分にとっては、せいぜい大きなオンラインゲーム程度の認識しか得られず、あまりメリットを感じられなかった。

結局、NFTのマーケットプレイスで閉じて取引されるし、あくまで電子データの枠を出るものではない。古くからトレーディングカードゲームを嗜んできた自分にとっては、ますます実物の重要性を感じるだけだった。

それまで資産としての価値が一切なかった単なる電子データに、資産としての価値がつくようになるという点では大きな出来事かもしれない。ただ、それはオンラインゲームのリアルマネートレードと同じようなもので、たいして違いが感じられなかった。

NFTについていろいろ書かれているのはわかったが、読んだ結果「それで?」という感じで、ここから個人レベルで具体的なビジネスにつなげる、何か個人レベルで有益なことにつなげるというのは難しく感じた。そういう意味ではいまいちな本だった。

結論

NFT利害関係者によるポジショントーク本だった。

普通の人が読んでもあまり意味がない教養程度の本だった。

実際にNFT業界で仕事をするならば、どういうプレイヤーがいるのか、過去の出来事などを把握できるのでよいかもしれない。

なんとなくわかったような気になるだけの、やや自分にとってはあまり意味のない本だった。

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