書評☆1 マストドン・500文字劇場 | Mastodon上での投稿を100個束ねたショートショート集

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概要

著者のMastodonのアカウントから,Mastodonブームが始まった2017-04-18直後から2017-06-01まで投稿してきたショートショート100話がまとめられた本となっている。

Mastodonはデフォルトで500文字の文字数制限があり,1話あたり500文字程度の短い話の寄せ集めとなっている。

BCCKSというサービスを使って,出版されたようで,内表紙にその情報が書かれている。肝心のURLはを開いても,非公開ページとなっており,Webから見ることはできなかった。

マストドンの文献を集めており,マストドンのキーワードでヒットしたため,読んだ。Mastodonのアカウント上での,投稿内容の寄せ集めである都合,Mastodonの話題もわずかに書かれている。しかし,書籍の大部分は著者のショートショートであり,Mastodonの話題はほぼないと思っていい。

Mastodonに関して何か有益な情報が得られるかと期待して最後まで読んだが,結局何も有益な情報は得られなかった。500文字程度では,ちゃんとした面白い内容の話を書くのは難しい。

150円のお金を払って,100話もつまらない小話に付き合わされて,損した気分になってしまった。

奥付けの出版日が2017-04-18となっているが,収録されている100話目の日付は2017-06-01となっている。Kindleの出版体系が不明だが,日付の対応が取れていなくて不思議に思った。

結論

Mastodon上で投稿した内容をまとめて本として出版するという面白い試みだった。

ただし,こちらはMastodonに関して何かしら情報を得るために読んだのだが,その目的では全く役に立たなかった。

あくまで,著者による1話500文字程度の創作小話の寄せ集めに過ぎない。著者のファンであれば読む価値はあると思うが,そうでなければ時間の無駄に終わると思う。

そもそも,500文字程度で人に面白いと思わせるのは無謀だろう。娯楽として消費したいなら,星新一のショートショートであったり,俳句や短歌,4コマ漫画のような既に確立されて評価の固まっている媒体を使うことを強く薦める。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/09/09/


マストドン・500文字劇場: スーパーショートショート集 (RasenWorks)

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