概要
技術士事務所の代表である著者による理系技術者全般に対する成長戦略が書かれている。
成長戦略とはあるが,勉強のしかたについて著者の考えが書かれているだけの本の印象を持った。
ところどころに参考文献はあるものの,言葉の言い回しなど何というかあまり重要でない部分での引用が多く,参考文献があってもいまいちな本だった。
参考文献があっても,著者の考えが強いので,この著者を信頼できるなら参考になるだろう。
参考
p. 069: 10年に一度『現代用語の基礎知識』の読破の勧め
現代の様々な分野に関するキーワードの基礎知識のベースが頭のなかに構築される。何か新しい分野の勉強を始める時にそれが役に立つ。
このような本の存在を知らなかった。たしかに,薄く広い知識があると,次回以降にそれに関わる際の理解の速度が劇的に早くなる。著者の主張に同意した。
実際に自分もこの本を読んでみようと思った。
結論
書名が歯切れのよいフレーズだったので期待していた。しかし,内容が著者の独自の考えが書かれているだけで,そこまで客観性はなく,重要な内容がなく感じてしまった。
どこかで著者のセミナーなどを受講して,いいなと思ったならば,読む価値はあるだろうけれど,それ以外の場合,一般的な浅い内容が書かれているのであまり参考にならないように感じた。
ただし,『現代用語の基礎知識』を10年に一度読むというのはいい方法だと思ったので,ここだけ参考にしようと思った。
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