書評☆4: 「好き」を「お金」に変える心理学 | まずは自分の全てを注げられる好きなことを見つけよう

概要

  • 書名: 「好き」を「お金」に変える心理学
  • 副題:
  • 著者: メンタリスト DaiGo
  • ISBN: 9784569831282
  • 出版: 2017-02-03
  • 読了: 2020-09-19 Sat
  • 評価: ☆4
  • URL: book.senooken.jp/post/2020/09/19/

評価

個人事業として一人でビジネスをやるヒントを探して読んだ1冊だ。

書名通り,自分の好きなことでお金を稼ぐ方法について書かれていた。大きく以下の2部構成になっていた。

  1. 好きの発見
  2. 好きの換金

どちらかというと前半の好きの発見の比重が大きいように感じた。ここでいう「好き」とは自分の全てをつぎ込めるようなものを指している。

多くの人はそのような「好き」なこと自体がないことが多い。まずはこれを見つけるところから話が始まる。普段の仕事の中から没頭できるもの得意なものがその候補になることが多い。

その後,今度はその好きを極めていく。最後の換金部分は,身の回りで自分の好きなことを活かして役立てることを探すところがメインとなる。

お金を稼ぐ部分については説明が弱く,そこまで参考にならなかった。

ここでは「コミュ障でも5分で増やせる超人脈術」でも登場した,弱いつながりや「GIVE&TAKE」の話も絡めて,身の回りの人間関係の話があった。

全体としては,自分な好きなことを発見するための本だと思った。

引用

p. 047: お金に関する誤解3 お金は使うとなくなってしまう

お金の無限ループとは、好きなことを選択し、そこにお金を集中して使っていると、あなたの稼ぎ方に磨きがかかり、結果的に収入が増えていくというサイクルのこと。

本書でベースとされている考え方が記されていた。

p. 068: 「好きだ」と言い切れる何かを持っていますか?

私はここまで、意識的に誰もが好きなことがわかっているかのように、「お金は好きなことに使おう」と述べてきました。けれども世の中の圧倒的多数の人は、好きなことがわからないままに生きています。

「好きなこと」を見つけるというのは、それぐらい大変なことです。

というのも、ここでいう「好きなこと」とは、「ラーメンが好き」「部屋でのんびりするのが好き」「かわいい子が好き」といったレベルの「好き」ではありません。

「一生をかけて追求しても、まったく飽きないほど好き」

「誰に反対されても、非常識だと罵られても貫き通すほど好き」

「手持ちの現金、財産をすべて失っても手に入れたいほど好き」

といったレベルの好き。いうならば、すべてをつぎ込んでも惜しくないほど、大好きなことだからです。

好きなこととはいうが,この好きなことを見つけることの大変さが書かれていた。

p. 070: 無限ループを回す四つのステップ

ここでおさらいをすると、無限ループとは「好きなことを選択し、そこに集中してお金を使い、それが稼ぎになり、さらなる選択と集中を行い、収入が増えていく仕組み」です。そして、この無限ループを回せるようになるためのステップは、以下のようになります。

  • STEP0: 自分が「本当に好きなこと」を見つける
  • STEP1: 「好きなこと」を極めていく
  • STEP2: 「好きなこと」を収入に結びつけていくための工夫をする
  • STEP3: 「好きなこと」で得たお金を再投資する。

本書が提唱する方法論のステップが記されていた。

p. 075: 「九つの質問」であなたの「好き」を探りだす

ここに「好きなこと」を見つけるための「九つの質問」を用意しました。

この「九つの質問」はいずれも、今のあなたの仕事に対する問になっています。なぜなら今、携わっている仕事の中に無限ループの取っ掛かりとなる「好きなこと」を見出すほうが、現実的だからです。


そして、これは後述しますが、心理学に裏付けされた「フロー」という概念を活用することで今、携わっている仕事の中の「好きなこと」を「すべてをつぎ込んでも惜しくないほど、大好きなこと」に発展させていくことが可能だからです。


  1. あなたは仕事の目的を即答できますか?
  2. 仕事中は仕事に集中できていますか?
  3. 仕事中、作業に30分以上没頭して周りが見えなくなることがありますか?
  4. 仕事がある日は1日を短く感じますか?
  5. 今日の仕事で得られた成果について即答できますか?
  6. あなたの仕事は未知への挑戦が多いですか?
  7. 仕事のスケジュールや内容を自分でコントロールできている感覚がありますか?
  8. あなたの仕事場は作業を誰かに邪魔されにくい環境ですか?
  9. 毎月働いて得られるのと同じ給料が働かなくても自動的に振り込まれるようになったとしても、今の仕事を続けますか?

本書における前半部分の本質ともいえるDaiGoが心理学に基づいて考えた9の質問が記されていた。全てにイエスである必要はなく,徐々にイエスの数を増やせるようにしていくことを推奨している。

p. 078: 今の仕事をすぐにやめてはいけない!

