書評☆5: Javaによる高速Webアプリケーション開発のためのSpring Boot入門 | 実際に必要な部分を150ページに凝縮

概要

  • 書名: Javaによる高速Webアプリケーション開発のためのSpring Boot入門
  • 副題:
  • 著者: WINGSプロジェクト, 小林, 昌弘 and 山田, 祥寛
  • ISBN: 9784798167510
  • 出版: 2020-05-31
  • 読了: 2021-12-05 Sun
  • 評価: ☆5
  • URL: https://book.senooken.jp/post/2021/12/05/

評価

JavaのSpringについて調べていて読んだ1冊だ。

結論からいうと、本書は非常に良かった。

150ページ程度の薄い本なのだが、Spring Bootの小難しい部分、開発時にそこまで意識する必要のないAOPだとDIなどの無意味で不必要に長くて小難しい説明は最小限にして、実際に必要な部分についてコンパクトにまとめられていた。

フロントエンドや画面の部分については一切説明がなく、あくまでバックエンドのAPIやDB操作、認証周りに特化していたのも良かったかもしれない。

バックエンドだけ実装して、フロントエンドはVue.jsなどのモダンなJavaScriptで実装して必要なデータはAPIでフロントから取得するという、最近主流のフロントエンドとバックエンドの分離が念頭におかれていたように感じた。

コンパクトな分、個別の詳細は説明しきれていない部分はもちろんあるのだが、そこはキーワードなどから読者が公式リファレンスなどをたどることで補完できそうだ。ポイントがコンパクトにまとめられているのが、本書の最大の特徴だろう。

Spring Bootの最初の1冊として、これまで読んだ数冊の中ではダントツでいいなと思った。

もちろんコンパクトな分、詳細部分は不足している。自分で公式サイトを確認したり、例えば、「書評☆4: Spring Boot 2 プログラミング入門 | 網羅性が高く入門書として良さそうな1冊 | 巨本の山の上に立つ」などとセットで読むとよいだろうと思った。

結論

Springについてコンパクトにまとめられた良書だった。

コンパクトながら実際に必要なポイントについては押さえられている。Springの使い方、どんなことがどのように実装できるのかをぱっと把握する上では,今まで読んだSpring関係の本では一番よかった。

Springを学ぶ際に手元にほしいと思える本だった。

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