仮に趣味の世界で本当に好きなことが見つかっているのなら、9番目の問いがノーだとしても仕事を続け、徐々に収入の道を分散していくべきです。そのためにも趣味として楽しんでいたもので、いかに収入を得るか。稼ぎ方を見つけていく必要があります。


思い切って辞めて、趣味一本に打ち込むのは勇ましい決断に見えますが、単にリスクを取ってどちらの道にも進めなくなるという結果にもなりかねません。ペンシルベニア大学アダム・グラント教授の著書『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』によると、副業で起業したほうが失敗のリスクは33 %も低くなるとわかっているので、むしろ本業がある状態のほうが、ある程度、事業が軌道に乗るまでは仕事を辞めないほうが、良いといえるでしょう。

本業を辞めないことを本を引用しながら説明していた。

p. 080: フロー体験 – 我を忘れて没頭した状態

フローとは、心理学者のミハイ・チクセントミハイが提唱した概念で、ある物事に取り組んでいるときに、完全にそのことにのめり込み、集中している状態のことをいいます。

好きなこと探しのポイントとなるフローの概念について説明されていた。

p. 103: それほど好きではないことでも、フローの積み重ねで「好き」に変わる

今やっている仕事の中に「得意なこと」が見つかったら、それに打ち込みます。

すると、「得意なこと」をするうちに、フロー体験が重なります。

そのうち、「得意なこと」は「好きなこと」に変わり、それが「好きな仕事」になります。すると、その「仕事」はその人にしかできないものに変わっていき、得られる収入、評価も向上していくのです。

好きなことがない場合の対処方法が書かれていた。

p. 106: 「やるべきこと」は切り捨てる

また当たり前のことですが、「好きではないが、やるべきこと」についても、フローは得られません。


たしかに嫌いな科目でも、努力次第で苦手意識を克服することは可能です。しかし、その科目をフロー状態に入れるぐらいにまで好きな科目にできるかというと、なかなか難しいですよね。

私も心理学の本を読んでいるときはフロー状態に入れますが、法律学の本でフローに入れるかというと、それは難しい。できるだけ、「やるべきこと」「やらなければならないこと」は切り捨てて生きていけるよう努力してきました。

当たり前のことではあるのだが,好きではないがやるべきことが多いので,そちらに力を注いできた。そこが成功者との違いなのかもしれないと感じた。

p. 168: チャンスをものにできる人とできない人の決定的な違い

むしろ、「悩んだ末の決断は後悔するから、迷ったときは直感を信じる」という習慣を持っている人は、チャンスに強いタイプだといえます。

『第1感「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』などの著書があるジャーナリストのマルコム・グラッドウェルも「とっさの判断と第一印象だけでも、人は状況を的確に理解できるのだ。瞬時に下した判断も、慎重に時間をかけて下した結論と比べて、けっして見劣りしない」と述べています。

書籍の引用があり,気になったので記録した。

p. 192: Rule 2 価格<価値のあるものに使う

ウォーレン・バフェットの名言に「価格とは、何かを買うとき支払うもの。価値とは、何かを買うときに手に入れるもの」<『[新版]バフェットの投資原則 – 世界No.1投資家は何を考え、いかに行動してきたか』>という言葉があります。お金を賢く扱うには、価格ばかりに目を配るのではなく、それが自分にもたらす価値について考える必要があるということです。

書籍の引用があり,気になったので記録した。

p. 205: 2000縁の投資が2000万円以上の儲けを生み出した!

例えば、私は学生時代に『影響力の武器』という本を買いました。現在は第三版が販売されていますが、定価は3000円ほど。私は当時、2000円程度で手に入れた記憶があります。

私があの本から学び取り、実践してきたことを通してどれだけの価値を得たのか想像も付きません。金銭に変換するなら、少なくとも1万倍以上儲けているはずです。本はそこに書かれた内容と付けられた価格の差があまりにも大きすぎます。

書籍の引用があり,気になったので記録した。

p. 255: 参考文献

  • ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代
  • 第1感「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい
  • GIVE&TAKE
  • その価額が成功を決める
  • フロー体験 喜びの現象学
  • フランクリン自伝
  • [新版]バフェットの投資原則 – 世界No.1投資家は何を考え、いかに行動してきたか

参考文献が掲載されていた。他の本でも引用されていたGIVE&TAKEがここでも登場していた。

結論

DaiGoらしく,文献や心理学をベースにしたわかりやすい本になっていた。

個人的には好きをお金に変えるところよりも,自分の好きを見つける話がメインの本に感じた。当然ながら,自分が没頭できるものを探して見つけるところが第一だ。それが決まれば,スキルを磨きながら,後はそれでどうやってお金を稼ぐのかというところを模索するだけとなる。

自分の全てを注げる好きなこと。これを見つけるのがまずは難しい。言うのは簡単だがやるのは難しいという典型例だろう。

ただ,いろいろ参考になる部分はあった。これを念頭に自分の好きなことを見つけていきたい。

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